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島根大学/2012年度/前期

島根大学 2012年 数学 第1問解答・解説

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1問題

島根大学2012年度第1問

直線上にn+1n+1個の点P0,P1,P2,…,PnP_0,P_1,P_2,\ldots,P_nがこの順に並んでいて,隣り合う2点間の距離 P0P1, P1P2, P2P3, …, Pn−1PnP_0P_1,\ P_1P_2,\ P_2P_3,\ \ldots,\ P_{n-1}P_n がそれぞれ11,12,13,…,1n\displaystyle \frac{1}{1},\frac{1}{2},\frac{1}{3},\ldots,\frac{1}{n}となっている。このn+1n+1個の点から,同様の確からしさで異なる2点を選び,その距離をddとする。このとき,ddの期待値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • dd\quad の期待値は 1\quad 1\quad 。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

n≧1n\ge1 とし、点 PkP_k の座標を x0=0x_0=0, xk=∑r=1k1r\displaystyle x_k=\sum\limits _{r=1}^{k}\frac1r とおく。0≦i<j≦n0\le i<j\le n に対して dij=∣PiPj∣=xj−xi=∑k=i+1j1k.\displaystyle d_{ij}=|P_iP_j|=x_j-x_i=\sum\limits _{k=i+1}^{j}\frac1k. 区間 Pk−1PkP_{k-1}P_k をまたぐ点対は、左端 PiP_i が kk 通り、右端 PjP_j が n−k+1n-k+1 通りある。したがって、この区間の長さ 1/k1/k が全点対距離の和に加える量は 1k k(n−k+1)=n−k+1.\displaystyle \frac1k\,k(n-k+1)=n-k+1. よって全点対の距離の和は ∑0≦i<j≦ndij=∑k=1n(n−k+1)=n(n+1)2.\displaystyle \sum\limits _{0\le i<j\le n}d_{ij}=\sum\limits _{k=1}^{n}(n-k+1)=\frac{n(n+1)}2. 点対は (n+12)=n(n+1)/2\displaystyle \binom{n+1}{2}=n(n+1)/2 通りで、いずれも同確率なので E[d]=∑i<jdij(n+12)=1.\displaystyle \boxed{\mathbb E[d]=\frac{\sum\limits _{i<j}d_{ij}}{\binom{n+1}{2}}=1}.

各距離を、その2点の間にある隣接区間長の和で表す。区間 Pk−1PkP_{k-1}P_k をまたぐ点対は k(n−k+1)k(n-k+1) 通りなので、その区間が距離総和に寄与する量は n−k+1n-k+1。全区間の寄与を足し、等確率な点対数で割る。

この問題で使う考え方

  • 点対の数え上げ
  • 期待値の定義
  • 和の計算

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