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徳島大学/2020年度/前期

徳島大学 2020年 数学 第4問解答・解説

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1問題

徳島大学2020年度第4問

公差が正の数 dd である等差数列 {an}\{a_n\} に対し,初項 a1a_1 から第 nn 項 ana_n までのすべての項が素数であるとき (a1,a2,⋯ ,an)(a_1,a_2,\cdots,a_n) を項数 nn,公差 dd の等差素数列という。100以下の素数は次の25個である。 2,3,5,7,11,13,17,19,23,29,31,37,41,43,47,53,59,61,67,71,73,79,83,89,972,3,5,7,11,13,17,19,23,29,31,37,41,43,47,53,59,61,67,71,73,79,83,89,97

(1) a3≦100a_3\leq100 を満たす項数3,公差30の等差素数列 (a1,a2,a3)(a_1,a_2,a_3) をすべて求めよ。

(2) n≧2n\geq2 かつ a1>2a_1>2 のとき,等差素数列 (a1,a2,⋯ ,an)(a_1,a_2,\cdots,a_n) の和 a1+a2+⋯+ana_1+a_2+\cdots+a_n は合成数であることを示せ。

(3) n≧3n\geq3 かつ a1>3a_1>3 のとき,等差素数列 (a1,a2,⋯ ,an)(a_1,a_2,\cdots,a_n) の公差は6の倍数であることを示せ。

(4) n≧3n\geq3 かつ a1>3a_1>3 のとき,a1+a2+⋯+an=100a_1+a_2+\cdots+a_n=100 を満たす項数 nn の等差素数列を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

(1)はa3の上限から初項の有限候補を列挙する。(2)は項の奇偶と等差数列の和の公式を用いる。(3)は最初の3項を2および3で割った余りから公差を絞る。(4)は和の公式でnを絞り、dが6の倍数であることを使って候補を確認する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) (a1,a2,a3)=(7,37,67),(11,41,71),(13,43,73),(23,53,83),(29,59,89),(37,67,97)\quad (a_1,a_2,a_3)=(7,37,67),(11,41,71),(13,43,73),(23,53,83),(29,59,89),(37,67,97)\quad 。 (2) 和は合成数。 (3) 6∣d\quad 6\mid d\quad 。 (4) n=4, (a1,a2,a3,a4)=(7,19,31,43)\quad n=4,\space{}(a_1,a_2,a_3,a_4)=(7,19,31,43)\quad 。

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)公差が30なので a3=a1+60a_3=a_1+60。したがって a3≦100a_3\leq100 より、素数 a1a_1 は40以下であり、候補は 2,3,5,7,11,13,17,19,23,29,31,372,3,5,7,11,13,17,19,23,29,31,37。初項が 2,3,5,17,19,312,3,5,17,19,31 の場合は、それぞれ第2項または第3項に 32,33,35,77,49,9132,33,35,77,49,91 が現れるため除外される。残る a1=7,11,13,23,29,37a_1=7,11,13,23,29,37 では3項すべてが素数となる。よって (a1,a2,a3)=(7,37,67),(11,41,71),(13,43,73),(23,53,83),(29,59,89),(37,67,97)(a_1,a_2,a_3)=(7,37,67),(11,41,71),(13,43,73),(23,53,83),(29,59,89),(37,67,97)。

(2)各項は3以上の素数なので奇数である。nn が偶数なら、奇数を偶数個足した和は偶数であり、しかも和は2より大きいから合成数である。nn が奇数なら n≧3n\geq3 であり、等差数列の和より a1+a2+⋯+an=n(a1+an)2=na1+an2.\displaystyle a_1+a_2+\cdots+a_n=\frac{n(a_1+a_n)}{2}=n\frac{a_1+a_n}{2}. ここで (a1+an)/2(a_1+a_n)/2 は3以上の整数である。したがって和は1より大きい整数 nn と (a1+an)/2(a_1+a_n)/2 の積であり、合成数である。

(3)各項は3より大きい素数なので奇数であり、d=a2−a1d=a_2-a_1 は偶数である。もし3が dd を割り切らなければ、a1,a1+d,a1+2da_1,a_1+d,a_1+2d の3数は3で割った余りがすべて異なる。よってそのうち1つは3で割り切れるが、いずれも3より大きい素数であることに反する。したがって3は dd を割り切る。dd は2と3の両方で割り切れるので、6は dd を割り切る。

(4)各項は5以上だから 100≧5n100\geq5n、すなわち n≦20n\leq20。各項は奇数なので、和が偶数の100になるには nn は偶数である。また(3)より d=6kd=6k(kk は正の整数)。等差数列の和 100=n(a1+an)2=n(a1+n−12d)\displaystyle 100=\frac{n(a_1+a_n)}{2}=n\left(a_1+\frac{n-1}{2}d\right) から nn は100の約数であり、条件を満たす候補は n=4,10,20n=4,10,20。

n=4n=4 のとき、25=a1+32d=a1+9k.\displaystyle 25=a_1+\frac{3}{2}d=a_1+9k. a1>3a_1>3 より 25−9k>325-9k>3、したがって k=1,2k=1,2。k=1k=1 では a1=16a_1=16 となり素数でない。k=2k=2 では a1=7a_1=7 で、数列は (7,19,31,43)(7,19,31,43) となり、各項は素数である。

n=10n=10 なら 10=a1+27k≧5+27>1010=a_1+27k\geq5+27>10 となり不可能である。n=20n=20 なら 5=a1+57k≧5+57>55=a_1+57k\geq5+57>5 となり不可能である。よって求めるものは n=4, (a1,a2,a3,a4)=(7,19,31,43)n=4,\ (a_1,a_2,a_3,a_4)=(7,19,31,43)。

この問題で使う考え方

  • 約数・倍数
  • 等差数列の一般項と和

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