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和歌山県立医科大学/2024年度/前期

和歌山県立医科大学 2024年 数学 第2問解答・解説

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1問題

和歌山県立医科大学2024年度第2問

漸化式 an+1=∣an∣−3a_{n+1}=|a_{n}|-3で定められた数列 {an}\{a_{n}\} について,次の問いに答えよ。

(1) a1=3a_{1}=3 のときの a3a_{3} と a4a_{4} を求めよ。また,a1=4a_{1}=4 のときの a3a_{3} と a4a_{4} を求めよ。さらに,a1=5a_{1}=5 のときの a3a_{3} と a4a_{4} を求めよ。

(2) a1=3la_{1}=3l のとき,a1+a2+⋯+an=0a_{1}+a_{2}+\cdots+a_{n}=0 となる nn を求めよ。ただし,ll は自然数とする。

(3) a1=3l−1a_{1}=3l-1 のとき,a1+a2+⋯+an=0a_{1}+a_{2}+\cdots+a_{n}=0 となる nn を求めよ。ただし,ll は自然数とする。

(4) a1=3l−2a_{1}=3l-2 のとき,a1+a2+⋯+an=0a_{1}+a_{2}+\cdots+a_{n}=0 となる nn を求めよ。ただし,ll は自然数とする。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

初項の形に応じて漸化式が単純な等差列となる前半と、絶対値による周期部分に分ける。部分和を偶数項・奇数項で表し、零条件を合同式で判定して最初の n を決める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) a1=3: (a3,a4)=(−3,0),a1=4: (a3,a4)=(−2,−1),a1=5: (a3,a4)=(−1,−2)\quad a_1=3:\space{}(a_3,a_4)=(-3,0),\quad a_1=4:\space{}(a_3,a_4)=(-2,-1),\quad a_1=5:\space{}(a_3,a_4)=(-1,-2)\quad . (2) n=l(l+2)\quad n=l(l+2)\quad . (3) l≡0(mod3):n=l(3l+4)/3; l≡2(mod3):n=(3l2+4l+1)/3; l≡1(mod3):\quad l\equiv0 \pmod3: n=l(3l+4)/3;\space{}l\equiv2 \pmod3: n=(3l^2+4l+1)/3;\space{}l\equiv1 \pmod3: 該当する n はない\quad . (4) l≡0(mod3):n=l(3l+2)/3; l≡2(mod3):n=(3l2+2l−1)/3; l≡1(mod3):\quad l\equiv0 \pmod3: n=l(3l+2)/3;\space{}l\equiv2 \pmod3: n=(3l^2+2l-1)/3;\space{}l\equiv1 \pmod3: 該当する n はない\quad .

4解答

解答を見る途中式つきの解答

agraph{(1)} 漸化式に順に代入する。a1=3a_1=3 のとき a2=0,a3=−3,a4=0a_2=0,a_3=-3,a_4=0、a1=4a_1=4 のとき a2=1,a3=−2,a4=−1a_2=1,a_3=-2,a_4=-1、a1=5a_1=5 のとき a2=2,a3=−1,a4=−2a_2=2,a_3=-1,a_4=-2 である。

(2) a1=3la_1=3l のとき、1≦j≦l+11\leq j\leq l+1 では aj=3(l−j+1)a_j=3(l-j+1) である。したがってこの部分の和は 3∑r=0lr=3l(l+1)/2\displaystyle 3\sum\limits _{r=0}^{l}r=3l(l+1)/2 で、al+1=0a_{l+1}=0 以後は −3,0,−3,0,…-3,0,-3,0,\ldots と続く。L=l(l+1)/2L=l(l+1)/2 とおくと、末尾から 2q2q 項加えた和は 3L−3q3L-3q、2q+12q+1 項加えた和は 3L−3(q+1)3L-3(q+1) である。L≧1L\geq1 なので最初に零になるのは末尾を 2L−12L-1 項加えたときである。よって n=l+1+(2L−1)=l(l+2)n=l+1+(2L-1)=l(l+2)。

(3) a1=3l−1a_1=3l-1 のとき、最初の ll 項は 3l−1,3l−4,…,23l-1,3l-4,\ldots,2 で、その和は T=l(3l+1)/2T=l(3l+1)/2 である。その後は −1,−2,−1,−2,…-1,-2,-1,-2,\ldots と続く。末尾を 2q2q 項加えた和は T−3qT-3q、2q+12q+1 項加えた和は T−3q−1T-3q-1 である。したがって零になるには、偶数項を加える場合は T≡0(mod3)T\equiv0\pmod3、奇数項を加える場合は T≡1(mod3)T\equiv1\pmod3 が必要十分である。T≡2l(mod3)T\equiv2l\pmod3 より、l≡0(mod3)l\equiv0\pmod3 なら最初の零は末尾を 2T/32T/3 項加えたときであり、n=l+2T/3=l(3l+4)/3n=l+2T/3=l(3l+4)/3。l≡2(mod3)l\equiv2\pmod3 なら最初の零は末尾を 2(T−1)/3+12(T-1)/3+1 項加えたときであり、n=l+2(T−1)/3+1=(3l2+4l+1)/3n=l+2(T-1)/3+1=(3l^2+4l+1)/3。l≡1(mod3)l\equiv1\pmod3 ではどちらの合同条件も満たさず、和が零になる nn はない。

(4) a1=3l−2a_1=3l-2 のとき、最初の ll 項は 3l−2,3l−5,…,13l-2,3l-5,\ldots,1 で、その和は T=l(3l−1)/2T=l(3l-1)/2 である。その後は −2,−1,−2,−1,…-2,-1,-2,-1,\ldots と続く。末尾を 2q2q 項加えた和は T−3qT-3q、2q+12q+1 項加えた和は T−3q−2T-3q-2 である。零になるには、偶数項を加える場合は T≡0(mod3)T\equiv0\pmod3、奇数項を加える場合は T≡2(mod3)T\equiv2\pmod3 が必要十分である。T≡l(mod3)T\equiv l\pmod3 より、l≡0(mod3)l\equiv0\pmod3 なら最初の零は末尾を 2T/32T/3 項加えたときであり、n=l+2T/3=l(3l+2)/3n=l+2T/3=l(3l+2)/3。l≡2(mod3)l\equiv2\pmod3 なら最初の零は末尾を 2(T−2)/3+12(T-2)/3+1 項加えたときであり、n=l+2(T−2)/3+1=(3l2+2l−1)/3n=l+2(T-2)/3+1=(3l^2+2l-1)/3。l≡1(mod3)l\equiv1\pmod3 ではどちらの合同条件も満たさず、和が零になる nn はない。

この問題で使う考え方

  • 等差数列の一般項と和
  • 漸化式
  • 総和記号と数列の和

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