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九州大学/2009年度/前期

九州大学 2009年 数学 第3問解答・解説

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1問題

九州大学2009年度第3問配点 50点

この問題の解答は、解答紙15の定められた場所に記入しなさい。   [問題]曲線 C1:y=x22\displaystyle C_{1}: y=\frac{x^{2}}{2} の点 P(a,a22)\displaystyle P\left(a,\frac{a^{2}}{2}\right) における法線と点 Q(b,b22)\displaystyle Q\left(b,\frac{b^{2}}{2}\right) における法線の交点を RR とする。ただし、b≠ab\neq a とする。このとき、次の問いに答えよ。   (1) bb が aa に限りなく近づくとき、RR はある点 AA に限りなく近づく。AA の座標を aa で表せ。   (2) 点 PP が曲線 C1C_{1} 上を動くとき、(1)で求めた点 AA が描く軌跡を C2C_{2} とする。曲線 C1C_{1} と軌跡 C2C_{2} の概形を描き、C1C_{1} と C2C_{2} の交点の座標を求めよ。   (3) 曲線 C1C_{1} と軌跡 C2C_{2} で囲まれた部分の面積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) A=(−a3,32a2+1)\displaystyle A=\left(-a^3,\frac32a^2+1\right)。 (2) C2: y=1+32x2/3\displaystyle C_2:\ y=1+\frac32x^{2/3}、交点は (±22,4)(\pm2\sqrt2,4)。 (3) 面積 88215\displaystyle \frac{88\sqrt2}{15}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) C1:y=x2/2C_1:y=x^2/2 上の点 (s,s2/2)(s,s^2/2)(s≠0s\ne0)での法線は y=−xs+s22+1.\displaystyle y=-\frac{x}{s}+\frac{s^2}{2}+1. したがって a,b≠0a,b\ne0 のとき、2本の法線の交点 RR は −xa+a22=−xb+b22よりx=−ab(a+b)2,\displaystyle -\frac{x}{a}+\frac{a^2}{2}=-\frac{x}{b}+\frac{b^2}{2} \quad\text{より}\quad x=-\frac{ab(a+b)}2, y=a2+ab+b22+1.\displaystyle y=\frac{a^2+ab+b^2}{2}+1. a=0a=0 または b=0b=0 の場合も、該当する法線が yy 軸であることから同じ座標式になる。よって b→ab\to a とすると A=(−a3,32a2+1).\displaystyle A=\left(-a^3,\frac32a^2+1\right).

(2) aa を媒介変数にすると、軌跡は C2:x=−a3,y=1+32a2,\displaystyle C_2:\quad x=-a^3,\qquad y=1+\frac32a^2, すなわち y=1+32x2/3\displaystyle y=1+\frac32x^{2/3}(x は実数x\text{ は実数})である。t=x2/3≧0t=x^{2/3}\ge0 と置いて C1,C2C_1,C_2 の交点を求めると t32=1+32t.\displaystyle \frac{t^3}{2}=1+\frac32t. 両辺を2倍して移項し、因数分解すると、これと同値な式 (t+1)2(t−2)=0(t+1)^2(t-2)=0 を得る。 t≧0t\ge0 より t=2t=2、したがって x=±22x=\pm2\sqrt2、y=4y=4 である。

概形は次の通りである。C2C_2 は yy 軸対称で、(0,1)(0,1) に鉛直接線をもつ尖点を持つ。

横軸x・縦軸yの座標平面に、青い曲線C₁: y=x²/2(原点Oが頂点の放物線)と、赤い曲線C₂: y=1+(3/2)x^(2/3)が描かれている。C₂はy軸対称で、点(0,1)で尖り、そこから左右上方へ伸びる。C₁とC₂は黒点(−2√2,4)と(2√2,4)で交わり、交点の間ではC₂がC₁より上にある。

(3) 0≦t<20\le t<2 では (t+1)2(t−2)<0(t+1)^2(t-2)<0 なので、交点間では C2C_2 が C1C_1 より上にある。両曲線で囲まれる面積は、偶関数性を使って S=2∫022(1+32x2/3−x22) dx=2[x+910x5/3−x36]022=2(2+185−83)2=88215.\displaystyle \begin{aligned} S&=2\int_0^{2\sqrt2}\left(1+\frac32x^{2/3}-\frac{x^2}{2}\right)\,dx\\ &=2\left[x+\frac9{10}x^{5/3}-\frac{x^3}{6}\right]_0^{2\sqrt2}\\ &=2\left(2+\frac{18}{5}-\frac83\right)\sqrt2 =\boxed{\frac{88\sqrt2}{15}}. \end{aligned}

この問題で使う考え方

  • 法線の連立と極限
  • 媒介変数消去と因数分解
  • 偶関数を用いた定積分

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