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千葉大学/2012年度

千葉大学 2012年 数学 第8問解答・解説

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1問題

千葉大学2012年度第8問

すべての項が整数である数列を整数列という。p, q, r, s を実数とし, 正の整数 n に対し

an=p+qn+rn2,bn=p+qn+rn2+sn3a _ {n} = p + q n + r n ^ {2}, \qquad b _ {n} = p + q n + r n ^ {2} + s n ^ {3}

とおく。このとき以下の命題を示せ。

(1) 数列 {an}\{a_{n}\} が整数列ならば, 2r は整数である。

(2) 数列 {bn}\{b_{n}\} が整数列であるための必要十分条件は, p と q+r+sq + r + s と 2r と 6s がいずれも整数となることである。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1) an+2−2an+1+an=2ra_{n+2}-2a_{n+1}+a_n=2r である。左辺は整数列の項の整数係数による和なので整数であり、2r は整数2r\text{ は整数}。

(2) Δbn=bn+1−bn\Delta b_n=b_{n+1}-b_n とする。{bn}\{b_n\} が整数列なら、b1,Δb1,Δ2b1,Δ3b1b_1,\Delta b_1,\Delta^2b_1,\Delta^3b_1 はすべて整数である。式を計算すると、 b1=p+q+r+s,Δb1=q+3r+7s,Δ2b1=2r+12s,Δ3b1=6s.\begin{aligned}b_1&=p+q+r+s,\\\Delta b_1&=q+3r+7s,\\\Delta^2b_1&=2r+12s,\\\Delta^3b_1&=6s.\end{aligned} したがって 6s は整数6s\text{ は整数}。また 12s=2(6s) は整数12s=2(6s)\text{ は整数} なので 2r=Δ2b1−12s は整数2r=\Delta^2b_1-12s\text{ は整数}。さらに q+r+s=Δb1−2r−6s は整数q+r+s=\Delta b_1-2r-6s\text{ は整数}、p=b1−(q+r+s) は整数p=b_1-(q+r+s)\text{ は整数}。よって4条件は必要である。

逆に、p,q+r+s,2r,6sp,q+r+s,2r,6s がすべて整数なら、正の整数 nn に対し bn=p+n(q+r+s)+r(n2−n)+s(n3−n)=p+n(q+r+s)+2r(n2)+6s(n+13).\displaystyle b_n=p+n(q+r+s)+r(n^2-n)+s(n^3-n)=p+n(q+r+s)+2r\binom n2+6s\binom{n+1}3. (n2)\displaystyle \binom n2 と (n+13)\displaystyle \binom{n+1}3 は整数なので、右辺は整数である。したがって {bn}\{b_n\} は整数列であり、条件は十分でもある。

この問題で使う考え方

  • 階差・和の利用
  • 組合せ
  • 約数・倍数

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