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山形大学/2007年度

山形大学 2007年 数学 第1問解答・解説

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1問題

山形大学2007年度第1問

c を正の定数とし, 曲線 y=e−cxy = e^{-cx} を考える. ただし, e は自然対数の底とする. 曲線 y=e−cxy = e^{-cx} 上の点

P1(a1,e−ca1),P2(a2,e−ca2),…,Pn(an,e−can),……\mathrm{P} _ {1} (a _ {1}, e ^ {- c a _ {1}}), \mathrm{P} _ {2} (a _ {2}, e ^ {- c a _ {2}}), \dots , \mathrm{P} _ {n} (a _ {n}, e ^ {- c a _ {n}}), \dots \dots

を次のようにとる. a1=0a_{1}=0 とする. n=1,2,3,⋯n=1,2,3,\cdots に対し, an+1a_{n+1} を曲線 y=e−cxy=e^{-cx} 上の点 PnP_{n} における接線と x 軸との交点の x 座標とする. このとき, 次の各問に答えよ.

(1) 曲線 y=e−cxy = e^{-cx} 上の点 P(a,e−ca)P(a, e^{-ca}) における接線の方程式を求めよ.さらに,この接線の方程式を y=g(x)y = g(x) とおくとき,すべての実数 x に対して,

e−cx≧g(x)e ^ {- c x} \geq g (x)

が成り立つことを示せ。

(2) an+1a_{n+1} を c と n を用いて表せ. さらに, 曲線 y=e−cxy = e^{-cx} と点 PnP_{n} における接線および直線 x=an+1x = a_{n+1} とで囲まれた図形の面積 SnS_{n} を求めよ.

(3) (2) で求めた SnS_{n} に対し, An=∑k=1nS2k−1\displaystyle A_{n} = \sum\limits _{k=1}^{n} S_{2k-1}, Bn=∑k=1nS2k\displaystyle B_{n} = \sum\limits _{k=1}^{n} S_{2k} とする. このとき, 次の極限値

lim⁡n→∞(An−Bn)\displaystyle \lim\limits _ {n \to \infty} \left(A _ {n} - B _ {n}\right)

を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

採用解説: MM-b8577140ec33-Q1 結論  (1)y=e−ca(1+ca−cx),(2)an+1=nc,Sn=e−(n−1)c(12−1e),(3)lim⁡n→∞(An−Bn)=e−22c(e+1).\displaystyle \text{(1)}\quad y=e^{-ca}(1+ca-cx),\qquad \text{(2)}\quad a_{n+1}=\frac{n}{c},\quad S_n=\frac{e^{-(n-1)}}{c}\left(\frac12-\frac1e\right),\qquad \text{(3)}\quad \lim\limits _{n\to\infty}(A_n-B_n)=\frac{e-2}{2c(e+1)}.

(1) f(x)=e−cxf(x)=e^{-cx} とすると f′(x)=−ce−cxf'(x)=-ce^{-cx} だから、点 P(a,e−ca)P(a,e^{-ca}) における接線は g(x)=e−ca−ce−ca(x−a)=e−ca(1+ca−cx).g(x)=e^{-ca}-ce^{-ca}(x-a)=e^{-ca}(1+ca-cx). u=c(x−a)u=c(x-a) とおけば e−cx−g(x)=e−ca(e−u−1+u).e^{-cx}-g(x)=e^{-ca}\bigl(e^{-u}-1+u\bigr). h(u)=e−u−1+uh(u)=e^{-u}-1+u とおくと、h(0)=0h(0)=0、h′(u)=1−e−uh'(u)=1-e^{-u} であり、u<0u<0 では h′(u)<0h'(u)<0、u>0u>0 では h′(u)>0h'(u)>0。したがって hh は u=0u=0 で最小値0をとる。よってすべての実数 xx に対して e−cx≧g(x)e^{-cx}\ge g(x)。 (2) 点 PnP_n における接線の xx 軸との交点は e−can(1+can−cx)=0したがってan+1=an+1c.\displaystyle e^{-ca_n}(1+ca_n-cx)=0\quad\text{したがって}\quad a_{n+1}=a_n+\frac1c. a1=0a_1=0 なので an=n−1c\displaystyle a_n=\frac{n-1}{c}、特に an+1=nc\displaystyle a_{n+1}=\frac nc。an≦x≦an+1a_n\le x\le a_{n+1} の範囲 では曲線が接線以上にあるから、t=c(x−an)t=c(x-a_n) と変数変換すると Sn=∫anan+1(e−cx−e−can(1−c(x−an))) dx=e−canc∫01(e−t−1+t) dt=e−canc(12−1e)=e−(n−1)c(12−1e).\displaystyle \begin{aligned} S_n&=\int_{a_n}^{a_{n+1}}\bigl(e^{-cx}-e^{-ca_n}(1-c(x-a_n))\bigr)\,dx\\ &=\frac{e^{-ca_n}}{c}\int_0^1(e^{-t}-1+t)\,dt\\ &=\frac{e^{-ca_n}}{c}\left(\frac12-\frac1e\right) =\frac{e^{-(n-1)}}{c}\left(\frac12-\frac1e\right). \end{aligned} (3) C=1c(12−1e)\displaystyle C=\frac1c(\frac12-\frac1e) とおくと An−Bn=C∑k=1n(e−(2k−2)−e−(2k−1))=C(1−e−1)∑j=0n−1e−2j=C(1−e−1)1−e−2n1−e−2.\displaystyle \begin{aligned} A_n-B_n &=C\sum\limits _{k=1}^n\left(e^{-(2k-2)}-e^{-(2k-1)}\right)\\ &=C(1-e^{-1})\sum\limits _{j=0}^{n-1}e^{-2j}\\ &=C(1-e^{-1})\frac{1-e^{-2n}}{1-e^{-2}}. \end{aligned} e−2<1e^{-2}<1 より n→∞n\to\infty で lim⁡n→∞(An−Bn)=C1−e−11−e−2=Cee+1=e−22c(e+1).\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}(A_n-B_n)=C\frac{1-e^{-1}}{1-e^{-2}}=C\frac{e}{e+1}=\boxed{\frac{e-2}{2c(e+1)}}.

この問題で使う考え方

  • 指数関数のグラフ・増減
  • 指数・対数関数の微分
  • 曲線の接線
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 曲線で囲まれた面積
  • 等差数列の一般項と和
  • 等比数列の一般項と和
  • 無限等比級数

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