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東京医科大学/2020年度/一般

東京医科大学 2020年 数学 第3問解答・解説

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1問題

東京医科大学2020年度第3問

関数 f(x)=9+199sin⁡x\displaystyle f(x)=\sqrt{9+\frac{19}{9}\sin x} の積分により二つの関数 F(x)=∫0xf(t) dtとS(x)=∫0xf(x+t) dt\displaystyle F(x)=\int_0^x f(t)\,dt\quad\text{と}\quad S(x)=\int_0^x f(x+t)\,dt を定める。   このとき、すべての実数 aa について、x=ax=a における微分係数 F′(a)F'(a) と S′(a)S'(a) は正の実数である。たとえば、 F′(π2)=アイウでありS′(π2)=エオ\displaystyle F'\left(\frac{\pi}{2}\right)=\frac{\boxed{\text{アイ}}}{\boxed{\text{ウ}}} \quad\text{であり}\quad S'\left(\frac{\pi}{2}\right)=\frac{\boxed{\text{エ}}}{\boxed{\text{オ}}} である。したがって、S(x)S(x) の逆関数 g(x)=S−1(x)g(x)=S^{-1}(x) が存在する。   この関数 g(x)g(x) の導関数 g′(x)g'(x) について g′(0)=カキでありlim⁡x→0g′(x)−g′(0)x=クケコサシス\displaystyle g'(0)=\frac{\boxed{\text{カ}}}{\boxed{\text{キ}}} \quad\text{であり}\quad \lim\limits _{x\to0}\frac{g'(x)-g'(0)}{x} =\frac{\boxed{\text{クケコ}}}{\boxed{\text{サシス}}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

積分を可変端点の形に直して微分し、逆関数の微分公式とその二階微分を用いる。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • F′(π2)=103,S′(π2)=83,g′(0)=13,lim⁡x→0g′(x)−g′(0)x=−19486.\displaystyle F^{\prime}\left(\frac{\pi}{2}\right)=\frac{10}{3},\quad S^{\prime}\left(\frac{\pi}{2}\right)=\frac{8}{3},\quad g^{\prime}(0)=\frac{1}{3},\quad \lim\limits _{x\to0}\frac{g^{\prime}(x)-g^{\prime}(0)}{x}=-\frac{19}{486}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

−1≦sin⁡x≦1-1\leq \sin x\leq 1 より 623≦f(x)=9+199sin⁡x≦103\displaystyle \frac{\sqrt{62}}{3}\leq f(x)=\sqrt{9+\frac{19}{9}\sin x}\leq \frac{10}{3} である。したがって F′(x)=f(x)>0F'(x)=f(x)>0 である。また、u=x+tu=x+t と置換すると S(x)=∫x2xf(u) du\displaystyle S(x)=\int_x^{2x}f(u)\,du だから、積分の上端・下端について微分して S′(x)=2f(2x)−f(x)≧262−103>0.\displaystyle S'(x)=2f(2x)-f(x)\geq \frac{2\sqrt{62}-10}{3}>0. よって SS は異なる xx に対して同じ値をとらずに増加し、さらに導関数が正の定数で下から押さえられるので、x→∞x\to\infty で S(x)→∞S(x)\to\infty、x→−∞x\to-\infty で S(x)→−∞S(x)\to-\infty となる。したがって SS の逆関数 gg が存在する。

まず F′(π2)=f(π2)=9+199=103,\displaystyle F'\left(\frac{\pi}{2}\right)=f\left(\frac{\pi}{2}\right) =\sqrt{9+\frac{19}{9}}=\frac{10}{3}, S′(π2)=2f(π)−f(π2)=2⋅3−103=83.\displaystyle S'\left(\frac{\pi}{2}\right)=2f(\pi)-f\left(\frac{\pi}{2}\right) =2\cdot 3-\frac{10}{3}=\frac{8}{3}. また S(0)=0S(0)=0 より g(0)=0g(0)=0 であり、逆関数の微分公式から g′(0)=1S′(g(0))=1S′(0)=1f(0)=13.\displaystyle g'(0)=\frac{1}{S'(g(0))}=\frac{1}{S'(0)}=\frac{1}{f(0)}=\frac13. さらに f′(x)=19cos⁡x18f(x),S′′(x)=4f′(2x)−f′(x).\displaystyle f'(x)=\frac{19\cos x}{18f(x)},\qquad S''(x)=4f'(2x)-f'(x). したがって f′(0)=19/54f'(0)=19/54、S′′(0)=3f′(0)=19/18S''(0)=3f'(0)=19/18 である。恒等式 S(g(x))=xS(g(x))=x を二度微分すると g′′(x)=−S′′(g(x)){S′(g(x))}3\displaystyle g''(x)=-\frac{S''(g(x))}{\{S'(g(x))\}^{3}} を得るので、 lim⁡x→0g′(x)−g′(0)x=g′′(0)=−S′′(0){S′(0)}3=−19/1833=−19486.\displaystyle \lim\limits _{x\to0}\frac{g'(x)-g'(0)}{x} =g''(0)=-\frac{S''(0)}{\{S'(0)\}^{3}} =-\frac{19/18}{3^3}=-\frac{19}{486}.

この問題で使う考え方

  • 三角関数の周期・グラフ
  • 不定積分・定積分の性質
  • 三角関数の微分
  • 合成関数と逆関数
  • 合成関数の微分
  • 第二次導関数
  • 関数の極限

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