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金沢大学/2020年度

金沢大学 2020年 数学 第4問解答・解説

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1問題

金沢大学2020年度第4問

−2π ≦ x ≦ π のとき,関数 f(x) = (2√2π/3)((√3/2) sin(x/3) + (1/2) cos(x/3)) + ((3 − 2√2)π/3) を考える。次の問いに答えよ。必要であれば,π² < 10を用いてよい。

(1) f(x)は閉区間[−2π, π]で増加することを示せ。

(2) 開区間(−2π, π)で,つねに f(x) > xが成り立つことを示せ。

(3) f(x)の逆関数 f⁻¹(x)について,定積分 ∫_{f(0)}^{f(π)} f⁻¹(x) dx の値を求めよ。

(4) f(x)とその逆関数 f⁻¹(x)について,2つの曲線 C₁: y = f(x) (0 ≦ x ≦ π), C₂: y = f⁻¹(x) (f(0) ≦ x ≦ f(π)) を考える。C₁, C₂および直線 x + y = f(0) で囲まれた図形の面積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

u=x/3+π/6u=x/3+\pi/6 とおくと f(x)=22π3sin⁡u+(3−22)π3.\displaystyle f(x)=\frac{2\sqrt2\pi}{3}\sin u+\frac{(3-2\sqrt2)\pi}{3}. (1) −2π≦x≦π-2\pi\le x\le\pi では −π/2≦u≦π/2-\pi/2\le u\le\pi/2 であり, f′(x)=22π9cos⁡u≧0.\displaystyle f'(x)=\frac{2\sqrt2\pi}{9}\cos u\ge0. 区間の内部では正だから,−2π≦x1<x2≦π-2\pi\le x_1<x_2\le\pi ならば f(x1)<f(x2)f(x_1)<f(x_2) が成り立つ。

(2) g(x)=f(x)−xg(x)=f(x)-x とする。π2<10\pi^2<10 より (22π9)2<8081<1,g′(x)=f′(x)−1≦22π9−1<0.\displaystyle \left(\frac{2\sqrt2\pi}{9}\right)^2<\frac{80}{81}<1,\qquad g'(x)=f'(x)-1\le\frac{2\sqrt2\pi}{9}-1<0. また f(π)=πf(\pi)=\pi なので g(π)=0g(\pi)=0。従って x<πx<\pi で g(x)>0g(x)>0,特に指定された開区間で f(x)>xf(x)>x である。

(3) c=f(0)=(3−2)π/3c=f(0)=(3-\sqrt2)\pi/3 とおく。まず I=∫0πf(t) dt=[−22πcos⁡(t/3+π/6)]0π+(3−22)π23=6π+(3−22)π23.\displaystyle I=\int_0^\pi f(t)\,dt =\left[-2\sqrt2\pi\cos(t/3+\pi/6)\right]_0^\pi+ \frac{(3-2\sqrt2)\pi^2}{3} =\sqrt6\pi+\frac{(3-2\sqrt2)\pi^2}{3}. x=f(t)x=f(t) による置換と部分積分から ∫cπf−1(x) dx=∫0πtf′(t) dt=[tf(t)]0π−I=22π23−6π.\displaystyle \int_c^\pi f^{-1}(x)\,dx=\int_0^\pi t f'(t)\,dt =[t f(t)]_0^\pi-I =\boxed{\frac{2\sqrt2\pi^2}{3}-\sqrt6\pi}.

(4) 0<c<π0<c<\pi。上側境界は y=f(x)y=f(x),下側境界は 0≦x≦c0\le x\le c で y=c−xy=c-x,c≦x≦πc\le x\le\pi で y=f−1(x)y=f^{-1}(x) である。 実際,前者では f(x)≧c≧c−xf(x)\ge c\ge c-x,後者では(2)と単調性から f−1(x)<x<f(x)f^{-1}(x)<x<f(x)(右端以外)。両曲線は (π,π)(\pi,\pi) で結ばれる。 従って面積は S=I−∫0c(c−x) dx−∫cπf−1(x) dx=2I−π2−c22=26π+7−18218π2.\displaystyle \begin{aligned} S&=I-\int_0^c(c-x)\,dx-\int_c^\pi f^{-1}(x)\,dx\\ &=2I-\pi^2-\frac{c^2}{2} =\boxed{2\sqrt6\pi+\frac{7-18\sqrt2}{18}\pi^2}. \end{aligned}

この問題で使う考え方

  • 三角関数の合成
  • 導関数による単調性
  • 逆関数の積分
  • 面積の境界分割

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