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金沢大学/2020年度

金沢大学 2020年 数学 第2問解答・解説

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1問題

金沢大学2020年度第2問

実数 k と複素数 z(ただし z ≠ −1)に対して,w = (z + k)/(z + 1) とする。また,iを虚数単位とする。次の問いに答えよ。

(1) k = 0とする。z = 0に対するwの値をα,z = 1に対するwの値をβ,z = √3iに対するwの値をγとする。複素数平面上の3点A(α), B(β), C(γ)を頂点とする△ABCについて,∠BACの大きさを求めよ。

(2) k = −1とする。点zが複素数平面の原点Oを中心とする半径√2の円の周上を動くとき,点wの描く図形を求めよ。

(3) k ≠ 1とする。複素数平面において,点zが虚軸上を動くとき,点wの描く図形をFとする。Fが半径1/2の円の周に含まれるときのkの値をすべて求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) α
    0
  • (1) β
    1/2
  • (1) γ
    3+3i4\displaystyle \frac{3+\sqrt3 i}{4}
  • (1) 角度
    π/6 (30°)
  • (2) 軌跡
    (x−3)2+y2=8(x-3)^2+y^2=8
  • (2) 図形の説明
    中心 (3,0)(3,0)、半径 222\sqrt{2} の円周
  • (3) kを一般にした軌跡
    (x−k+12)2+y2=(k−1)24\displaystyle \left(x-\frac{k+1}{2}\right)^2+y^2=\frac{(k-1)^2}{4}, w=1w=1を除く
  • (3) k
    0,20,2

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) k=0k=0 では α=01=0,β=12,γ=3i1+3i=3+3i4.\displaystyle \alpha=\frac{0}{1}=0,\qquad \beta=\frac{1}{2},\qquad \gamma=\frac{\sqrt3 i}{1+\sqrt3 i}=\frac{3+\sqrt3 i}{4}. 従って A=(0,0)A=(0,0)、B=(1/2,0)B=(1/2,0)、C=(3/4,3/4)C=(3/4,\sqrt3/4)。AB→=(1/2,0)\overrightarrow{AB}=(1/2,0)、AC→=(3/4,3/4)\overrightarrow{AC}=(3/4,\sqrt3/4) だから cos⁡∠BAC=AB→⋅AC→∣AB∣∣AC∣=3/8(1/2)(3/2)=32.\displaystyle \cos\angle BAC =\frac{\overrightarrow{AB}\cdot\overrightarrow{AC}}{|AB||AC|} =\frac{3/8}{(1/2)(\sqrt3/2)} =\frac{\sqrt3}{2}. 三角形の内角なので ∠BAC=π/6\angle BAC=\pi/6(30°)。

(2) k=−1k=-1 として w=(z−1)/(z+1)w=(z-1)/(z+1)。w=1w=1 はこの式を満たす有限の zz がないので、逆に z=1+w1−w\displaystyle z=\frac{1+w}{1-w} と表せる。条件 ∣z∣=2|z|=\sqrt2 は ∣1+w∣2=2∣1−w∣2|1+w|^2=2|1-w|^2 と同値である。w=x+yiw=x+yi とおくと (1+x)2+y2=2{(1−x)2+y2},(1+x)^2+y^2=2\{(1-x)^2+y^2\}, よって x2+y2−6x+1=0すなわち(x−3)2+y2=8.x^2+y^2-6x+1=0 \quad\text{すなわち}\quad (x-3)^2+y^2=8. 逆変換もこの円周上の全点に定義され、∣z∣=2|z|=\sqrt2 を満たす。従って軌跡は中心 (3,0)(3,0)、半径 222\sqrt2 の円周である。

(3) z=tiz=ti(tは実数t\text{は実数})とおくと w=k+ti1+ti=(k+t2)+(1−k)ti1+t2.\displaystyle w=\frac{k+ti}{1+ti} =\frac{(k+t^2)+(1-k)ti}{1+t^2}. w=x+yiw=x+yi とすれば x=k+t21+t2,y=(1−k)t1+t2,\displaystyle x=\frac{k+t^2}{1+t^2},\qquad y=\frac{(1-k)t}{1+t^2}, これを整理すると (x−k+12)2+y2=(k−1)24.\displaystyle \left(x-\frac{k+1}{2}\right)^2+y^2=\frac{(k-1)^2}{4}. k≠1k\ne1 なのでFは半径 ∣k−1∣/2|k-1|/2 の円周から点 w=1w=1 を除いたものになる。逆に、この円の式は x2+y2−(k+1)x+k=0x^2+y^2-(k+1)x+k=0。w=x+yi≠1w=x+yi\ne1 に対して z=(k−w)/(w−1)z=(k-w)/(w-1) とおくと、Re⁡z=((k−x)(x−1)−y2)/((x−1)2+y2)=0\operatorname{Re}z=((k-x)(x-1)-y^2)/((x-1)^2+y^2)=0 となるため、円周上の1以外の点はすべて像に含まれる。 Fが半径 1/21/2 の円周に含まれるなら、Fは無限個の点を含むから、その円周は上の円周と一致する(異なる二円周の共有点は高々二点)。従って ∣k−1∣2=12すなわち∣k−1∣=1,\displaystyle \frac{|k-1|}{2}=\frac12 \quad\text{すなわち}\quad |k-1|=1, ゆえに k=0,2k=0,2。どちらも条件 k≠1k\ne1 を満たす。

この問題で使う考え方

  • 複素数の有理式計算
  • 複素数の絶対値と座標表示
  • 円の方程式による軌跡
  • 内積による角度

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