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山口大学/2002年度/前期

山口大学 2002年 数学 第3問解答・解説

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1問題

山口大学2002年度第3問配点 50点

座標平面上に動点 P,QP,Q があり,独立に動く。各々の点は1秒ごとに,xx 軸の正の向き,xx 軸の負の向きおよび yy 軸の正の向きのいずれかに1だけ進む。その確率は,xx 軸の正の向きと負の向きにはそれぞれ 14\displaystyle \frac{1}{4},yy 軸の正の向きには 12\displaystyle \frac{1}{2} である。このとき,次の問いに答えよ。

(1) はじめに動点 P,QP,Q はともに原点にあるとする。1秒後に P,QP,Q が同じ位置にある確率を求めよ。

(2) はじめに動点 PP は原点に,動点 QQ は点 (2,0)(2,0) にあるとする。3秒後に P,QP,Q が同じ位置にある確率を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 3/8。 (2) 303/4096。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 1秒後に同じ位置にあるのは、PとQが同じ向きへ進む場合に限る。各点の進行方向は独立なので P(一致)=(14)2+(14)2+(12)2=38.\displaystyle P(\text{一致})=\left(\frac14\right)^2+\left(\frac14\right)^2+\left(\frac12\right)^2=\boxed{\frac38}.

(2) 1人の動点について、3秒間に北向き(yy 軸正方向)へ進んだ回数を kk、東西方向の合計変位を dd とする。このとき kk は相手の動点と同じでなければならず、初期位置の差が Q−P=(2,0)Q-P=(2,0) なので、東西変位は dP−dQ=2d_P-d_Q=2 を満たす必要がある。

各点について、kk 回の北向きの時刻を選び、残る 3−k3-k 回のうち東向きの回数を (3−k+d)/2(3-k+d)/2 回にする。従って、この (k,d)(k,d) の確率は pk(d)=(3k)(3−k(3−k+d)/2)(12)k(14)3−k,\displaystyle p_k(d)=\binom{3}{k}\binom{3-k}{(3-k+d)/2}\left(\frac12\right)^k\left(\frac14\right)^{3-k}, ただし二項係数の下段が整数でない場合、または許される範囲外なら確率は0である。P,QP,Q の動きは独立なので、条件を満たす確率は ∑k,dpk(d)pk(d+2)\displaystyle \sum\limits _{k,d}p_k(d)p_k(d+2)。

各 kk の寄与を計算する。k=0k=0 では d=−3,−1,1,3d=-3,-1,1,3 に対して pk(d)=1/64,3/64,3/64,1/64p_k(d)=1/64,3/64,3/64,1/64 であり、寄与は 1⋅3+3⋅3+3⋅1642=154096.\displaystyle \frac{1\cdot3+3\cdot3+3\cdot1}{64^2}=\frac{15}{4096}. k=1k=1 では d=−2,0,2d=-2,0,2 に対して確率は 3/32,3/16,3/323/32,3/16,3/32 だから、寄与は 2⋅332⋅316=9256.\displaystyle 2\cdot\frac{3}{32}\cdot\frac{3}{16}=\frac{9}{256}. k=2k=2 では d=−1,1d=-1,1 に対して確率はそれぞれ 3/163/16 なので、寄与は 9/2569/256。k=3k=3 では東西変位が両者とも0で、差が2にならないため寄与は0。以上から P(3秒後に一致)=154096+9256+9256=3034096.\displaystyle P(\text{3秒後に一致})=\frac{15}{4096}+\frac{9}{256}+\frac{9}{256} =\boxed{\frac{303}{4096}}.

この問題で使う考え方

  • 独立試行
  • 場合分け
  • 二項係数
  • 変位分布

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