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広島大学/2005年度/前期

広島大学 2005年 数学 第1問解答・解説

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1問題

広島大学2005年度第1問

行列 II と JJ がI=(1001),J=(0−110)I=\begin{pmatrix}1&0\\0&1\end{pmatrix},\qquad J=\begin{pmatrix}0&-1\\1&0\end{pmatrix}であるとき, 次の問いに答えよ。

(1) 行列 J2, J3, J4J^{2},\ J^{3},\ J^{4} は, それぞれ, II または JJ の定数倍になることを示せ。

(2) 実数 aa と bb について, 行列 aI+bJaI+bJ が逆行列をもつための必要十分条件を求めよ。

(3) 任意の実数 s,ts,t に対して, 行列sI+(1+st)J+tJ2+st2J3+t2J4sI+(1+st)J+tJ^{2}+st^{2}J^{3}+t^{2}J^{4}は逆行列をもつことを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    J2=−I,J3=−J,J4=IJ^2=-I,\quad J^3=-J,\quad J^4=I
  • (2)
    a2+b2≠0(⇔(a,b)≠(0,0))a^2+b^2\ne0\quad(\Leftrightarrow(a,b)\ne(0,0))
  • (3)
    可逆。u=s−t+t2,v=1+st(1−t)u=s-t+t^2,\quad v=1+st(1-t)とすると逆行列は uI−vJu2+v2\displaystyle \frac{uI-vJ}{u^2+v^2}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 行列積から J2=−IJ^2=-I。従って J3=J2J=−J,J4=J2J2=I.J^3=J^2J=-J,\qquad J^4=J^2J^2=I.

(2) aI+bJ=(a−bba),(aI+bJ)(aI−bJ)=(a2+b2)I.aI+bJ=\begin{pmatrix}a&-b\\b&a\end{pmatrix},\qquad (aI+bJ)(aI-bJ)=(a^2+b^2)I. a2+b2≠0a^2+b^2\ne0 なら逆行列 (aI−bJ)/(a2+b2)(aI-bJ)/(a^2+b^2) をもつ。a2+b2=0a^2+b^2=0 は実数ではa=b=0を意味し、零行列は可逆でない。よって必要十分。

(3) (1)を使って整理すると M=(s−t+t2)I+{1+st−st2}J=uI+vJM=(s-t+t^2)I+\{1+st-st^2\}J=uI+vJ ただし u=s−t+t2, v=1+st(1−t)u=s-t+t^2,\ v=1+st(1-t)。u=0なら s=t(1−t)s=t(1-t) なので v=1+s2>0v=1+s^2>0。従ってu,vが同時に0になることはなく、u2+v2>0u^2+v^2>0。 (2)によりMは可逆で、逆行列は (uI−vJ)/(u2+v2)(uI-vJ)/(u^2+v^2)。

この問題で使う考え方

  • 行列積
  • 二項形aI+bJ
  • 逆行列の直接構成

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