九州大学/2009年度/前期
九州大学 2009年 数学 第2問解答・解説
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1問題
この問題の解答は、解答紙14の定められた場所に記入しなさい。
[問題] は2以上の自然数とする。「1」と書かれたカードが1枚、「2」と書かれたカードが2枚、、「」と書かれたカードが 枚ある。そのうちの偶数が書かれたカードの枚数を 、奇数が書かれたカードの枚数を で表す。この 枚のカードをよくきって1枚を取り出し、そこに書かれた数を記録してもとに戻すという操作を 回繰り返す。記録された 個の数の和が偶数となる確率を とする。次の問いに答えよ。
(1) と を で表せ。
(2) を で表せ。
(3) を で表せ。
(4) を と で表せ。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2答え
答えを見る自分の答えと照らし合わせる
- (1) 。 (2) 。 (3) が偶数のとき 、 が奇数のとき 。 (4) が偶数のとき 、 が奇数のとき 。
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
3解答
解答を見る途中式つきの解答
{ 設定.} カード「」は 枚()あるから,全カードの総数は である。ここで は偶数が書かれたカードの枚数の総和, は奇数が書かれたカードの枚数の総和である。よくきって1枚取り出す試行では,各カードが等確率で選ばれるから,1回の抽出で であり,「もとに戻して」回繰り返すので各回の抽出は独立である。
{ (1).} のとき,記録された数はそのまま1個の数であるから,その和が偶数となるのは取り出した数自身が偶数のときに限る。よって のとき,2個の数の和が偶数となるのは「2回とも偶数」または「2回とも奇数」のときであり,これらは互いに排反で,各回は独立だから
{ (2).} 回の記録の和が偶数となる事象を (確率 ),奇数となる事象を (確率 )とする。回の記録の和が偶数となるのは,次の2つの排反な場合のいずれかである。
・ が起こり,かつ 回目に偶数のカードを引く(確率 )。
・ が起こり,かつ 回目に奇数のカードを引く(確率 )。
回目の抽出は,それ以前の 回の結果とは独立であるから,これらの確率の積がそのまま各場合の確率になり,加法定理より
{ (3).} を求める。からまでの整数に,偶数には ,奇数には の符号を付けて足し合わせたものが である,すなわち
が偶数のとき. 隣り合う2項ずつ に組むと,各組の値はすべて で,組の数は 個だから よって
が奇数のとき. は偶数だから,上の結果を に適用すると から までの符号付き和は であり,最後に (奇数だから符号 )を加えると よって
(検算)直接 を求めても一致することを確かめる。 が偶数のとき , より で一致する。 が奇数のときも同様に , から となり一致する。
{ (4).} とおく((3)で求めた値)。 と から であり,(2)の漸化式は と書き換えられる。( より , なので常に成り立つ)であるから,不動点 を解くと となり, を得る。ゆえに数列 は公比 の等比数列であり,(1)の より初項は であるから (検算) で となり(1)と一致し, で は と展開でき,これも(1)で求めた の式と一致する。
(3)の結果を代入して, さらに ()で直接 と計算した値が,上式に を代入した値と一致し,()で直接 と計算した値が を代入した値と一致することを確認し,結果の妥当性を検算した。
この問題で使う考え方
- 余事象
- 漸化式
- 等比数列
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