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広島大学/2005年度/前期

広島大学 2005年 数学 第3問解答・解説

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1問題

広島大学2005年度第3問

2枚のコインを同時に投げて, 三角形 ABCABC の1つの頂点にある駒を,  2枚とも表が出たとき, 左回りで隣の頂点に移し,  2枚とも裏が出たとき, 右回りで隣の頂点に移し,  表と裏が出たとき, 動かさない  という試行を考える。初めに駒を頂点 AA に置く。この試行を nn 回繰り返したとき, 1回目の試行後の駒の位置を X1X_1, 2回目の試行後の駒の位置を X2,…X_2,\ldots, nn 回目の試行後の駒の位置を XnX_n とする。次の問いに答えよ。

三角形ABCの上にA、左下にB、右下にCが記されている。三角形の左側にはA側からB側へ向かう曲がった矢印と「左回り」、右側にはA側からC側へ向かう曲がった矢印と「右回り」が示されている。

(1) この試行を2回繰り返したとき, X2X_2 が AA である確率 P2P_2 を求めよ。

(2) この試行を4回繰り返したとき, 最後の X4X_4 のみが AA である確率 Q4Q_4 を求めよ。

(3) この試行を nn 回 (n≧2)(n\geq 2) 繰り返したとき, 最後の XnX_n のみが AA である確率 QnQ_n を求めよ。

(4) この試行を nn 回 (n≧2)(n\geq 2) 繰り返したとき, XnX_n が AA である確率 PnP_n を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) P2=38\displaystyle P_2=\frac38。 (2) Q4=9128\displaystyle Q_4=\frac{9}{128}。 (3) Qn=18(34)n−2\displaystyle Q_n=\frac18\left(\frac34\right)^{n-2}。 (4) Pn=13+23(14)n(n≧2)\displaystyle P_n=\frac13+\frac23\left(\frac14\right)^n\quad(n\ge2)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

2枚のコインの結果は同様に確からしく、左右に隣の頂点へ移る確率はそれぞれ14\displaystyle \frac{1}{4}、駒を動かさない確率は12\displaystyle \frac{1}{2}である。  (1) 2回後にAにいるのは、2回とも動かない場合、または1回目と2回目に逆向きに1辺ずつ移動する場合である。よってP2=(12)2+2(14)2=38.\displaystyle P_2=\left(\frac{1}{2}\right)^2+2\left(\frac{1}{4}\right)^2=\frac{3}{8}.  (2), (3) まずX1≠AX_1\ne Aとなる確率は12\displaystyle \frac{1}{2}である。駒がBまたはCにあるとき、次の試行後もA以外にいる確率は、同じ頂点に留まる確率ともう一方の非A頂点へ移る確率の和で12+14=34\displaystyle \frac{1}{2}+\frac{1}{4}=\frac{3}{4}である。また、BまたはCから次にAへ移る確率は14\displaystyle \frac{1}{4}である。したがって、X1,…,Xn−1X_1,\ldots,X_{n-1}がすべてA以外で、最後にXn=AX_n=Aとなる確率はQn=12(34)n−214=18(34)n−2(n≧2).\displaystyle Q_n=\frac{1}{2}\left(\frac{3}{4}\right)^{n-2}\frac{1}{4}=\frac{1}{8}\left(\frac{3}{4}\right)^{n-2}\quad(n\geq2). 特にQ4=18(34)2=9128\displaystyle Q_4=\frac{1}{8}\left(\frac{3}{4}\right)^2=\frac{9}{128}。  (4) 対称性により、nn回後にBにいる確率とCにいる確率は等しい。PnP_nをAにいる確率とすると、それぞれ1−Pn2\displaystyle \frac{1-P_n}{2}である。次の試行でAにいる確率は、Aから動かない場合とBまたはCからAへ移る場合を合わせてPn+1=12Pn+141−Pn2+141−Pn2=14Pn+14.\displaystyle P_{n+1}=\frac{1}{2}P_n+\frac{1}{4}\frac{1-P_n}{2}+\frac{1}{4}\frac{1-P_n}{2}=\frac{1}{4}P_n+\frac{1}{4}. 初めの位置をX0=AX_0=Aと置けばP0=1P_0=1であり、上の漸化式からPn+1−13=14(Pn−13).\displaystyle P_{n+1}-\frac{1}{3}=\frac{1}{4}\left(P_n-\frac{1}{3}\right). よってPn−13=(14)n(1−13),Pn=13+23(14)n(n≧2).\displaystyle P_n-\frac{1}{3}=\left(\frac{1}{4}\right)^n\left(1-\frac{1}{3}\right),\quad P_n=\frac{1}{3}+\frac{2}{3}\left(\frac{1}{4}\right)^n\quad(n\geq2).

この問題で使う考え方

  • 独立試行
  • 事象の分割
  • 確率の漸化式
  • 等比数列

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