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筑波大学/2014年度

筑波大学 2014年 数学 第1問解答・解説

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1問題

筑波大学2014年度第1問

f(x)=x3−xf(x)=x^{3}-x とする。 y=f(x)y=f(x) のグラフに点 P(a,b)P(a,b) から引いた接線は 3 本あるとする。3 つの接点 A( α,f(α)\alpha,f(\alpha) ),B( β,f(β)\beta,f(\beta) ),C( γ,f(γ)\gamma,f(\gamma) ) を頂点とする三角形の重心を G とする。

(1) α+β+γ\alpha + \beta + \gamma , αβ+βγ+γα\alpha\beta + \beta\gamma + \gamma\alpha および αβγ\alpha\beta\gamma を a, b を用いて表せ。

(2) 点 G の座標を a, b を用いて表せ。

(3) 点 G の x 座標が正で, y 座標が負となるような点 P の範囲を図示せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) α+β+γ=3a2\displaystyle \alpha+\beta+\gamma=\frac{3a}{2}、αβ+βγ+γα=0\alpha\beta+\beta\gamma+\gamma\alpha=0、αβγ=−a+b2\displaystyle \alpha\beta\gamma=-\frac{a+b}{2}。 (2) G=(a2,9a38−a−b2)\displaystyle G=(\frac a2,\frac{9a^3}{8}-a-\frac b2)。 (3) 求める範囲は 0<a≦23\displaystyle 0<a\le\frac23 で −a<b<a3−a-a<b<a^3-a、または 23<a<25\displaystyle \frac23<a<\frac2{\sqrt5} で 9a34−2a<b<a3−a\displaystyle \frac{9a^3}{4}-2a<b<a^3-a。境界は含まない。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

接点の xx 座標を tt とする。曲線 y=x3−xy=x^3-x の tt における接線は y=(3t2−1)(x−t)+t3−t=(3t2−1)x−2t3.y=(3t^2-1)(x-t)+t^3-t=(3t^2-1)x-2t^3. これが P(a,b)P(a,b) を通る条件は H(t):=2t3−3at2+(a+b)=0.H(t):=2t^3-3at^2+(a+b)=0. その3根が α,β,γ\alpha,\beta,\gamma である。

(1) H(t)/2=t3−3a2t2+0t+a+b2\displaystyle H(t)/2=t^3-\frac{3a}{2}t^2+0t+\frac{a+b}{2} に解と係数の関係を用いると α+β+γ=3a2,αβ+βγ+γα=0,αβγ=−a+b2.\displaystyle \alpha+\beta+\gamma=\frac{3a}{2},\qquad \alpha\beta+\beta\gamma+\gamma\alpha=0,\qquad \alpha\beta\gamma=-\frac{a+b}{2}.

(2) 重心の xx 座標は (α+β+γ)/3=a/2(\alpha+\beta+\gamma)/3=a/2 である。また α3+β3+γ3=(α+β+γ)3−3(α+β+γ)(αβ+βγ+γα)+3αβγ=27a38−3(a+b)2.\displaystyle \begin{aligned} \alpha^3+\beta^3+\gamma^3 &=(\alpha+\beta+\gamma)^3-3(\alpha+\beta+\gamma)(\alpha\beta+\beta\gamma+\gamma\alpha)+3\alpha\beta\gamma\\ &=\frac{27a^3}{8}-\frac{3(a+b)}2. \end{aligned} 従って f(α)+f(β)+f(γ)3=α3+β3+γ3−(α+β+γ)3=9a38−a−b2.\displaystyle \frac{f(\alpha)+f(\beta)+f(\gamma)}3 =\frac{\alpha^3+\beta^3+\gamma^3-(\alpha+\beta+\gamma)}3 =\frac{9a^3}{8}-a-\frac b2. ゆえに G=(a/2,9a3/8−a−b/2)G=(a/2,9a^3/8-a-b/2) である。

(3) GG の xx 座標が正である条件は a>0a>0 である。このとき H′(t)=6t(t−a)H'(t)=6t(t-a) より、HH は t<0t<0 で増加、0<t<a0<t<a で減少、t>at>a で増加する。従って HH が相異なる3実根をもつ条件は、極大値 H(0)=a+bH(0)=a+b が正、極小値 H(a)=a+b−a3H(a)=a+b-a^3 が負となること、すなわち −a<b<a3−a-a<b<a^3-a である。さらに GG の yy 座標が負となる条件は 9a38−a−b2<0であるための必要十分条件はb>94a3−2a.\displaystyle \frac{9a^3}{8}-a-\frac b2<0\quad\text{であるための必要十分条件は}\quad b>\frac94a^3-2a. 下限候補 −a-a と 94a3−2a\displaystyle \frac94a^3-2a の差は (94a3−2a)−(−a)=a(94a2−1),\displaystyle \left(\frac94a^3-2a\right)-(-a)=a\left(\frac94a^2-1\right), なので両者は a=2/3a=2/3 で入れ替わる。また 94a3−2a<a3−a\displaystyle \frac94a^3-2a<a^3-a は 0<a<2/50<a<2/\sqrt5 と同値である。従って求める領域は {0<a≦23, −a<b<a3−a}または{23<a<25, 94a3−2a<b<a3−a}.\displaystyle \left\{0<a\le\frac23,\ -a<b<a^3-a\right\} \quad\text{または}\quad \left\{\frac23<a<\frac2{\sqrt5},\ \frac94a^3-2a<b<a^3-a\right\}. 図では、上側境界 b=a3−ab=a^3-a と、下側境界 b=−ab=-a(0<a≦2/30<a\le2/3)、b=94a3−2a\displaystyle b=\frac94a^3-2a(2/3<a<2/52/3<a<2/\sqrt5)の間を塗る。境界は不等号が厳しいため含まれない。境界の接続点は (2/3,−2/3)(2/3,-2/3)、右端の極限点は (2/5,−2/(55))(2/\sqrt5,-2/(5\sqrt5)) である。

% Sketch for the region required in part (3). Coordinates use a simple % picture environment; both boundary arcs are excluded as stated in the proof.

右向きのa軸(b=0)と上向きのb軸、原点Oの図で、a軸に2/3と2/√5、b軸に−2/3の目盛がある。原点の白丸から、上側の破線b=a³−aが下がって極小をとり白丸(2/√5, −2/(5√5))まで上がり、下側は破線b=−aが白丸(2/3, −2/3)まで下がり、そこから破線b=(9/4)a³−2aが(2/√5, −2/(5√5))まで上がる。これらに囲まれたa軸より下の部分が水色の求める範囲で、引出線で示され、図の下に「境界(破線)と白丸の点はすべて含まない」と注記されている。

この問題で使う考え方

  • 接線の方程式
  • 解と係数の関係
  • 三次の乗法・因数分解公式
  • 高次方程式
  • 多項式の導関数
  • 導関数と増減
  • 不等式の表す領域

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