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富山大学/2015年度

富山大学 2015年 数学 第3問解答・解説

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1問題

富山大学2015年度第3問

「表が出る確率が p (0 < p < 1),裏が出る確率が 1 − p のコインを投げ,数直線上の点 A を次の規則(ア),(イ)にしたがって動かす」という操作を繰り返し行う。ただし,点 A は最初は原点にあるものとする。 (ア)点 A が −1, 0, 1, 2 のいずれかにあるときには,コインを投げて表が出れば点 A を +2 だけ移動させ,裏が出れば点 A を −1 だけ移動させる。 (イ)点 A が −1, 0, 1, 2 以外にあるときには,コインを投げて表が出ても裏が出ても点 A を移動させない。 このような操作を n 回行った後の点 A の座標を x_n とするとき,次の問いに答えよ。

(1) 上の操作を3回繰り返した後,x1x_1 ≠ 0 かつ x2x_2 ≠ 0 かつ x3x_3 ≠ 0 となる確率を求めよ。

(2) k を自然数とする。x_(3k) = 0 となる確率,x_(3k+1) = 0 となる確率,x_(3k+2) = 0 となる確率をそれぞれ求めよ。

(3) k を自然数とする。x_(3k−2) ≠ x_(3k−1) かつ x_(3k−1) = x_(3k) となる確率を求めよ。 (解答用紙は,3を使用せよ)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • q=1−pq=1-p とする。(1) p2+q2+2p2qp^2+q^2+2p^2q。(2) P(x3k=0)=(2pq2)kP(x_{3k}=0)=(2pq^2)^k、P(x3k+1=0)=P(x3k+2=0)=0P(x_{3k+1}=0)=P(x_{3k+2}=0)=0。(3) (2pq2)k−1(p2+q2)(2pq^2)^{k-1}(p^2+q^2)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

表を HH、裏を TT とし、q=1−pq=1-p とおく。操作対象の範囲 {−1,0,1,2}\{-1,0,1,2\} 内にあるとき、HH なら座標を2増やし、TT なら1減らす。範囲外に出た後はその座標に留まる。初期座標を x0=0x_0=0 とする。

(1) 1回目の後は、HH なら x1=2x_1=2、TT なら x1=−1x_1=-1 なので、x1≠0x_1\ne0 は必ず成り立つ。2回目までの結果に応じると、 2回の結果x2確率HH4(範囲外で停止)p2TT−2(範囲外で停止)q2HT, TH12pq\begin{array}{c|c|c} \text{2回の結果}&x_2&\text{確率}\\ \hline HH&4\text{(範囲外で停止)}&p^2\\ TT&-2\text{(範囲外で停止)}&q^2\\ HT,\ TH&1&2pq \end{array} である。最初の2行は3回目も座標が変わらず非零。x2=1x_2=1 の場合、3回目に HH なら x3=3x_3=3、TT なら x3=0x_3=0 となるため、条件を満たす確率は 2pq⋅p=2p2q2pq\cdot p=2p^2q。よって P(x1≠0, x2≠0, x3≠0)=p2+q2+2p2q.P(x_1\ne0,\ x_2\ne0,\ x_3\ne0)=p^2+q^2+2p^2q.

(2) 00 から3回後に再び 00 となる結果は HTTHTT と THTTHT の2通りだけで、それぞれの確率は pq2pq^2。従って3回で戻る確率を r=2pq2r=2pq^2 とおける。3回後に戻らない経路は範囲外へ出て停止し、その後0には戻らない。戻るたび同じ状態から始まるので P(x3k=0)=rk=(2pq2)k.P(x_{3k}=0)=r^k=(2pq^2)^k. また、停止していない経路で0に戻る時刻は3の倍数だけであるから P(x3k+1=0)=0,P(x3k+2=0)=0.P(x_{3k+1}=0)=0,\qquad P(x_{3k+2}=0)=0.

(3) x3k−1=x3kx_{3k-1}=x_{3k} となるのは、時刻 3k−13k-1 までに範囲外へ出て、その後停止している場合に限る。さらに x3k−2≠x3k−1x_{3k-2}\ne x_{3k-1} より、範囲外へ出たのがちょうど時刻 3k−13k-1 の場合に限られる。時刻 3k−33k-3 に原点にいる確率は rk−1r^{k-1}(k=1k=1 では初期状態 x0=0x_0=0)。その次に HH で2へ行き、続けて HH で4へ出る確率は p2p^2。また TT で−1へ行き、続けて TT で−2へ出る確率は q2q^2。したがって求める確率は rk−1(p2+q2)=(2pq2)k−1(p2+q2).r^{k-1}(p^2+q^2)=(2pq^2)^{k-1}(p^2+q^2).

この問題で使う考え方

  • 状態の分類
  • 反復試行の独立性
  • 経路の確率
  • 初回到達時刻

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