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鳥取大学/2003年度/前期

鳥取大学 2003年 数学 第IVA/IVB問解答・解説

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1問題

鳥取大学2003年度第IVA/IVB問

〔IV(A)/IV(B)〕 次の問いに答えよ。   〔IV(A)〕 この問題は、医学部生命科学科、医学部保健学科、工学部及び農学部出願者のためのものである。医学部医学科出願者は、この問題に答える必要はない。   (1) 関数 y=x+1x−1\displaystyle y=\frac{x+1}{x-1} を xx について微分せよ。   (2) 1(7−5)2+1(7+5)2\displaystyle \frac{1}{(\sqrt{7}-\sqrt{5})^{2}}+\frac{1}{(\sqrt{7}+\sqrt{5})^{2}} を簡単にせよ。   (3) (214−(0.6−2.52))÷(−34)3\displaystyle \left(2\frac{1}{4}-(0.6-2.52)\right)\div\left(-\frac{3}{4}\right)^{3} を計算し、結果を既約分数で示せ。   (4) 2x3−5x2+5x+42x^{3}-5x^{2}+5x+4 を整数係数の範囲で因数分解せよ。   (5) 複素数 1+i1+i を極形式で表せ。ただし、i2=−1i^{2}=-1 である。   (6) 行列 A=(1−4−29)A=\begin{pmatrix}1&-4\\-2&9\end{pmatrix} の逆行列 A−1A^{-1} を求めよ。   (7) sin⁡θ=23\displaystyle \sin\theta=\frac{2}{3} のとき、cos⁡θ, tan⁡θ\cos\theta,\ \tan\theta の値を求めよ。   (8) log⁡48+log⁡927\log_{4}8+\log_{9}\sqrt{27} の値を求めよ。   〔IV(B)〕 この問題は、医学部医学科出願者のためのものである。医学部生命科学科、医学部保健学科、工学部及び農学部出願者は、この問題に答える必要はない。

黒丸を五角形状に並べた図。左側の共通する斜めの線に沿って、下からn=1、n=2、n=3、n=4、n=5と書かれ、下側にも共通する水平線がある。n=1の1点を内側として、外側へ順に大きくなる五角形の辺上に黒丸が並び、隣り合う点が線で結ばれている。

上図のように5角形上に内側から順に点を並べる。内側から nn 番目の5角形の周上および内部にある点の個数を ana_{n} とおく。ただし、n=1n=1 の場合は1点とする。例えば、a1=1, a2=5, a3=12, a4=22a_{1}=1,\ a_{2}=5,\ a_{3}=12,\ a_{4}=22 である。このとき、次の問いに答えよ。   (1) 数列 ana_{n} が満たす漸化式を求めよ。   (2) この数列の第 nn 項 ana_{n} を求めよ。   (3) an≧2003a_{n}\geq 2003 となる最小の自然数 nn を求めよ。   (4) an=m(3m+1)2\displaystyle a_{n}=\frac{m(3m+1)}{2} となるような自然数 n,mn,m は存在しないことを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) an+1=an+3n+1  (n≧1)\quad a_{n+1}=a_n+3n+1\;(n\ge1)\quad 。 (2) an=n(3n−1)2\displaystyle \quad a_n=\frac{n(3n-1)}2\quad 。 (3) n=37\quad n=37\quad 。 (4) そのような正整数n,m\quad n,m\quad は存在しない。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 図の第n+1n+1段で新たに加わる点は 3n+13n+1 個である(最初は4個で、各段で3個ずつ増える)。したがって a1=1,an+1=an+3n+1(n≧1).a_1=1,\qquad a_{n+1}=a_n+3n+1\quad(n\ge1).

(2) 漸化式を足し合わせると an=1+∑j=1n−1(3j+1)=1+3n(n−1)2+(n−1)=n(3n−1)2.\displaystyle a_n=1+\sum\limits _{j=1}^{n-1}(3j+1)=1+\frac{3n(n-1)}2+(n-1)=\frac{n(3n-1)}2.

(3) an+1−an=3n+1>0a_{n+1}-a_n=3n+1>0 より ana_n は増加する。また a36=36(108−1)2=1926<2003,a37=37(111−1)2=2035≧2003.\displaystyle a_{36}=\frac{36(108-1)}2=1926<2003,\qquad a_{37}=\frac{37(111-1)}2=2035\ge2003. よって最小の自然数は n=37n=37。

(4) 等式が成り立つと仮定すると n(3n−1)2=m(3m+1)2より(n+m){3(n−m)−1}=0.\displaystyle \frac{n(3n-1)}2=\frac{m(3m+1)}2 \quad\text{より}\quad (n+m)\{3(n-m)-1\}=0. 自然数 n,mn,m は正なので n+m>0n+m>0。従って 3(n−m)=13(n-m)=1 となるが、左辺は3の倍数であり不可能。よってそのような n,mn,m は存在しない。

図の五角形の点列で外側へ1層増やす点数は4,7,10,…4, 7, 10, \ldotsと3ずつ増えるため、第nn段から次へは3n+13n+1個増える。これを和にして一般項を出す。閾値は隣接2項を比較し、a36=1926<2003a_{36}=1926<2003、a37=2035≧2003a_{37}=2035\ge2003を確認する。最後は一般項を仮定等式に代入して(n+m)(3(n−m)−1)=0(n+m)(3(n-m)-1)=0と因数分解し、正整数条件から矛盾を得る。

この問題で使う考え方

  • 増分から漸化式
  • 等差数列の和
  • 因数分解による整数条件の矛盾

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