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和歌山県立医科大学/2025年度/前期

和歌山県立医科大学 2025年 数学 第1問解答・解説

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1問題

和歌山県立医科大学2025年度第1問

自然数 nn の正の約数の総和を f(n)f(n) で表すとする。

(1) f(10)f(10) と f(20)f(20) をそれぞれ求めよ。

(2) 自然数 kk に対して f(2k)f(2^k) を kk の式で表せ。

(3) 自然数 kk に対して N=2k⋅5N=2^k\cdot 5 とするとき,f(N)f(N) が NN の倍数となるような kk は存在するか。存在する場合はそのような kk と NN をすべて求めよ。

(4) 自然数 kk に対して N=2k⋅21N=2^k\cdot 21 とするとき,f(N)f(N) が NN の倍数となるような kk は存在するか。存在する場合はそのような kk と NN をすべて求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

約数を素因数ごとに分類して約数和を求め,倍数条件を整数の等式に直してkを絞る。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) f(10)=18, f(20)=42;(1)\space{}f(10)=18,\space{}f(20)=42;
    (2) f(2k)=2k+1−1;(2)\space{}f(2^k)=2^{k+1}-1;
    (3) 該当する自然数kはない;
    (4) k=5, N=672(4)\space{}k=5,\space{}N=672

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 1010の正の約数は1,2,5,101,2,5,10であり,2020の正の約数は1,2,4,5,10,201,2,4,5,10,20である。したがってf(10)=1+2+5+10=18,f(20)=1+2+4+5+10+20=42.f(10)=1+2+5+10=18,\qquad f(20)=1+2+4+5+10+20=42. (2) 2k2^kの正の約数は1,2,22,…,2k1,2,2^2,\ldots,2^kであるから,等比数列の和よりf(2k)=1+2+22+⋯+2k=2k+1−1.f(2^k)=1+2+2^2+\cdots+2^k=2^{k+1}-1. (3) N=5⋅2kN=5\cdot2^kの約数は2i2^iと5⋅2i5\cdot2^i (i=0,1,…,ki=0,1,\ldots,k) である。よってf(N)=(1+5)(1+2+⋯+2k)=6(2k+1−1).f(N)=(1+5)(1+2+\cdots+2^k)=6(2^{k+1}-1). f(N)=mNf(N)=mNとなる整数mmがあると仮定すると6(2k+1−1)=5⋅2km,2k(12−5m)=6.6(2^{k+1}-1)=5\cdot2^k m,\qquad 2^k(12-5m)=6. kkは正の整数なので2k2^kが66を割り切るにはk=1k=1でなければならないが,そのとき2(12−5m)=62(12-5m)=6より5m=95m=9となり,整数mmは存在しない。したがって該当するkkはない。 (4) 2121の正の約数の和は1+3+7+21=321+3+7+21=32である。したがってf(N)=32(1+2+⋯+2k)=32(2k+1−1).f(N)=32(1+2+\cdots+2^k)=32(2^{k+1}-1). f(N)=mNf(N)=mNとおくと2k(64−21m)=32.2^k(64-21m)=32. よって2k2^kは3232を割り切り,kkは1以上5以下である。さらに64−21m=25−k64-21m=2^{5-k}であり,k=1,2,3,4k=1,2,3,4のとき左辺から21m=48,56,60,6221m=48,56,60,62となって整数mmは得られない。一方k=5k=5なら21m=6321m=63,すなわちm=3m=3となる。したがってk=5k=5であり,N=25⋅21=672N=2^5\cdot21=672である。

補足(自然数に 00 を含める場合):(3) k=0k=0 では N=5N=5 で f(5)=6f(5)=6 となり,66 は NN の倍数ではない。(4) k=0k=0 では N=21N=21 で f(21)=32f(21)=32 となり,3232 は NN の倍数ではない。したがって,上記の論証は k≧1k\geq1 の場合であり,最終結論は変わらない。

この問題で使う考え方

  • 約数・倍数
  • 等比数列の一般項と和

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