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滋賀医科大学/2022年度/前期

滋賀医科大学 2022年 数学 第2問解答・解説

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1問題

滋賀医科大学2022年度第2問

(1) 2以上の自然数 nn に対して, ∑k=1n1k2<2−1n\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{n}\frac{1}{k^{2}}<2-\frac{1}{n} を示せ。

(2) x≧0x\geq0 のとき, x22−x424≦1−cos⁡x≦x22\displaystyle \frac{x^{2}}{2}-\frac{x^{4}}{24}\leq1-\cos x\leq\frac{x^{2}}{2} を示せ。

(3) lim⁡n→∞1n∑k=1n(k2−k2cos⁡1k)\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\frac{1}{n}\sum\limits _{k=1}^{n}\left(k^{2}-k^{2}\cos\frac{1}{k}\right) を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

部分分数分解による望遠和、導関数の符号による不等式の証明、および数列のはさみうちを用いる。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)∑k=1n1k2<2−1n(n≧2),(2)x22−x424≦1−cos⁡x≦x22(x≧0),(3)12.\displaystyle \begin{aligned}\text{(1)}\quad &\sum\limits _{k=1}^{n}\frac{1}{k^{2}}<2-\frac{1}{n}\quad(n\ge2),\\\text{(2)}\quad &\frac{x^{2}}{2}-\frac{x^{4}}{24}\le1-\cos x\le\frac{x^{2}}{2}\quad(x\ge0),\\\text{(3)}\quad &\frac{1}{2}.\end{aligned}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)  k≧\ge2 ならば k-1<k より 1k2<1k(k−1)=1k−1−1k\displaystyle \frac{1}{k^{2}}<\frac{1}{k(k-1)}=\frac{1}{k-1}-\frac{1}{k} である。したがって n≧2n\ge2 に対し ∑k=1n1k2=1+∑k=2n1k2<1+∑k=2n(1k−1−1k)=1+1−1n=2−1n.\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{n}\frac{1}{k^{2}} =1+\sum\limits _{k=2}^{n}\frac{1}{k^{2}} <1+\sum\limits _{k=2}^{n}\left(\frac{1}{k-1}-\frac{1}{k}\right) =1+1-\frac{1}{n} =2-\frac{1}{n}.

(2)  x≧\ge0 とする。まず g(x)=x22\displaystyle \frac{x^{2}}{2}-1+cos⁡\cos x とおくと、 g(0)=g′(0)=0,g′′(x)=1−cos⁡x≧0.g(0)=g'(0)=0,\qquad g''(x)=1-\cos x\ge0. g′′(x)≧0g''(x)\ge0 より g′g' は単調増加するので、x≧0x\ge0 では g′(x)≧g′(0)=0g'(x)\ge g'(0)=0、さらに g(x)≧g(0)=0g(x)\ge g(0)=0 である。よって 1−cos⁡x≦x22\displaystyle 1-\cos x\le\frac{x^{2}}{2}。

次に h(x)=1−cos⁡x−x22+x424\displaystyle h(x)=1-\cos x-\frac{x^{2}}{2}+\frac{x^{4}}{24} とおくと、 h(0)=h′(0)=0,h′′(x)=cos⁡x−1+x22=g(x)≧0.\displaystyle h(0)=h'(0)=0,\qquad h''(x)=\cos x-1+\frac{x^{2}}{2}=g(x)\ge0. したがって同様に h′(x)≧0h'(x)\ge0、h(x)≧0h(x)\ge0 となり、 x22−x424≦1−cos⁡x\displaystyle \frac{x^{2}}{2}-\frac{x^{4}}{24}\le1-\cos x を得る。

(3)  (2) に x=1k\displaystyle \frac{1}{k} を代入して k2k^{2} を掛けると、 12−124k2≦k2(1−cos⁡1k)≦12.\displaystyle \frac{1}{2}-\frac{1}{24k^{2}}\le k^{2}\left(1-\cos\frac{1}{k}\right)\le\frac{1}{2}. これを k=1,…,nk=1,\ldots,n について加え、nn で割ると、 12−124n∑k=1n1k2≦1n∑k=1n(k2−k2cos⁡1k)≦12.\displaystyle \frac{1}{2}-\frac{1}{24n}\sum\limits _{k=1}^{n}\frac{1}{k^{2}} \le\frac{1}{n}\sum\limits _{k=1}^{n}\left(k^{2}-k^{2}\cos\frac{1}{k}\right) \le\frac{1}{2}. (1) より ∑k=1n1k2<2\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{n}\frac{1}{k^{2}}<2 だから、 12−112n<1n∑k=1n(k2−k2cos⁡1k)≦12.\displaystyle \frac{1}{2}-\frac{1}{12n} <\frac{1}{n}\sum\limits _{k=1}^{n}\left(k^{2}-k^{2}\cos\frac{1}{k}\right) \le\frac{1}{2}. 両端は n→∞n\to\infty でともに 12\displaystyle \frac{1}{2} に収束するので、求める極限は 12\displaystyle \boxed{\frac{1}{2}} である。

この問題で使う考え方

  • 総和記号と数列の和
  • 階差・和の利用
  • 導関数と増減
  • 第二次導関数
  • 数列の極限
  • 三角関数の微分

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