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山口大学/2011年度/前期

山口大学 2011年 数学 第4問解答・解説

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1問題

山口大学2011年度第4問配点 50点

図のように東西に6本,南北に10本の道がある。東西の道と南北の道の出会う地点を交差点とよび,隣どうしの交差点を結ぶ道を区間ということにする。A地点からB地点に進むとき,次の問いに答えなさい。ただし,どの交差点においても,東西および北のいずれかに進むことはできるが,南に進むことはできないとする。また,後戻りもできないとする。図の中の太線は道順の例を示したものである。

東西方向に6本、南北方向に10本の道が格子状に描かれ、北・南・西・東の方位と左下A、右上B、内側Cの黒丸が記されている。CはAから東へ5区間、北へ3区間の交差点にある。太線の道順には矢印があり、Aから北1・東3・北1・西2・北1・東3・北1・東3・北1・東2区間の順にBへ達する。

(1) A地点からB地点へ行く道順の総数を求めなさい。   (2) C地点を通って,A地点からB地点へ行く道順の総数を求めなさい。   (3) A地点からB地点まで16区間で行く道順の総数を求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

格子を列0〜9、行0〜5で座標化し、各東西の道上の一方向の移動を列選択として表した。C通過は隣接する行間の線分が列5を含む条件に置き換えた。区間数指定では東西移動数を確定し、西向き一回の行と前後の東向き区間の分配を仕切り法で数えた。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 105=100000.(1)\space{}10^5=100000.
    (2) 59⋅103=59000.(2)\space{}59\cdot10^3=59000.
    (3) ∑r=14∑a=19(a+r−1r−1)(14−a−r4−r)=3276.\displaystyle (3)\space{}\displaystyle\sum\limits _{r=1}^4\sum\limits _{a=1}^9\binom{a+r-1}{r-1}\binom{14-a-r}{4-r}=3276.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

図の座標化 東西の道は6本、南北の道は10本なので、交差点を (i,j)(i,j)(西端から東へ i=0,1,…,9i=0,1,\ldots,9、南端から北へ j=0,1,…,5j=0,1,\ldots,5)と表す。図から A=(0,0),B=(9,5),C=(5,3)A=(0,0),\qquad B=(9,5),\qquad C=(5,3) である。南へ進めず、同じ区間を戻れないため、各東西の道上では東または西の一方向に進み、その後に北へ進む。北へ進んだ後は別の東西の道に移るので、そこでの東西の向きは改めて選べる。

(1) 南端から2段目までの5本の東西の道それぞれについて、次に北へ進む交差点の列番号を選ぶ。各選択は 00 から 99 までの10通りであり、どの列からでも同じ道上を一方向に進めばその列に到達できる。5回の北進を終えて最北の道に出た後は、Bまで東へ進む方法がただ1通りである。従って 105=100000通り.\boxed{10^5=100000\text{通り}}.

(2) Cは (5,3)(5,3) である。第3回の北進後にいる列を c3c_3、その次の東西の道を進んでから第4回の北進をする列を c4c_4 とする。これらはそれぞれ 0,1,…,90,1,\ldots,9 のいずれかであり、この道順がCを通るのは、東西の道上で列 c3c_3 から列 c4c_4 まで一方向に進む部分が列5を含むとき、すなわち5が c3,c4c_3,c_4 の間(端を含む)にあるときである。

(c3,c4)(c_3,c_4) の全100通りから、両方とも 00 から 44 の25通りと、両方とも 66 から 99 の16通りを除く。従ってCを通る組は 100−52−42=59通り.100-5^2-4^2=59\text{通り}. 他の3回の列選択はそれぞれ10通りずつ独立にできるから 59⋅103=59000通り.\boxed{59\cdot10^3=59000\text{通り}}.

(3) 北への移動は5区間である。全16区間なので東西の移動は11区間となる。東を EE 区間、西を WW 区間とすると、東西方向の変位は 99 だから E+W=11,E−W=9,E+W=11,\qquad E-W=9, 従って E=10,W=1E=10, W=1 である。

西へ進む1区間を含む東西の道を、南端から数えて rr 番目(南端の道を r=0r=0 とする)とする。r=0r=0 では西へ出られず、r=5r=5 では西へ進んだ後にBへ行く東向きの移動を同じ道上に加えると戻りになるため、可能なのは r=1,2,3,4r=1,2,3,4 である。西へ進む直前までの東向き区間数を aa とおくと、境界から出ないため 1≦a≦91\le a\le9 である。

固定した r,ar,a について、西向きの道より前にある rr 本の東西の道に aa 個の東向き区間を配る方法は、空の道も許すので (a+r−1r−1)\displaystyle \binom{a+r-1}{r-1} 通りである(aa 個を順に並べ、r−1r-1 本の仕切りを入れる)。西向きの道より後にある 5−r5-r 本の道には 10−a10-a 個を配るため ((10−a)+(5−r)−1(5−r)−1)=(14−a−r4−r)\displaystyle \binom{(10-a)+(5-r)-1}{(5-r)-1}=\binom{14-a-r}{4-r} 通りである。どの配り方も、西向きの直前の列が 1≦a≦91\le a\le9 を満たす aa、西進後の列が a−1a-1 であり、残りは東向きに最終列9まで進むので、境界を越えない。従って求める数は ∑r=14∑a=19(a+r−1r−1)(14−a−r4−r).\displaystyle \sum\limits _{r=1}^{4}\sum\limits _{a=1}^{9}\binom{a+r-1}{r-1}\binom{14-a-r}{4-r}. 各 rr の小計は r∑a=19(a+r−1r−1)(14−a−r4−r)1714292439244714\displaystyle \begin{array}{c|c} r & \displaystyle\sum\limits _{a=1}^{9}\binom{a+r-1}{r-1}\binom{14-a-r}{4-r}\\ \hline 1&714\\2&924\\3&924\\4&714 \end{array} となるから、合計は 714+924+924+714=3276通り.\boxed{714+924+924+714=3276\text{通り}}.

この問題で使う考え方

  • 積の法則
  • 和の法則
  • 組合せ

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