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金沢大学/2005年度

金沢大学 2005年 数学 第4問解答・解説

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1問題

金沢大学2005年度第4問

1個のさいころを振る試行をくり返す。n回の試行で少なくとも1回は1の目が出る確率を a_n とする。k = 1, 2, 3, …, n について,k回目の試行ではじめて1の目が出る確率を b_k とする。次の問いに答えよ。

(1) a_n を n を用いて表せ。

(2) M_n = (1/a_n) Σ_{k=1}^{n} k b_k とする。M_n を n を用いて表せ。

(3) (2) の M_n について,lim_{n→∞} M_n を求めよ。ただし,|r| < 1 のとき lim_{n→∞} n r^n = 0 が成り立つことを用いてもよい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) an=1−(56)n\displaystyle a_n=1-\left(\frac56\right)^n。(2) Mn=6−(n+6)(56)n1−(56)n\displaystyle M_n=\frac{6-(n+6)\left(\frac56\right)^n}{1-\left(\frac56\right)^n}。(3) 極限は66。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

各試行で1が出ない確率は 5/65/6 であるから an=1−(56)n.\displaystyle a_n=1-\left(\frac56\right)^n.

p=1/6p=1/6、q=5/6q=5/6 とおくと、kk 回目に初めて1が出る確率は bk=pqk−1b_k=pq^{k-1}。Sn=∑k=1nkqk−1\displaystyle S_n=\sum\limits _{k=1}^n kq^{k-1} とおき、Sn−qSnS_n-qS_n を計算すると (1−q)Sn=1+q+⋯+qn−1−nqn=1−qn1−q−nqn.\displaystyle (1-q)S_n=1+q+\cdots+q^{n-1}-nq^n=\frac{1-q^n}{1-q}-nq^n. 従って ∑k=1nkbk=(1−q)Sn=6(1−qn)−nqn=6−(n+6)qn,\displaystyle \sum\limits _{k=1}^n kb_k=(1-q)S_n=6(1-q^n)-nq^n=6-(n+6)q^n, よって Mn=6−(n+6)(5/6)n1−(5/6)n.\displaystyle M_n=\frac{6-(n+6)(5/6)^n}{1-(5/6)^n}.

0<q<10<q<1 なので qn→0q^n\to0 かつ、問題文の許可する性質から nqn→0nq^n\to0。これを代入すれば lim⁡n→∞Mn=6\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}M_n=6。

この問題で使う考え方

  • 余事象
  • 初成功確率
  • 有限等比級数

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