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鳥取大学/2001年度/前期

鳥取大学 2001年 数学 第III問解答・解説

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1問題

鳥取大学2001年度第III問

次の問いに答えよ。

(1) 開区間 (a,b)(a,b) で,関数 f(x)f(x) は微分可能であるとする。この区間で f′(x)<0f\prime(x)<0 が成り立てば関数 f(x)f(x) は単調減少であることを示せ。ただし,関数 f(x)f(x) が単調減少であるとは,α<β\alpha<\beta ならば f(α)>f(β)f(\alpha)>f(\beta) が成り立つことをいう。

(2) kk を k>1k>1 である定数とするとき,関数

g(x)=log⁡(kx)log⁡x\displaystyle g(x)=\dfrac{\log(kx)}{\log x}

は x>1x>1 で単調減少であることを示せ。

(3) p,q,r,sp,q,r,s を,p>q>r>s>1p>q>r>s>1,ps=qrps=qr を満たす定数とするとき,

log⁡p⋅log⁡s<log⁡q⋅log⁡r\log p\cdot\log s<\log q\cdot\log r

が成り立つことを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    単調減少。平均値の定理を使わず、補助関数と区間内部の極値の微分係数0から証明。
  • (2)
    g′(x)=−log⁡kx(log⁡x)2<0\displaystyle g'(x)=-\frac{\log k}{x(\log x)^2}<0; (1)より単調減少
  • (3)
    log⁡q⋅log⁡r−log⁡p⋅log⁡s=log⁡(pq)log⁡(qs)>0\displaystyle \log q\cdot\log r-\log p\cdot\log s=\log\left(\frac pq\right)\log\left(\frac qs\right)>0

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) a<α<β<ba<\alpha<\beta<b を満たす任意の α,β\alpha,\beta をとる。ff は α≦x≦β\alpha\le x\le\beta の範囲で連続である。もし f(α)≦f(β)f(\alpha)\le f(\beta) ならば λ=f(β)−f(α)β−α≧0\displaystyle \lambda=\frac{f(\beta)-f(\alpha)}{\beta-\alpha}\ge0 とおき、h(x)=f(x)−λxh(x)=f(x)-\lambda x とする。このとき h(α)=h(β)h(\alpha)=h(\beta) である。

hh が定数ならば f′(x)=λ≧0f'(x)=\lambda\ge0 となり、仮定に反する。hh が定数でなければ、連続性と最大・最小値の定理により、端点と異なる値をとる側に区間内部の最大値または最小値がある。そこで内部の極値をとる点を ξ\xi とする。微分係数の定義から、極大なら左右の差商がそれぞれ非正・非負、極小なら非負・非正となるため、微分可能な hh では h′(ξ)=0h'(\xi)=0。したがって f′(ξ)=λ≧0,f'(\xi)=\lambda\ge0, これも f′(x)<0f'(x)<0 に反する。よって仮定 f(α)≦f(β)f(\alpha)\le f(\beta) は誤りであり、f(α)>f(β)f(\alpha)>f(\beta)。定義通り、ff は単調減少である。 (2) g(x)=log⁡k+log⁡xlog⁡x=1+log⁡klog⁡x,g′(x)=−log⁡kx(log⁡x)2<0(x>1),\displaystyle g(x)=\frac{\log k+\log x}{\log x} =1+\frac{\log k}{\log x},\qquad g'(x)=-\frac{\log k}{x(\log x)^2}<0\quad(x>1), ここで log⁡k>0\log k>0、x>1x>1 なので分母は正である。(1)で示した結果を x>1x>1 の範囲に適用すれば、任意の 1<x1<x21<x_1<x_2 で g(x1)>g(x2)g(x_1)>g(x_2)。したがって gg は x>1x>1 で単調減少である。 (3) ps=qrps=qr より p/q=r/s=:kp/q=r/s=:k。p>qp>q なので k>1k>1。従って p=kq, r=ksp=kq,\ r=ks であり、 log⁡qlog⁡r−log⁡plog⁡s=log⁡q(log⁡k+log⁡s)−(log⁡k+log⁡q)log⁡s=log⁡k(log⁡q−log⁡s)>0,\log q\log r-\log p\log s =\log q(\log k+\log s)-(\log k+\log q)\log s =\log k(\log q-\log s)>0, ここで q>s>1q>s>1 と k>1k>1 を用いた。ゆえに log⁡plog⁡s<log⁡qlog⁡r\log p\log s<\log q\log r。

(1)は平均値の定理を引用せず、反対を仮定して端点値が等しい補助関数を作り、その区間内部の極値で微分係数が0となることから矛盾を導きます。(2)は導関数の符号と(1)で示した結果を使います。(3)ではps=qrから共通比を作り、対数差を正の積へ整理します。

この問題で使う考え方

  • 補助関数と極値による論証
  • 導関数の符号
  • 対数の性質

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