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愛媛大学/2003年度/前期

愛媛大学 2003年 数学 第5問解答・解説

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1問題

愛媛大学2003年度第5問

(選択問題)5-a,5-b5\text{-}a,5\text{-}b のいずれか一方を選択して解答すること。選択した問題の記号(aまたはb)を解答用紙の所定の箇所に記入すること。  5-a  f(n)=16n3+an2+bn\displaystyle f(n)=\frac{1}{6}n^{3}+an^{2}+bn とおく。定数 a,ba,b は 0≦a<1, 0≦b<10\leq a<1,\ 0\leq b<1 をみたし、f(−1),f(1)f(-1),f(1) は共に整数であるとする。

(1) 上の条件をみたす (a,b)(a,b) の組をすべて求めよ。

(2) すべての整数 nn に対して f(n)f(n) は整数であることを示せ。  5-b  p,qp,q を正の定数とし、数列 {an}\{a_{n}\} を a1=1,an+1=panan+q(n=1,2,3,…)\displaystyle a_{1}=1,\qquad a_{n+1}=\frac{pa_{n}}{a_{n}+q}\qquad(n=1,2,3,\ldots) によって定義する。

(1) 数列 1a1,1a2,1a3\displaystyle \frac{1}{a_{1}},\frac{1}{a_{2}},\frac{1}{a_{3}} が等差数列をなすとき、qq を pp を用いて表せ。

(2) p,qp,q が(1)で求めた関係式をみたすとき、数列 {an}\{a_{n}\} の一般項を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

5-a

(1) 条件から f(−1)=−16+a−b,f(1)=16+a+b.\displaystyle f(-1)=-\frac16+a-b,\qquad f(1)=\frac16+a+b. したがって f(−1)+f(1)=2a,f(1)−f(−1)=13+2b.\displaystyle f(-1)+f(1)=2a,\qquad f(1)-f(-1)=\frac13+2b. 前者は整数で、0≦a<10\le a<1 より 2a2a は 0,10,1 のいずれかである。後者は整数で、0≦b<10\le b<1 より 13+2b\displaystyle \frac13+2b は 1,21,2 のいずれかである。両者の和・差が整数であるだけでは足りず、f(−1),f(1)f(-1),f(1) がともに整数となるには和と差の偶奇が一致する必要がある。

- 2a=02a=0 の場合、差は偶数なので 13+2b=2\displaystyle \frac13+2b=2。よって a=0, b=56\displaystyle a=0,\ b=\frac56。 - 2a=12a=1 の場合、差は奇数なので 13+2b=1\displaystyle \frac13+2b=1。よって a=12, b=13\displaystyle a=\frac12,\ b=\frac13。

したがって (a,b)=(0,56),(12,13).\displaystyle (a,b)=\left(0,\frac56\right),\quad \left(\frac12,\frac13\right).

(2) a=0,b=56\displaystyle a=0,b=\frac56 のとき f(n)=n3+5n6=n3−n6+n.\displaystyle f(n)=\frac{n^3+5n}{6}=\frac{n^3-n}{6}+n. n3−n=(n−1)n(n+1)n^3-n=(n-1)n(n+1) は連続する3整数の積なので6の倍数であり、f(n)f(n) は整数。

a=12,b=13\displaystyle a=\frac12,b=\frac13 のとき f(n)=n3+3n2+2n6=n(n+1)(n+2)6.\displaystyle f(n)=\frac{n^3+3n^2+2n}{6}=\frac{n(n+1)(n+2)}{6}. これも連続する3整数の積を6で割ったものなので整数。よっていずれの組でもすべての整数 nn について f(n)f(n) は整数である。

5-b

xn=1/anx_n=1/a_n とおく。an,p,q>0a_n,p,q>0 より逆数をとることができ、漸化式は x1=1,xn+1=1p+qpxn\displaystyle x_1=1,\qquad x_{n+1}=\frac1p+\frac qp x_n となる。特に x2=1+qp,x3=1p+q(1+q)p2.\displaystyle x_2=\frac{1+q}{p},\qquad x_3=\frac1p+\frac{q(1+q)}{p^2}. x1,x2,x3x_1,x_2,x_3 が等差数列である条件は x1+x3=2x2x_1+x_3=2x_2 である。これを代入して整理すると 1+1p+q(1+q)p2=2(1+q)pと同値な式は(p−q)2−(p−q)=0、すなわち(p−q)(p−q−1)=0.\displaystyle 1+\frac1p+\frac{q(1+q)}{p^2}=\frac{2(1+q)}p \quad\text{と同値な式は}\quad (p-q)^2-(p-q)=0 \quad\text{、すなわち}\quad (p-q)(p-q-1)=0. よって q=pq=p、または q=p−1q=p-1。ただし後者で q>0q>0 となるには p>1p>1 が必要である。

- q=pq=p のとき、xn+1=xn+1/px_{n+1}=x_n+1/p だから xn=1+(n−1)/px_n=1+(n-1)/p。したがって an=pp+n−1.\displaystyle a_n=\frac{p}{p+n-1}. - q=p−1q=p-1(p>1p>1)のとき、xn+1=1p+p−1pxn\displaystyle x_{n+1}=\frac1p+\frac{p-1}{p}x_n。この漸化式では xn=1x_n=1 なら xn+1=1x_{n+1}=1 となり、x1=1x_1=1 であるから、すべての nn で xn=1x_n=1、すなわち an=1a_n=1。

この問題で使う考え方

  • 約数・倍数
  • 等差数列の一般項と和
  • 漸化式

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