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金沢大学/2005年度

金沢大学 2005年 数学 第2問解答・解説

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1問題

金沢大学2005年度第2問

定数 a は 0 < a < 1 を満たすとする。行列 P = (1−aaa1−a)\begin{pmatrix} 1-a & a \\ a & 1-a \end{pmatrix} について次の問いに答えよ。

(1) P の2乗は P^2 = (1−bbb1−b)\begin{pmatrix} 1-b & b \\ b & 1-b \end{pmatrix} という形で表されることを示せ。

(2) n が自然数のとき,P の n 乗は P^n = (1−pnpnpn1−pn)\begin{pmatrix} 1-p_n & p_n \\ p_n & 1-p_n \end{pmatrix} という形で表されることを数学的帰納法を用いて証明せよ。

(3) (2) の p_n について,数列 {p_n} の一般項と lim_{n→∞} p_n を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) b=2a(1−a)b=2a(1-a)。 (2) pn=1−(1−2a)n2\displaystyle p_n=\frac{1-(1-2a)^n}{2}。 (3) lim⁡n→∞pn=12\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}p_n=\frac12。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 成分を掛けると b=2a(1−a)b=2a(1-a)。

(2) p1=ap_1=a とする。Pn{P^n} が所定形なら、右から PP を掛けると非対角成分は pn+1=a+(1−2a)pnp_{n+1}=a+(1-2a)p_n、対角成分は 1−pn+11-p_{n+1} になる。従って帰納法で所定形が保たれる。

(3) pn+1−12=(1−2a)(pn−12)\displaystyle p_{n+1}-\tfrac12=(1-2a)(p_n-\tfrac12)、p1−12=−(1−2a)/2\displaystyle p_1-\tfrac12=-(1-2a)/2 なので pn=1−(1−2a)n2.\displaystyle p_n=\frac{1-(1-2a)^n}{2}. ∣1−2a∣<1|1-2a|<1 より極限は 1/21/2。

対称な2×2行列を直接掛け、帰納段階でpn+1=a+(1−2a)pnp_{n+1}=a+(1-2a)p_nを得る。固定値1/2との差は公比1−2aの等比数列となる。0<a<10<a<1より公比の絶対値は1未満である。

この問題で使う考え方

  • 2×2行列の成分計算
  • 数学的帰納法
  • 等比数列

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