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和歌山県立医科大学/2019年度/前期

和歌山県立医科大学 2019年 数学 第3問解答・解説

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1問題

和歌山県立医科大学2019年度第3問

座標平面において,点 PP は放物線 y=x2y=x^2 上にあるとし,その xx 座標は −2≦x≦2-2\leq x\leq 2 をみたしているとする。また点 QQ は (1,3)(1,3) にあるとする。PP と QQ との距離が最大,最小となるときの PP の xx 座標はそれぞれ −12\displaystyle -\frac{1}{2} 以上,32\displaystyle \frac{3}{2} 以上であることを示し,さらにそれらの小数第1位までを求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

距離の二乗を四次関数として表し、導関数の三次式を符号変化で区間に挟む。導関数の符号から閉区間全体の増減と極値候補を決め、端点および臨界点の値を比較して最大・最小位置と小数第1位までの値を定める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 最大となるときの P\quad P\quad の x\quad x\quad 座標は −0.2\quad -0.2\quad 、最小となるときは 1.7\quad 1.7\quad (小数第1位まで)。それぞれ −12\displaystyle \quad -\frac{1}{2}\quad 以上、32\displaystyle \quad \frac{3}{2}\quad 以上である。

4解答

解答を見る途中式つきの解答

P=(x,x2)P=(x,x^2)、Q=(1,3)Q=(1,3) であるから、距離を D(x)D(x) とおくと、その二乗は D(x)2=(x−1)2+(x2−3)2=x4−5x2−2x+10=:f(x)(−2≦x≦2)D(x)^2=(x-1)^2+(x^2-3)^2=x^4-5x^2-2x+10=:f(x)\qquad(-2\le x\le2) となる。f(x)f(x) は二つの平方の和なので f(x)≧0f(x)\ge0 であり、D(x)=f(x)D(x)=\sqrt{f(x)} は f(x)f(x) と同じ xx で最大・最小となる。

f′(x)=4x3−10x−2=2q(x)f'(x)=4x^3-10x-2=2q(x)、ただし q(x)=2x3−5x−1q(x)=2x^3-5x-1 とおく。符号を調べると q(−32)=−14<0,q(−75)=64125>0,q(−14)=732>0,q(−15)=−2125<0,q(53)=−227<0,q(1710)=163500>0.\displaystyle q\left(-\frac32\right)=-\frac14<0,\quad q\left(-\frac75\right)=\frac{64}{125}>0,\quad q\left(-\frac14\right)=\frac7{32}>0,\quad q\left(-\frac15\right)=-\frac2{125}<0,\quad q\left(\frac53\right)=-\frac2{27}<0,\quad q\left(\frac{17}{10}\right)=\frac{163}{500}>0. qq は連続な3次式なので、符号の変化から、−32<α<−75\displaystyle -\frac32<\alpha<-\frac75、−14<β<−15\displaystyle -\frac14<\beta<-\frac15、53<γ<1710\displaystyle \frac53<\gamma<\frac{17}{10} にそれぞれ少なくとも1つの解をもつ。これらは互いに異なる3つの解であり、3次式の解は高々3つだから、これがすべての解である。3つの異なる解をもつため q(x)=2(x−α)(x−β)(x−γ)q(x)=2(x-\alpha)(x-\beta)(x-\gamma) と因数分解できる。したがって q(x)q(x) の符号は α\alpha の左で負、α\alpha と β\beta の間で正、β\beta と γ\gamma の間で負、γ\gamma の右で正となる。したがって ff はこの順に減少、増加、減少、増加する。

よって最大値の候補は f(−2),f(2),f(β)f(-2),f(2),f(\beta) である。q(β)=0q(\beta)=0 より 2β3=5β+12\beta^3=5\beta+1 であるから、 f(β)−10=−β(5β+3)2>0\displaystyle f(\beta)-10=-\frac{\beta(5\beta+3)}2>0 となる。実際、−14<β<−15\displaystyle -\frac14<\beta<-\frac15 より β<0\beta<0、5β+3>05\beta+3>0 である。また f(−2)=10, f(2)=2f(-2)=10,\ f(2)=2 だから、最大となるのは x=βx=\beta のときである。特に β>−14>−12\displaystyle \beta>-\frac14>-\frac12 であり、−14<β<−15\displaystyle -\frac14<\beta<-\frac15 から小数第1位まででは −0.2-0.2 となる。

最小値の候補は f(α)f(\alpha) と f(γ)f(\gamma) である。q(t)=0q(t)=0 ならば t4=(5t2+t)/2t^4=(5t^2+t)/2 なので、 f(t)=10−5t2+3t2.\displaystyle f(t)=10-\frac{5t^2+3t}{2}. したがって、−32<α<−75\displaystyle -\frac32<\alpha<-\frac75 から f(α)>10−52(32)2+32⋅75=25940,\displaystyle f(\alpha)>10-\frac52\left(\frac32\right)^2+\frac32\cdot\frac75=\frac{259}{40}, また γ>53>0\displaystyle \gamma>\frac53>0 から f(γ)<10−52(53)2−32⋅53=59.\displaystyle f(\gamma)<10-\frac52\left(\frac53\right)^2-\frac32\cdot\frac53=\frac59. よって f(γ)<f(α)f(\gamma)<f(\alpha) であり、最小となるのは x=γx=\gamma のときである。特に γ>53>32\displaystyle \gamma>\frac53>\frac32 であり、53<γ<1710\displaystyle \frac53<\gamma<\frac{17}{10} から小数第1位まででは 1.71.7 となる。以上より、求める xx 座標は最大時が −0.2-0.2、最小時が 1.71.7 である。

この問題で使う考え方

  • 座標による距離
  • 多項式の導関数
  • 導関数と増減
  • 極大・極小
  • 関数の連続性

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