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金沢大学/2020年度

金沢大学 2020年 数学 第3問解答・解説

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1問題

金沢大学2020年度第3問

平面上に2つの定点OとUがあり,OU = 3を満たしている。点Oを中心とする半径1の円Cと1辺の長さが√3の正三角形△STUがあり,辺STの中点が線分OU上にあるものとする。 △STUの内部または周上の点Pから円Cへ異なる2本の接線を引き,それらの接点をそれぞれA, Bとする。△OABを直線OPのまわりに1回転してできる円すいの体積をVとする。点Pが△STUの内部および周上を動くとき,Vの最大値と最小値を求めよ。また,Vの最大値,最小値をとるような点Pの存在範囲をそれぞれ△STUの内部および周上に図示せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • Vmax⁡=2π93(P=(3cos⁡φ,3sin⁡φ),−π6≦φ≦π6);Vmin⁡=8π81(P=U=(3,0)).\displaystyle V_{\max}=\frac{2\pi}{9\sqrt3}\quad(P=(\sqrt3\cos\varphi,\sqrt3\sin\varphi),-\frac\pi6\le\varphi\le\frac\pi6);\qquad V_{\min}=\frac{8\pi}{81}\quad(P=U=(3,0)).

3解答

解答を見る途中式つきの解答

O=(0,0)O=(0,0)、U=(3,0)U=(3,0) とおく。辺 STST の中点を MM とする。正三角形の高さは 3⋅32=32\displaystyle \sqrt3\cdot\frac{\sqrt3}{2}=\frac32 なので、M=(32,0)\displaystyle M=(\frac32,0)。また ST⊥OUST\perp OU かつ ST=3ST=\sqrt3 より S=(32,32),T=(32,−32).\displaystyle S=\left(\frac32,\frac{\sqrt3}{2}\right),\qquad T=\left(\frac32,-\frac{\sqrt3}{2}\right). したがって三角形内では 32≦x≦3\displaystyle \frac32\le x\le3、∣y∣≦3−x3\displaystyle |y|\le\frac{3-x}{\sqrt3} である。特に OP=ρ>1OP=\rho>1 だから、Pから円への接線は常に2本引ける。

接点を A,BA,B とし、H=AB∩OPH=AB\cap OP とする。対称性から OH⊥ABOH\perp AB。直角三角形 OHAOHA と OAPOAP は相似であり、OA=1OA=1, OP=ρOP=\rho なので OH=1ρ,AH=1−OH2=1−1ρ2.\displaystyle OH=\frac1\rho,\qquad AH=\sqrt{1-OH^2}=\sqrt{1-\frac1{\rho^2}}. △OAB\triangle OAB を OPOP のまわりに回転すると、高さ OHOH、底面半径 AHAH の円すいになる。よって V=13πAH2 OH=π3(1ρ−1ρ3).\displaystyle V=\frac13\pi AH^2\,OH=\frac\pi3\left(\frac1\rho-\frac1{\rho^3}\right).

三角形内の最小距離は MM における ρ=32\displaystyle \rho=\frac32、最大距離は頂点 UU における ρ=3\rho=3 であり、線分 MUMU 上でその間の全ての値をとる。g(ρ)=1ρ−1ρ3\displaystyle g(\rho)=\frac1\rho-\frac1{\rho^3} とおくと g′(ρ)=3−ρ2ρ4,\displaystyle g'(\rho)=\frac{3-\rho^2}{\rho^4}, したがって VV は 32≦ρ≦3\displaystyle \frac32\le\rho\le\sqrt3 で増加し、3≦ρ≦3\sqrt3\le\rho\le3 で減少する。最大値は ρ=3\rho=\sqrt3 のとき Vmax⁡=π3(13−133)=2π93.\displaystyle V_{\max}=\frac\pi3\left(\frac1{\sqrt3}-\frac1{3\sqrt3}\right)=\frac{2\pi}{9\sqrt3}. この点の存在範囲は、三角形内にある円 x2+y2=3x^2+y^2=3 の弧、すなわち P=(3cos⁡φ,3sin⁡φ),−π6≦φ≦π6\displaystyle P=(\sqrt3\cos\varphi,\sqrt3\sin\varphi),\qquad -\frac\pi6\le\varphi\le\frac\pi6 である(両端は S,TS,T)。

端点での体積は V ⁣(32)=10π81,V(3)=8π81.\displaystyle V\!\left(\frac32\right)=\frac{10\pi}{81},\qquad V(3)=\frac{8\pi}{81}. よって最小値は P=U=(3,0)P=U=(3,0) のときの Vmin⁡=8π81\displaystyle V_{\min}=\frac{8\pi}{81}。図示では最大の点の存在範囲を r=3r=\sqrt3, −π/6≦θ≦π/6-\pi/6\le\theta\le\pi/6 の円弧、最小の点を頂点 UU として示す。

この問題で使う考え方

  • 三角形の性質
  • 円の性質
  • 座標による距離
  • 円の方程式
  • 商の微分
  • 導関数と増減

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