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京都大学/2004年度

京都大学 2004年 数学 第6問解答・解説

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1問題

京都大学2004年度第6問配点 35点

N を自然数とする。N + 1 個の箱があり,1 から N + 1 までの番号が付いている。どの箱にも玉が1個入っている。番号1からNまでの箱に入っている玉は白玉で,番号N + 1の箱に入っている玉は赤玉である。次の操作(*)を,おのおのの k = 1,2,…,N + 1 に対して,k が小さい方から順番に1回ずつ行う。(*)k 以外の番号の N 個の箱から1個の箱を選び,その箱の中身と番号 k の箱の中身を交換する。ただし,N 個の箱から1個の箱を選ぶ事象は,どれも同様に確からしいとする。操作がすべて終了した後,赤玉が番号 N + 1 の箱に入っている確率を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 1−(1−1N)NN\displaystyle \frac{1-\left(1-\frac{1}{N}\right)^N}{N}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

第kk回の操作後の赤玉は、箱1,…,k,N+11,\ldots,k,N+1のどれかにある。これは、初め赤玉は箱N+1N+1にあり、操作k≦Nk\le Nの前には赤玉が箱kkにないので、赤玉を含む箱が選ばれた場合だけ箱kkに移ることから、順に確かめられる。

第kk回後に赤玉が箱N+1N+1にある確率をpkp_kとする。k≦Nk\le Nでは、他の箱から箱N+1N+1へ赤玉が戻ることはない。赤玉が箱N+1N+1にあった場合、選ぶNN箱のうちこの箱を避ければそのまま残る。したがって p0=1,pk=(1−1N)pk−1,pN=(1−1N)N.\displaystyle p_0=1,\qquad p_k=\left(1-\frac1N\right)p_{k-1},\qquad p_N=\left(1-\frac1N\right)^N. 最後の操作で、赤玉が箱N+1N+1にあれば必ず外へ移る。そうでなければ赤玉の箱を選ぶ確率1/N1/Nで箱N+1N+1へ移る。求める確率は P=1−pNN=1−(1−1/N)NN.\displaystyle P=\frac{1-p_N}{N}=\frac{1-(1-1/N)^N}{N}. N=1N=1のときも、2回の交換で元に戻りP=1P=1となって式に一致する。

この問題で使う考え方

  • 状態の追跡
  • 確率の漸化式
  • 余事象

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