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滋賀医科大学/2025年度/前期

滋賀医科大学 2025年 数学 第3問解答・解説

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1問題

滋賀医科大学2025年度第3問

aa を0でない実数,bb を実数とする。xyxy 平面上で,曲線 C:y=ax3+bxC:y=ax^{3}+bx を考える。   (1) CC の接線のうち,原点を通るものは何本あるか。   (2) ある2本の CC の接線が垂直になるような (a,b)(a,b) の範囲を abab 平面上に図示せよ。   (3) ある3本の CC の接線が正三角形を囲むような (a,b)(a,b) の範囲を abab 平面上に図示せよ。ただし,3本の直線が正三角形を囲むとは,それらがある正三角形の各辺を延長してできる3直線になっていることである。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 1本 / (2) ab<0ab<0(abab平面の第II・第IV象限) / (3) a>0,b<−13\displaystyle a>0,\quad b<-\frac1{\sqrt3} または a<0,b>13\displaystyle a<0,\quad b>\frac1{\sqrt3}(境界を含まない)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

曲線上の点の xx 座標を tt とすると、その点における接線は y=(3at2+b)x−2at3y=(3at^2+b)x-2at^3 である。したがって接線の傾きと yy 切片をそれぞれ m(t),c(t)m(t),c(t) とおけば、m(t)=b+3at2m(t)=b+3at^2、c(t)=−2at3c(t)=-2at^3 である。

(1) 接線が原点を通るための条件は c(t)=0c(t)=0 である。a≠0a\ne0 より t=0t=0 となり、このときの接線は y=bxy=bx である。よって、原点を通る接線は 11 本である。

(2) 2直線が垂直であるための条件は、傾きを m1,m2m_1,m_2 として m1m2=−1m_1m_2=-1 となることである。a>0a>0 なら m(t)≧bm(t)\ge b であるから、傾きに正と負の両方が含まれるための必要条件は b<0b<0 である。逆に b<0b<0 なら、m1=b/2m_1=b/2、m2=−2/bm_2=-2/b と選ぶと、どちらも bb 以上であり m1m2=−1m_1m_2=-1 である。各傾きは t2=(m−b)/(3a)≧0t^2=(m-b)/(3a)\ge0 として実現できる。よって a>0a>0 のときは b<0b<0 である。

a<0a<0 なら m(t)≦bm(t)\le b であるから、必要条件は b>0b>0 である。b>0b>0 のとき m1=b/2m_1=b/2、m2=−2/bm_2=-2/b と選ぶと、どちらも bb 以下で積は −1-1 であり、t2=(m−b)/(3a)≧0t^2=(m-b)/(3a)\ge0 として実現できる。したがって求める範囲は ab<0ab<0 である。

(3) 直線の傾きが mm であるとき、その直線の方向角を θ\theta(−π/2<θ<π/2-\pi/2<\theta<\pi/2)とすれば m=tan⁡θm=\tan\theta である。正三角形の各辺を含む3直線の方向は、向きを π\pi 周期で考えると π/3\pi/3 ずつ隔たる。3方向を含む最短の弧の長さは 2π/32\pi/3 である。

−π/2<β<π/2-\pi/2<\beta<\pi/2 で tan⁡β=b\tan\beta=b となる角を β\beta とおく。a>0a>0 の場合、接線の傾きは m≧bm\ge b なので方向角は β≦θ<π/2\beta\le\theta<\pi/2 に限られる。この区間の長さは π/2−β\pi/2-\beta である。3方向が入るにはこの長さが 2π/32\pi/3 より大きくなければならない(右端 π/2\pi/2 は接線の方向として得られない)。これは b<−1/3b<-1/\sqrt3 と同値である。

a<0a<0 の場合は m≦bm\le b なので −π/2<θ≦β-\pi/2<\theta\le\beta であり、同様に β+π/2>2π/3\beta+\pi/2>2\pi/3、すなわち b>1/3b>1/\sqrt3 が必要である。

この条件が満たされるとき、方向角を3つ選び、隣り合うものの差を π/3\pi/3 とし、すべてを上記の方向角区間の内部に置ける。それらの傾きを m1,m2,m3m_1,m_2,m_3 とする。a>0a>0 では mi>bm_i>b、a<0a<0 では mi<bm_i<b と選べるので、各 ii について ti=(mi−b)/(3a)>0t_i=\sqrt{(m_i-b)/(3a)}>0 とおけば、これらを傾きとする接線が得られる。

これら3本が1点 (X,Y)(X,Y) で交わると仮定すると、接点の xx 座標 tit_i はすべて方程式 2at3−3aXt2+(Y−bX)=02at^3-3aXt^2+(Y-bX)=0 の解となる。この方程式の tt の係数は 00 だから、解と係数の関係より t1t2+t2t3+t3t1=0t_1t_2+t_2t_3+t_3t_1=0 となる。しかし t1,t2,t3>0t_1,t_2,t_3>0 なのでこれは不可能である。3本は共点でなく、傾きも互いに異なるから三角形を囲み、その辺の方向が 60∘60^\circ ずつ異なるので正三角形である。したがって求める範囲は a>0, b<−1/3a>0,\ b<-1/\sqrt3 または a<0, b>1/3a<0,\ b>1/\sqrt3 である。

