本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

山形大学/2009年度

山形大学 2009年 数学 第3問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

山形大学2009年度第3問

log⁡x\log x を x の自然対数とする.このとき,次の問に答えよ.

(1) x > -1 のとき, 次の不等式 (I), (II) が成り立つことを証明せよ. また, 等号が成り立つときの x の値を求めよ.

(I) xx+1≦log⁡(1+x)\displaystyle \frac{x}{x + 1} \leq \log (1 + x) (Ⅱ) log⁡(1+x)≦x\log (1 + x)\leq x

(2) a > 0 を定数とする.自然数 n に対して

Sn=∑k=1nlog⁡(1+kana+1)\displaystyle S _ {n} = \sum\limits _ {k = 1} ^ {n} \log \left(1 + \frac {k ^ {a}}{n ^ {a + 1}}\right)

とおくとき,次の不等式が成り立つことを証明せよ。

1na(n+1)∑k=1nka<Sn<1na+1∑k=1nka\displaystyle \frac {1}{n ^ {a} (n + 1)} \sum\limits _ {k = 1} ^ {n} k ^ {a} < S _ {n} < \frac {1}{n ^ {a + 1}} \sum\limits _ {k = 1} ^ {n} k ^ {a}

(3) lim⁡n→∞Sn\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}S_{n} の値を求めよ.

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)xx+1≦log⁡(1+x)≦x (x>−1),\displaystyle \quad \frac{x}{x+1}\leq\log(1+x)\leq x\space{}(x>-1),\quad 等号はいずれも x=0.x=0.\qquad (2)1na(n+1)∑k=1nka<Sn<1na+1∑k=1nka.\displaystyle \quad \frac{1}{n^a(n+1)}\sum\limits _{k=1}^n k^a<S_n<\frac{1}{n^{a+1}}\sum\limits _{k=1}^n k^a.\qquad (3)lim⁡n→∞Sn=1a+1\displaystyle \quad \lim\limits _{n\to\infty}S_n=\frac{1}{a+1}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)x>−1x>-1で1+x>01+x>0である。F(x)=log⁡(1+x)−xx+1\displaystyle F(x)=\log(1+x)-\frac{x}{x+1} とおくと、F′(x)=11+x−1(1+x)2=x(1+x)2.\displaystyle F'(x)=\frac{1}{1+x}-\frac{1}{(1+x)^2}=\frac{x}{(1+x)^2}. したがって−1<x<0-1<x<0で減少し、x>0x>0で増加するので、F(x)≧F(0)=0F(x)\geq F(0)=0。等号はx=0x=0のときに限る。またG(x)=x−log⁡(1+x)G(x)=x-\log(1+x) とおけばG′(x)=1−11+x=x1+x.\displaystyle G'(x)=1-\frac{1}{1+x}=\frac{x}{1+x}. 同様に−1<x<0-1<x<0で減少し、x>0x>0で増加するためG(x)≧G(0)=0G(x)\geq G(0)=0。等号はx=0x=0のときに限る。これで(I),(II)が示された。

(2)u=kana+1>0\displaystyle u=\frac{k^a}{n^{a+1}}>0とおく。(1)よりu1+u<log⁡(1+u)<u.\displaystyle \frac{u}{1+u}<\log(1+u)<u. また1≦k≦n1\leq k\leq nかつa>0a>0よりka≦nak^a\leq n^aなので、kana(n+1)≦kana+1+ka=u1+u<log⁡(1+kana+1)<kana+1.\displaystyle \frac{k^a}{n^a(n+1)}\leq\frac{k^a}{n^{a+1}+k^a}=\frac{u}{1+u}<\log\left(1+\frac{k^a}{n^{a+1}}\right)<\frac{k^a}{n^{a+1}}. これをk=1,…,nk=1,\ldots,nについて加えると、1na(n+1)∑k=1nka<Sn<1na+1∑k=1nka\displaystyle \frac{1}{n^a(n+1)}\sum\limits _{k=1}^n k^a<S_n<\frac{1}{n^{a+1}}\sum\limits _{k=1}^n k^a を得る。

(3)両端の和に現れる量をTn=1na+1∑k=1nka=1n∑k=1n(kn)a\displaystyle T_n=\frac{1}{n^{a+1}}\sum\limits _{k=1}^n k^a=\frac1n\sum\limits _{k=1}^n\left(\frac{k}{n}\right)^a とおく。これは 0≦x≦10\le x\le1 を nn 等分し、各小区間の右端での xax^a の値に幅 1/n1/n を掛けて足したものである。区分求積法より、lim⁡n→∞Tn=∫01xa dx=[xa+1a+1]01=1a+1.\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}T_n=\int_0^1x^a\,dx=\left[\frac{x^{a+1}}{a+1}\right]_0^1=\frac1{a+1}. (2)の下限はnn+1Tn\displaystyle \frac{n}{n+1}T_n、上限はTnT_nであり、いずれも1a+1\displaystyle \frac1{a+1}に収束する。はさみうちの原理よりlim⁡n→∞Sn=1a+1.\displaystyle \boxed{\displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}S_n=\frac1{a+1}}.

この問題で使う考え方

  • 対数関数のグラフ・増減
  • 合成関数の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 数列の極限
  • 不定積分・定積分の性質
  • 三角・指数・対数関数等の積分

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。