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東北大学/2023年度

東北大学 2023年 数学 第6問解答・解説

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1問題

東北大学2023年度第6問

関数 f(x)=−12x−46x+1\displaystyle f(x) = -\frac{1}{2}x - \frac{4}{6x + 1} について,以下の問いに答えよ。

(1) 曲線 y=f(x)y = f(x) の接線で,傾きが 1 であり,かつ接点の x 座標が正であるものの方程式を求めよ。

(2) 座標平面上の 2 点 P(x, f(x)), Q(x + 1, f(x) + 1) を考える。x が 0≦x≦20 \leq x \leq 2 の範囲を動くとき,線分 PQ が通過してできる図形 S の概形を描け。また S の面積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

接線は導関数を傾きに等置する。面積は U=y-x の面積保存変換を使い、横断面長を場合分けして定積分する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)y=x−74,\displaystyle \quad y=x-\frac74,\qquad (2)Area⁡(S)=23752−43ln⁡2.\displaystyle \quad \operatorname{Area}(S)=\frac{237}{52}-\frac43\ln 2.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)f′(x)=−12+24(6x+1)2.f′(x)=1 の必要十分条件は (6x+1)2=16.x>0 より x=12.f ⁣(12)=−54 なので、接線は y+54=x−12, すなわち y=x−74.(2)0≦t≦2,0≦s≦1 とおくと、線分上の点は (x,y)=(t+s,f(t)+s). ここで X=x, U=y−x とおけば t≦X≦t+1,U=g(t):=f(t)−t=−32t−46t+1. 固定した X では、U=Y−X は縦断面を上下に平行移動するだけで長さを変えない。したがって、縦断面の長さを X で積分した面積も変わらない。g′(t)=−32+24(6t+1)2. よって g は 0≦t≦12 で増加、12≦t≦2 で減少し、g(0)=−4,g ⁣(12)=−74,g(2)=−4313. 二枝の値が一致する g(t)=g(t+1) は (6t+1)(6t+7)=16 より t=16, したがって対応する高さは g(16)=−94 である。 これにより (X,U) 平面の高さ U における横断面長 L(U) は{1,−4≦U<−4313,2,−4313≦U<−94,1+t2(U)−t1(U),−94≦U≦−74, となる。ここで t1,t2 はそれぞれ g の増加枝・減少枝の逆関数である。 上の記述が概形を定め、元の座標には y=X+U で戻す。Area⁡(S)=∫−4−43/131 dU+2∫−43/13−9/41 dU+∫−9/4−7/4(1+t2(U)−t1(U)) dU,∫−9/4−7/4(t2−t1) dU=∫7/61/2tg′(t) dt−∫1/61/2tg′(t) dt=−∫1/67/6tg′(t) dt. ここで ∫tg′(t) dt=−34t2+23ln⁡(6t+1)+23(6t+1). よって上の差は 54−43ln⁡2 であり、Area⁡(S)=913+5526+12+54−43ln⁡2=23752−43ln⁡2.\displaystyle \text{(1)}\quad f'(x)=-\frac12+\frac{24}{(6x+1)^2}. \quad f'(x)=1 \text{ の必要十分条件は }(6x+1)^2=16. \quad x>0\text{ より }x=\frac12. \quad f\!\left(\frac12\right)=-\frac54 \text{ なので、接線は } y+\frac54=x-\frac12,\text{ すなわち }y=x-\frac74. \text{(2)}\quad 0\le t\le2,\quad 0\le s\le1 \text{ とおくと、線分上の点は } (x,y)=(t+s,f(t)+s). \text{ ここで }X=x,\ U=y-x\text{ とおけば } t\le X\le t+1,\quad U=g(t):=f(t)-t=-\frac32t-\frac4{6t+1}. \text{ 固定した }X\text{ では、}U=Y-X\text{ は縦断面を上下に平行移動するだけで長さを変えない。したがって、縦断面の長さを }X\text{ で積分した面積も変わらない。} g'(t)=-\frac32+\frac{24}{(6t+1)^2}. \text{ よって }g\text{ は }0\le t\le\frac12\text{ で増加、}\frac12\le t\le2\text{ で減少し、} g(0)=-4,\quad g\!\left(\frac12\right)=-\frac74,\quad g(2)=-\frac{43}{13}. \text{ 二枝の値が一致する }g(t)=g(t+1)\text{ は } (6t+1)(6t+7)=16\text{ より }t=\frac16, \text{ したがって対応する高さは }g(\frac16)=-\frac94\text{ である。} \text{ これにより }(X,U)\text{ 平面の高さ }U\text{ における横断面長 }L(U)\text{ は} \begin{cases} 1,&-4\le U<-\frac{43}{13},\\ 2,&-\frac{43}{13}\le U<-\frac94,\\ 1+t_2(U)-t_1(U),&-\frac94\le U\le-\frac74, \end{cases} \text{ となる。ここで }t_1,t_2\text{ はそれぞれ }g\text{ の増加枝・減少枝の逆関数である。} \text{ 上の記述が概形を定め、元の座標には }y=X+U\text{ で戻す。} \begin{aligned} \operatorname{Area}(S) &=\int_{-4}^{-43/13}1\,dU +2\int_{-43/13}^{-9/4}1\,dU +\int_{-9/4}^{-7/4}\bigl(1+t_2(U)-t_1(U)\bigr)\,dU,\\ \int_{-9/4}^{-7/4}(t_2-t_1)\,dU &=\int_{7/6}^{1/2}t g'(t)\,dt-\int_{1/6}^{1/2}t g'(t)\,dt =-\int_{1/6}^{7/6}t g'(t)\,dt. \end{aligned} \text{ ここで } \int t g'(t)\,dt=-\frac34t^2+\frac23\ln(6t+1)+\frac{2}{3(6t+1)}. \text{ よって上の差は }\frac54-\frac43\ln2\text{ であり、} \operatorname{Area}(S) =\frac9{13}+\frac{55}{26}+\frac12+\frac54-\frac43\ln2 =\frac{237}{52}-\frac43\ln2.

この問題で使う考え方

  • 合成関数の微分
  • 導関数と増減
  • 置換積分法
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 曲線で囲まれた面積
  • 軌跡
  • 対数とその性質

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