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鳥取大学/2003年度/前期

鳥取大学 2003年 数学 第II問解答・解説

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1問題

鳥取大学2003年度第II問
原点Oを中心とする横長の楕円に、右向きx軸と上向きy軸を引く。x軸との交点を−a、a、y軸との交点をb、−bと記し、右上の楕円上の黒点にP(x,y)と表示する。

(1) 上図は長軸の長さが 2a2a、短軸の長さが 2b2b の楕円である。この楕円の式を書け。ただし、0<b<a0<b<a とする。   (2) 点 P(x,y)P(x,y) が(1)で求めた楕円上にあるとき、yy を xx で表せ。   (3) (2)で求めた式を利用して、楕円で囲まれる図形の面積 SS を定積分で表せ。   (4) x=asin⁡θx=a\sin\theta とする置換積分によって面積 SS の値を求めよ。   (5) 楕円と xx 軸で囲まれる部分を xx 軸の回りに1回転してできる立体の体積 VV を定積分で表せ。   (6) (5)で表した定積分により、体積 VV の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)x2a2+y2b2=1\displaystyle (1)\quad \frac{x^2}{a^2}+\frac{y^2}{b^2}=1。(2)−a≦x≦a(2)\quad -a\leq x\leq aで y=±baa2−x2\displaystyle y=\pm\frac{b}{a}\sqrt{a^2-x^2}。図の上側のPは正号。(3) S=4∫0abaa2−x2 dx\displaystyle S=4\int_0^a\frac{b}{a}\sqrt{a^2-x^2}\,dx。(4)S=πab(4)\quad S=\pi ab。(5) V=π∫−aab2(1−x2a2) dx\displaystyle V=\pi\int_{-a}^{a}b^2\left(1-\frac{x^2}{a^2}\right)\,dx。(6)V=43πab2\displaystyle (6)\quad V=\frac43\pi ab^2。
  • (1)x2a2+y2b2=1.(2)y=±baa2−x2 (−a≦x≦a).(3)S=4∫0abaa2−x2 dx.(4)S=πab.(5)V=π∫−aab2(1−x2a2)dx.(6)V=43πab2.\displaystyle \begin{aligned}(1)&\quad \frac{x^2}{a^2}+\frac{y^2}{b^2}=1.\\(2)&\quad y=\pm\frac{b}{a}\sqrt{a^2-x^2}\space{}(-a\le x\le a).\\(3)&\quad S=4\int_0^a\frac{b}{a}\sqrt{a^2-x^2}\,dx.\\(4)&\quad S=\pi ab.\\(5)&\quad V=\pi\int_{-a}^{a}b^2\left(1-\frac{x^2}{a^2}\right)dx.\\(6)&\quad V=\frac{4}{3}\pi ab^2.\end{aligned}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 図より中心は原点、x軸方向の半径はa、y軸方向の半径はbであるから、x2a2+y2b2=1\displaystyle \frac{x^2}{a^2}+\frac{y^2}{b^2}=1。

(2) 整理すると y2=b2a2(a2−x2)\displaystyle y^2=\frac{b^2}{a^2}(a^2-x^2) であり、−a≦x≦a-a\le x\le a に対して y=±baa2−x2\displaystyle y=\pm\frac{b}{a}\sqrt{a^2-x^2}。図の上側では正号をとり、y+(x)=baa2−x2\displaystyle y_+(x)=\frac{b}{a}\sqrt{a^2-x^2} とする。

(3) 上下・左右の対称性から、S=2∫−aay+(x) dx=4∫0abaa2−x2 dx\displaystyle S=2\int_{-a}^{a}y_+(x)\,dx=4\int_0^a\frac{b}{a}\sqrt{a^2-x^2}\,dx。

(4) x=asin⁡θx=a\sin\theta とおくと、0≦x≦a0\le x\le a では 0≦θ≦π2\displaystyle 0\le\theta\le\frac{\pi}{2}、dx=acos⁡θ dθdx=a\cos\theta\,d\theta、a2−x2=acos⁡θ\sqrt{a^2-x^2}=a\cos\theta である。よって S=4ab∫0π/2cos⁡2θ dθ=4ab[θ2+sin⁡2θ4]0π/2=πab.\displaystyle S=4ab\int_0^{\pi/2}\cos^2\theta\,d\theta=4ab\left[\frac{\theta}{2}+\frac{\sin 2\theta}{4}\right]_0^{\pi/2}=\pi ab.

(5) 上半分をx軸のまわりに回転させると、位置xで半径y+(x)y_+(x)の円盤ができる。したがって V=π∫−aa{y+(x)}2 dx=π∫−aab2(1−x2a2)dx.\displaystyle V=\pi\int_{-a}^{a}\{y_+(x)\}^2\,dx=\pi\int_{-a}^{a}b^2\left(1-\frac{x^2}{a^2}\right)dx.

(6) 積分を計算して V=πb2[x−x33a2]−aa=πb2(2a3+2a3)=43πab2.\displaystyle V=\pi b^2\left[x-\frac{x^3}{3a^2}\right]_{-a}^{a}=\pi b^2\left(\frac{2a}{3}+\frac{2a}{3}\right)=\frac{4}{3}\pi ab^2.

この問題で使う考え方

  • 楕円
  • 不定積分・定積分の性質
  • 置換積分法
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 曲線で囲まれた面積
  • 定積分による体積

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