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札幌医科大学/2020年度/前期

札幌医科大学 2020年 数学 第4問解答・解説

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1問題

札幌医科大学2020年度第4問

複素平面上において原点 OO を中心とする半径1の円を CC とする。円 CC の外部の点 P(w)P(w) を通る円 CC の2本の接線の接点をそれぞれ A(α)A(\alpha),B(β)B(\beta) とする。直線 OPOP と直線 ABAB の交点を QQ とし,QQ の実軸に関して対称な点を R(z)R(z) とする。

(1) zz を ww を用いて表せ。

(2) z=12\displaystyle z=\frac{1}{2},z=i2\displaystyle z=\frac{i}{2} のときの ww の値をそれぞれ γ\gamma,δ\delta とする。点 R(z)R(z) が点 12\displaystyle \frac{1}{2} と点 i2\displaystyle \frac{i}{2} を結ぶ直線上にあるとき,点 P(w)P(w) は原点 OO,点 γ\gamma,点 δ\delta の3点を通る円上にあることを示せ。

(3) 次の①と②をつなげた曲線を考える。

① 点 12\displaystyle \frac{1}{2} と点 i2\displaystyle \frac{i}{2} を結ぶ線分。

② 円 ∣z∣=12\displaystyle |z|=\frac{1}{2} 上で,点 i2\displaystyle \frac{i}{2} と点 12\displaystyle \frac{1}{2} を端点とし,中心角が 3π2\displaystyle \frac{3\pi}{2} の弧。

点 R(z)R(z) がこの曲線上を点 12\displaystyle \frac{1}{2} から出発し,①を通って点 i2\displaystyle \frac{i}{2} へ,次に②を通って点 12\displaystyle \frac{1}{2} に戻ってくるときの点 P(w)P(w) の軌跡を図示せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) z=1/w\quad z=1/w\quad (∣w∣>1\quad |w|>1\quad )。(2) γ=2, δ=−2i\quad \gamma=2,\space{}\delta=-2i\quad 。円 (u−1)2+(v+1)2=2\quad (u-1)^2+(v+1)^2=2\quad 上。(3) 2\quad 2\quad から −2i\quad -2i\quad へ 2−2i\quad 2-2i\quad を通る、中心 1−i\quad 1-i\quad ・半径 2\quad \sqrt2\quad の半円と、−2i\quad -2i\quad から 2\quad 2\quad へ時計回りに進み −2,2i\quad -2,2i\quad を通る半径2の円の 3/4\quad 3/4\quad 弧。図はTeXに添付。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

単位円の点 α\alpha における接線は ξ+α2ξˉ=2α\xi+\alpha^2\bar\xi=2\alpha。これが P(w)P(w) を通る条件は wˉα2−2α+w=0\bar w\alpha^2-2\alpha+w=0 だから、接点 α,β\alpha,\beta について α+β=2wˉ,αβ=wwˉ。\displaystyle \alpha+\beta=\frac2{\bar w},\qquad \alpha\beta=\frac w{\bar w}。 弦 ABAB の式 ξ+αβξˉ=α+β\xi+\alpha\beta\bar\xi=\alpha+\beta は、整理すると wˉξ+wξˉ=2\bar w\xi+w\bar\xi=2。交点 QQ は直線 OPOP 上にあるので q=swq=sw(ss は実数)とおくと、この式から 2s∣w∣2=22s|w|^2=2。よって q=1/wˉq=1/\bar w。実軸に関する反射は共役を取るため z=qˉ=1w。(1)\displaystyle z=\bar q=\frac1w。\tag{1}

(2) より z=1/2z=1/2 の逆像は γ=2\gamma=2、z=i/2z=i/2 の逆像は δ=−2i\delta=-2i。w=u+ivw=u+iv とすると z=(u−iv)/(u2+v2)z=(u-iv)/(u^2+v^2)。線分端点を結ぶ直線は ℜz+ℑz=1/2\Re z+\Im z=1/2 なので u−vu2+v2=12であるための必要十分条件は(u−1)2+(v+1)2=2。\displaystyle \frac{u-v}{u^2+v^2}=\frac12\quad\text{であるための必要十分条件は}\quad (u-1)^2+(v+1)^2=2。 これは中心 1−i1-i、半径 2\sqrt2 の円で、O,γ,δO,\gamma,\delta を通る。

(3) 線分①を z(t)=((1−t)+it)/2z(t)=((1-t)+it)/2(0≦t≦10\le t\le1)とおく。逆像は端点で 2,−2i2,-2i、t=1/2t=1/2 で 2−2i2-2i。従って描かれるのは、中心 1−i1-i、半径 2\sqrt2 の円上で 22 から −2i-2i へ 2−2i2-2i を通る半円。

弧②は z=12eiθ\displaystyle z=\tfrac12e^{i\theta}(π/2≦θ≦2π\pi/2\le\theta\le2\pi)と表せる。よって w=2e−iθw=2e^{-i\theta} となり、半径2の円上を −2i-2i から 22 へ時計回りに 3π/23\pi/2 進む弧である。これは −2,2i-2,2i を通る。以上の2弧をつないだ軌跡を図示する。

答え

(1) z=1/wz=1/w(∣w∣>1|w|>1)。(2) γ=2, δ=−2i\gamma=2,\ \delta=-2i。円 (u−1)2+(v+1)2=2(u-1)^2+(v+1)^2=2 上。(3) 22 から −2i-2i へ 2−2i2-2i を通る、中心 1−i1-i・半径 2\sqrt2 の半円と、−2i-2i から 22 へ時計回りに進み −2,2i-2,2i を通る半径2の円の 3/43/4 弧。図はTeXに添付。

この問題で使う考え方

  • 複素数による直線・円の表示
  • 複素数の逆数
  • 軌跡のパラメータ表示

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