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札幌医科大学/2019年度/前期

札幌医科大学 2019年 数学 第3問解答・解説

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1問題

札幌医科大学2019年度第3問

次の各問に答えよ。

(1) NN を0以上の整数とするとき、2N2^N を3で割った余りを求めよ。

(2) nn を自然数、aa を 0<a<10<a<1 を満たす実数とする。表か裏のどちらかが必ず出るコインがあり、このコインの表が出る確率を aa とする。このコインを投げる試行を nn 回繰り返すとき、第 ii 回目の試行 (i=1,2,…,n)(i=1,2,\ldots,n) において、表が出たときに xi=0x_i=0、裏が出たときに xi=1x_i=1 と定め、nn 回の試行の結果、x1,x2,…,xnx_1,x_2,\ldots,x_n から得られる0以上の整数 XX を X=∑i=1n2i−1xi\displaystyle X=\sum\limits _{i=1}^{n}2^{i-1}x_i と定める。XX が3の倍数となる確率を pnp_n とする。

(i) a=12\displaystyle a=\frac{1}{2} とするとき、pnp_n を nn を用いて表せ。

(ii) p1,p2,p3,p4p_1,p_2,p_3,p_4 をそれぞれ aa の多項式で表せ。ただし、多項式は展開して答えること。

(iii) aa が0から1の範囲を動くとき、p2p_2 と p4p_4 の最小値をそれぞれ求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) NNが偶数なら余り11、NNが奇数なら余り22。(2)(i) nnが偶数ならpn=2n+23⋅2n\displaystyle p_n=\frac{2^n+2}{3\cdot2^n}、奇数ならpn=2n+13⋅2n\displaystyle p_n=\frac{2^n+1}{3\cdot2^n}。(ii) p1=ap_1=a、p2=1−2a+2a2p_2=1-2a+2a^2、p3=2a−4a2+3a3p_3=2a-4a^2+3a^3、p4=1−4a+10a2−12a3+6a4p_4=1-4a+10a^2-12a^3+6a^4。(iii) p2p_2の最小値は12\displaystyle \frac12、p4p_4の最小値は38\displaystyle \frac38。
  • (1)  Nが偶数なら余り 1, Nが奇数なら余り 2.(2)(i)  pn={2n+23⋅2n(nが偶数),2n+13⋅2n(nが奇数).(ii)  p1=a,p2=1−2a+2a2,p3=2a−4a2+3a3,p4=1−4a+10a2−12a3+6a4.(iii)  min⁡p2=12,min⁡p4=38.\displaystyle \begin{aligned}(1)\;&N\text{が偶数なら余り }1,\space{}N\text{が奇数なら余り }2.\\(2)(i)\;&p_n=\begin{cases}\dfrac{2^n+2}{3\cdot 2^n}&(n\text{が偶数}),\\[3pt]\dfrac{2^n+1}{3\cdot 2^n}&(n\text{が奇数}).\end{cases}\\(ii)\;&p_1=a,\quad p_2=1-2a+2a^2,\quad p_3=2a-4a^2+3a^3,\\&p_4=1-4a+10a^2-12a^3+6a^4.\\(iii)\;&\min p_2=\dfrac12,\quad \min p_4=\dfrac38.\end{aligned}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

まず、2≡−1(mod3)2\equiv -1\pmod 3 より、2N≡(−1)N(mod3)2^N\equiv(-1)^N\pmod 3 である。したがって、NN が偶数のとき余りは11、奇数のとき余りは22 である。

a=12\displaystyle a=\dfrac12 のとき、各結果は同じ確率で起こり、XX は0,1,…,2n−10,1,\ldots,2^n-1 の各整数を同じ確率でとる。2n=3q+r2^n=3q+r とおくと、上の余りの結果から、nn が偶数ならr=1r=1、奇数ならr=2r=2 である。いずれの場合も、この範囲にある3の倍数は0,3,…,3q0,3,\ldots,3q のq+1q+1 個である。よってpn=(q+1)/2np_n=(q+1)/2^n となり、nn が偶数ならpn=(2n+2)/(3⋅2n)p_n=(2^n+2)/(3\cdot2^n)、奇数ならpn=(2n+1)/(3⋅2n)p_n=(2^n+1)/(3\cdot2^n) である。

n=1,2,3,4n=1,2,3,4 について、XX が3の倍数となる結果を数える。n=1n=1 では(x1)=(0)(x_1)=(0) のみで、p1=ap_1=a。n=2n=2 では(x1,x2)=(0,0),(1,1)(x_1,x_2)=(0,0),(1,1) であるから、p2=a2+(1−a)2=1−2a+2a2p_2=a^2+(1-a)^2=1-2a+2a^2。n=3n=3 では(x1,x2,x3)=(0,0,0),(1,1,0),(0,1,1)(x_1,x_2,x_3)=(0,0,0),(1,1,0),(0,1,1) であるから、p3=a3+2a(1−a)2=2a−4a2+3a3p_3=a^3+2a(1-a)^2=2a-4a^2+3a^3。n=4n=4 では、X=0,3,6,9,12,15X=0,3,6,9,12,15 に対応する結果が該当し、そのうち裏が0回、2回、4回のものがそれぞれ1個、4個、1個である。したがってp4=a4+4a2(1−a)2+(1−a)4=1−4a+10a2−12a3+6a4p_4=a^4+4a^2(1-a)^2+(1-a)^4=1-4a+10a^2-12a^3+6a^4。

最後に最小値を求める。p2=a2+(1−a)2=2(a−12)2+12\displaystyle p_2=a^2+(1-a)^2=2(a-\dfrac12)^2+\dfrac12 なので、最小値は12\displaystyle \dfrac12 であり、a=12\displaystyle a=\dfrac12 のときにとる。t=a(1−a)t=a(1-a) とおくと0<t≦14\displaystyle 0<t\leq\dfrac14 であり、p4=a4+(1−a)4+4a2(1−a)2=1−4t+6t2=6(t−13)2+13\displaystyle p_4=a^4+(1-a)^4+4a^2(1-a)^2=1-4t+6t^2=6(t-\dfrac13)^2+\dfrac13。t≦14<13\displaystyle t\leq\dfrac14<\dfrac13 だから、(t−13)2\displaystyle (t-\dfrac13)^2 はtt が大きいほど小さくなり、最小値はt=14\displaystyle t=\dfrac14、すなわちa=12\displaystyle a=\dfrac12 のときにとる。よってp4p_4 の最小値は38\displaystyle \dfrac38 である。

この問題で使う考え方

  • 確率の基本法則
  • 約数・倍数
  • 二進法・位取り記数法
  • 二次関数の最大・最小

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