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横浜市立大学/2021年度/前期

横浜市立大学 2021年 数学 第I問解答・解説

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1問題

横浜市立大学2021年度第I問

以下の問いに答えなさい.ただし,解答のみを解答用紙の所定の欄に記入しなさい.

(1) 2つの正の整数 a,ba,b の最大公約数を GG,最小公倍数を LL とするとき,L2−G2=72L^2-G^2=72 が成り立ちます.このような正の整数の組 (a,b)(a,b) をすべて求めなさい.

(2) 1から6の目が等しい確率で出るサイコロを3つ同時に投げるとき,3つの出た目の積が4の倍数になる確率を求めなさい.

(3) nn を自然数,a,b,ca,b,c を実数とし,a≠0a\neq0 とするとき,次の記述におけるア〜ウに適切な数値を入れなさい.

nn の関数 an2+bn+can^2+bn+c が n=2n=2 で最大値をとるための必要十分条件は,a<アa<\boxed{\text{ア}} かつ イ≦ba≦ウ\displaystyle \boxed{\text{イ}}\leq\frac{b}{a}\leq\boxed{\text{ウ}} です.

(4) 曲線 y=x4−2x3+x2−2x+2y=x^4-2x^3+x^2-2x+2 を CC とし,異なる2点で CC と接する直線を ll とします.曲線 CC と直線 ll に囲まれる部分の面積を求めなさい.

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) (a,b)=(3,9),(9,3)(a,b)=(3,9),(9,3) / (2) 58\displaystyle \frac58 / (3) ア=0,イ=−5,ウ=−3\text{ア}=0,\quad\text{イ}=-5,\quad\text{ウ}=-3 / (4) 130\displaystyle \frac1{30}
  • (1) (a,b)=(3,9),(9,3)(a,b)=(3,9),(9,3)\quad (2) 58\displaystyle \frac{5}{8}\quad (3) ア=0, =0,\space{} イ=−5, =-5,\space{} ウ=−3=-3\quad (4) 130\displaystyle \frac{1}{30}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) a,ba,b を最大公約数と最小公倍数で表すため、a=Gx, b=Gya=Gx,\ b=Gy とおく。このとき gcd⁡(x,y)=1\gcd(x,y)=1 であり、L=GxyL=Gxy である。したがって G2((xy)2−1)=72.G^2\bigl((xy)^2-1\bigr)=72. よって G2G^2 は 72=23⋅3272=2^3\cdot3^2 の平方数の約数なので、G=1,2,3,6G=1,2,3,6 である。それぞれを代入すると、G=1,2,3,6G=1,2,3,6 に対して (xy)2=73,19,9,3(xy)^2=73,19,9,3 となる。平方数となるのは G=3G=3 の場合だけで、このとき xy=3xy=3。また x,yx,y は互いに素だから、(x,y)=(1,3),(3,1)(x,y)=(1,3),(3,1) である。よって (a,b)=(3,9),(9,3)(a,b)=(3,9),(9,3)。

(2) 3個のさいころの出方は 63=2166^3=216 通りである。積が4の倍数でないのは、どのさいころも4を出さず、かつ2または6が出るさいころが高々1個のときである。その出方は、すべて奇数となる 33=273^3=27 通りと、2または6がちょうど1個出る 3⋅2⋅32=543\cdot2\cdot3^2=54 通り、合わせて 8181 通りである。したがって求める確率は 1−81216=58.\displaystyle 1-\frac{81}{216}=\frac{5}{8}.

(3) f(n)=an2+bn+cf(n)=an^2+bn+c とおくと、 f(n)−f(2)=(n−2){a(n+2)+b}.f(n)-f(2)=(n-2)\{a(n+2)+b\}. a>0a>0 ならば nn を大きくすると f(n)f(n) も大きくなるため、n=2n=2 で最大値をとることはできない。a≠0a\ne0 より必要なのは a<0a<0 である。このとき n=1n=1 で f(1)≦f(2)f(1)\le f(2) となる条件は 3a+b≧03a+b\ge0、すなわち b≧−3ab\ge-3a である。また n≧3n\ge3 では a(n+2)+ba(n+2)+b は nn とともに減少するので、すべての n≧3n\ge3 で f(n)≦f(2)f(n)\le f(2) となる必要十分条件は、最も厳しい n=3n=3 についての 5a+b≦05a+b\le0 である。従って −3a≦b≦−5a-3a\le b\le-5a。a<0a<0 に注意して aa で割ると、 −5≦ba≦−3.\displaystyle -5\le\frac{b}{a}\le-3. 以上より、アは 00、イは −5-5、ウは −3-3 である。この条件の下では n=1n=1 および n≧3n\ge3 のすべてで f(n)≦f(2)f(n)\le f(2) となるから、必要性と十分性の両方が成り立つ。

(4) 直線 ll を y=mx+ky=mx+k、異なる接点の xx 座標を u,vu,v とする。差 D(x)=x4−2x3+x2−(2+m)x+(2−k)D(x)=x^4-2x^3+x^2-(2+m)x+(2-k) は x=u,vx=u,v でそれぞれ重解をもつ。最高次の係数は1であるから、D(x)=(x−u)2(x−v)2D(x)=(x-u)^2(x-v)^2。s=u+v, p=uvs=u+v,\ p=uv とおいて展開し係数を比較すると、 s=1,s2+2p=1,−2sp=−(2+m),p2=2−k.s=1,\qquad s^2+2p=1,\qquad -2sp=-(2+m),\qquad p^2=2-k. 従って p=0, m=−2, k=2p=0,\ m=-2,\ k=2 であり、u,vu,v は t2−t=0t^2-t=0 の2根だから 0,10,1 である。実際、曲線とこの直線との差は x2(x−1)2x^2(x-1)^2 で、x=0,1x=0,1 において値と導関数がともに0となり、両点で接する。差は0≦x≦10\le x\le1 の範囲で非負で、他に交点はないから、囲まれる部分の面積は ∫01x2(x−1)2 dx=∫01(x4−2x3+x2) dx=15−12+13=130.\displaystyle \int_0^1 x^2(x-1)^2\,dx=\int_0^1(x^4-2x^3+x^2)\,dx=\frac15-\frac12+\frac13=\frac1{30}.

この問題で使う考え方

  • 約数・倍数
  • 確率の基本法則
  • 余事象
  • 独立な試行
  • 二次関数の最大・最小
  • 多項式の導関数
  • 接線の方程式
  • 定積分

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