自然数aの正の約数の逆数の和をf(a)とする。互いに素なu,vについて、uvの各約数は一意にde (d∣u, e∣v)と表せるから、f(uv)=f(u)f(v)。また、素数p、正整数eに対して f(pe)=1+p1+⋯+pe1=1−p−11−p−(e+1).
(1) 28=22⋅7、6000=24⋅3⋅53より f(28)=(1+21+41)(1+71)=2, f(6000)=1631⋅34⋅125156=125403.
(2) 有限等比和から f(2n)=2−2n1,f(6n)=f(2n)f(3n)=(2−2n1)(23−2⋅3n1).
(3) 合成数a≦300の最大の素因数をpとすると2p≦a≦300なのでp≦149。1,pはaの約数だからf(a)≧1+1/p≧1+1/149>1+1/293。一方、素数aならf(a)=1+1/aである。293は293<18以下の素数2,3,5,7,11,13,17のいずれでも割れず、素数であり、294から300まではすべて合成数である。したがって範囲内の最大の素数は293で、最小値はf(293)=294/293。
(4) f(a)=σ(a)/a(σ(a)は約数の和)であり、60/29は既約だから29∣a。a=29em、29∤mとする。e≧2ならa≧841。e=1ならf(a)=f(29)f(m)=(30/29)f(m)なのでf(m)=2。m≦28では素数冪についてf(m)<p/(p−1)≦2。素数冪でない合成数の値を調べると mf(m)mf(m)622021/10109/52132/21127/32218/111412/7245/2158/52621/131813/6282 となる。よってf(m)=2となる最初の二つはm=6,28。対応するaは174,812で、いずれも841未満だから、求める二つである。
(5) gcd(315,143)=1よりf(a)=315/143なら143∣a。a=143m<1144ならm≦7でgcd(m,143)=1。したがって f(a)=f(11)f(13)f(m)=143168f(m) よりf(m)=15/8が必要である。しかしm=1,2,…,7の値は1,3/2,4/3,7/4,6/5,2,8/7で、いずれも15/8でない。f(8)=15/8なので最小の解はa=143⋅8=1144。