上に「塗った部分が求める範囲(破線の境界は含まない)」とあり、左右に横軸a・縦軸bの図が並ぶ。左の「(2) ab<0」の図は目盛が両軸とも−3から3まで1刻みで、a<0かつb>0の部分とa>0かつb<0の部分が水色に塗られ、a=0とb=0は黒い破線である。右の「(3) 正三角形を囲む範囲」の図はa軸の目盛が−3から3まで1刻み、b軸の目盛が1/√3、0、−1/√3で、a<0かつb>1/√3の部分とa>0かつb<−1/√3の部分が水色に塗られ、a=0とb=0は黒い破線、水色の部分に接するb=1/√3(a<0)とb=−1/√3(a>0)は青い破線である。

曲線上の点の xx 座標を tt とすると、その点における接線は y=(3at2+b)x−2at3y=(3at^2+b)x-2at^3 である。したがって接線の傾きと yy 切片をそれぞれ m(t),c(t)m(t),c(t) とおけば、m(t)=b+3at2m(t)=b+3at^2、c(t)=−2at3c(t)=-2at^3 である。

(1) 接線が原点を通るための条件は c(t)=0c(t)=0 である。a≠0a\ne0 より t=0t=0 となり、このときの接線は y=bxy=bx である。よって、原点を通る接線は 11 本である。

(2) 2直線が垂直であるための条件は、傾きを m1,m2m_1,m_2 として m1m2=−1m_1m_2=-1 となることである。a>0a>0 なら m(t)≧bm(t)\ge b であるから、傾きに正と負の両方が含まれるための必要条件は b<0b<0 である。逆に b<0b<0 なら、m1=b/2m_1=b/2、m2=−2/bm_2=-2/b と選ぶと、どちらも bb 以上であり m1m2=−1m_1m_2=-1 である。各傾きは t2=(m−b)/(3a)≧0t^2=(m-b)/(3a)\ge0 として実現できる。よって a>0a>0 のときは b<0b<0 である。

a<0a<0 なら m(t)≦bm(t)\le b であるから、必要条件は b>0b>0 である。b>0b>0 のとき m1=b/2m_1=b/2、m2=−2/bm_2=-2/b と選ぶと、どちらも bb 以下で積は −1-1 であり、t2=(m−b)/(3a)≧0t^2=(m-b)/(3a)\ge0 として実現できる。したがって求める範囲は ab<0ab<0 である。

(3) 直線の傾きが mm であるとき、その直線の方向角を θ\theta(−π/2<θ<π/2-\pi/2<\theta<\pi/2)とすれば m=tan⁡θm=\tan\theta である。正三角形の各辺を含む3直線の方向は、向きを π\pi 周期で考えると π/3\pi/3 ずつ隔たる。3方向を含む最短の弧の長さは 2π/32\pi/3 である。

−π/2<β<π/2-\pi/2<\beta<\pi/2 で tan⁡β=b\tan\beta=b となる角を β\beta とおく。a>0a>0 の場合、接線の傾きは m≧bm\ge b なので方向角は β≦θ<π/2\beta\le\theta<\pi/2 に限られる。この区間の長さは π/2−β\pi/2-\beta である。3方向が入るにはこの長さが 2π/32\pi/3 より大きくなければならない(右端 π/2\pi/2 は接線の方向として得られない)。これは b<−1/3b<-1/\sqrt3 と同値である。

a<0a<0 の場合は m≦bm\le b なので −π/2<θ≦β-\pi/2<\theta\le\beta であり、同様に β+π/2>2π/3\beta+\pi/2>2\pi/3、すなわち b>1/3b>1/\sqrt3 が必要である。

この条件が満たされるとき、方向角を3つ選び、隣り合うものの差を π/3\pi/3 とし、すべてを上記の方向角区間の内部に置ける。それらの傾きを m1,m2,m3m_1,m_2,m_3 とする。a>0a>0 では mi>bm_i>b、a<0a<0 では mi<bm_i<b と選べるので、各 ii について ti=(mi−b)/(3a)>0t_i=\sqrt{(m_i-b)/(3a)}>0 とおけば、これらを傾きとする接線が得られる。

これら3本が1点 (X,Y)(X,Y) で交わると仮定すると、接点の xx 座標 tit_i はすべて方程式 2at3−3aXt2+(Y−bX)=02at^3-3aXt^2+(Y-bX)=0 の解となる。この方程式の tt の係数は 00 だから、解と係数の関係より t1t2+t2t3+t3t1=0t_1t_2+t_2t_3+t_3t_1=0 となる。しかし t1,t2,t3>0t_1,t_2,t_3>0 なのでこれは不可能である。3本は共点でなく、傾きも互いに異なるから三角形を囲み、その辺の方向が 60∘60^\circ ずつ異なるので正三角形である。したがって求める範囲は a>0, b<−1/3a>0,\ b<-1/\sqrt3 または a<0, b>1/3a<0,\ b>1/\sqrt3 である。

この問題で使う考え方

  • 接線の方程式
  • 傾きと方向角
  • 解と係数の関係

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