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和歌山県立医科大学/2025年度/前期

和歌山県立医科大学 2025年 数学 第2問解答・解説

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1問題

和歌山県立医科大学2025年度第2問

二次方程式 (a+1)x2−4(a+2)x+2(a+1)=0(a+1)x^2-4(a+2)x+2(a+1)=0 を考える。ただし,aa は実数で絶対値が 11 より小さいとする。

(1) この方程式は異なる2つの実数解をもつことを示せ。

(2) この方程式の解を α,β\alpha,\beta とするとき,極限 lim⁡a→−1+0(α+β)\displaystyle \lim\limits _{a\to -1+0}(\alpha+\beta) を求めよ。

(3) α<β\alpha<\beta としたとき,α\alpha と β\beta がとりうる値の範囲をそれぞれ求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

判別式と解と係数の関係を用いる。根の範囲はt=a+1を導入して方程式をtについて解き,必要十分な二次不等式に帰着させる。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 異なる2実根をもつ
    (2) +∞(2)\space{}+\infty
    (3) 0<α<3−7,β>3+7(3)\space{}0<\alpha<3-\sqrt7,\quad \beta>3+\sqrt7

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) |a|<1より-1<a<1であり,特にa+1>0である。判別式をΔ\DeltaとするとΔ=[−4(a+2)]2−4(a+1)⋅2(a+1)=8(a2+6a+7)=8{(a+1)(a+5)+2}.\Delta=[-4(a+2)]^2-4(a+1)\cdot2(a+1)=8(a^2+6a+7)=8\{(a+1)(a+5)+2\}.ここでa+1>0かつa+5>0だからΔ>16>0\Delta>16>0である。また二次の係数a+1は0でない。したがってこの方程式は異なる2つの実数解をもつ。

(2) 解と係数の関係からα+β=4(a+2)a+1.\displaystyle \alpha+\beta=\frac{4(a+2)}{a+1}. t=a+1とおくとa→\to-1+0のときt→\to0+であり,α+β=4(t+1)/t=4+4/t\alpha+\beta=4(t+1)/t=4+4/tである。よって求める極限は+∞+\inftyである。

(3) t=a+1とおけば0<t<20<t<2で,方程式はtx2−4(t+1)x+2t=0tx^2-4(t+1)x+2t=0となる。解と係数の関係より根の和は4(t+1)/t>04(t+1)/t>0,積は2であるから,2根はともに正である。α<β\alpha<\betaよりα<2<β\alpha<\sqrt2<\beta。この方程式の根xについてt(x2−4x+2)=4x,t=4xx2−4x+2.\displaystyle t(x^2-4x+2)=4x,\qquad t=\frac{4x}{x^2-4x+2}. t>0かつx>0なのでx2−4x+2>0x^2-4x+2>0。この二次式の根は2−2,2+22-\sqrt2,2+\sqrt2であるから,0<α<2−20<\alpha<2-\sqrt2,β>2+2\beta>2+\sqrt2となる。さらにt<2より4xx2−4x+2<2と同値な条件はx2−6x+2>0、すなわちx<3−7 または x>3+7.\displaystyle \frac{4x}{x^2-4x+2}<2\quad\text{と同値な条件は}\quad x^2-6x+2>0\quad\text{、すなわち}\quad x<3-\sqrt7\text{ または }x>3+\sqrt7. 小さい根では前者,大きい根では後者しか可能でないため,0<α<3−70<\alpha<3-\sqrt7,β>3+7\beta>3+\sqrt7を得る。逆に,0<x<3−70<x<3-\sqrt7またはx>3+7x>3+\sqrt7ならx2−4x+2>0x^2-4x+2>0かつx2−6x+2>0x^2-6x+2>0である。そこでt=4x/(x2−4x+2)t=4x/(x^2-4x+2)と定めると0<t<20<t<2となり,xは上の方程式の根となる。前者の範囲ではx<2\sqrt2なので小さい根,後者の範囲ではx>2\sqrt2なので大きい根である。したがって示した範囲の全ての値が実際にとりうる。

この問題で使う考え方

  • 二次方程式の判別式
  • 解と係数の関係
  • 等式・不等式の証明
  • 関数の極限

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