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琉球大学/2010年度/前期

琉球大学 2010年 数学 第1問解答・解説

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1問題

琉球大学2010年度第1問

行列 A=(31−11)A=\begin{pmatrix}3&1\\-1&1\end{pmatrix},P=(10−11)P=\begin{pmatrix}1&0\\-1&1\end{pmatrix} に対して以下の問いに答えよ。(50点)

問1 U=P−1APU=P^{-1}APとする。UUを求めよ。

問2 nnを自然数とする。UnU^{n}を推測し,その結果を数学的帰納法によって証明せよ。

問3 AnA^{n}を求めよ。

(解答は次のページの解答欄に記入すること)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1
    U=[[2,1],[0,2]]U=[[2,1],[0,2]]
  • 問2
    Un=(2nn2n−102n)U^n=\begin{pmatrix}2^n&n2^{n-1}\\0&2^n\end{pmatrix}
  • 問3
    An=(2n+n2n−1n2n−1−n2n−12n−n2n−1)A^n=\begin{pmatrix}2^n+n2^{n-1}&n2^{n-1}\\-n2^{n-1}&2^n-n2^{n-1}\end{pmatrix}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) P−1P^{-1}、APAP、U=P−1APU=P^{-1}AP を計算する。 P−1=(1011),AP=(21−21),U=(2102).P^{-1}=\begin{pmatrix}1&0\\1&1\end{pmatrix},\qquad AP=\begin{pmatrix}2&1\\-2&1\end{pmatrix},\qquad U=\begin{pmatrix}2&1\\0&2\end{pmatrix}.

(2) n≧1n\ge1 について、次の式を予想する。n=1n=1 で成立し、成立を仮定して UU を右から掛ければ Un=(2nn2n−102n),U^n=\begin{pmatrix}2^n&n2^{n-1}\\0&2^n\end{pmatrix}, Un+1=(2nn2n−102n)(2102)=(2n+1(n+1)2n02n+1).U^{n+1}=\begin{pmatrix}2^n&n2^{n-1}\\0&2^n\end{pmatrix} \begin{pmatrix}2&1\\0&2\end{pmatrix} =\begin{pmatrix}2^{n+1}&(n+1)2^n\\0&2^{n+1}\end{pmatrix}. よって数学的帰納法で成立する。

(3) A=PUP−1A=PUP^{-1} より An=PUnP−1A^n=PU^nP^{-1}。したがって An=(2n+n2n−1n2n−1−n2n−12n−n2n−1).A^n=\begin{pmatrix} 2^n+n2^{n-1}&n2^{n-1}\\ -n2^{n-1}&2^n-n2^{n-1} \end{pmatrix}.

PPは行列式1なので逆行列は表示の通り。P−1APP^{-1}APを計算すると対角成分が2の上三角行列になり、冪の右上成分だけが各段で加算される。n=1n=1を確認してUUを掛ける帰納段階を示せば問2の証明が完了する。A=PUP−1A=PUP^{-1}より、相似変換の積を整理するとAn=PUnP−1A^n=PU^nP^{-1}であり、最後の積を計算した。

この問題で使う考え方

  • 行列積
  • 相似変換
  • べき乗の帰納法

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