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山口大学/2015年度/前期

山口大学 2015年 数学 第3問解答・解説

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1問題

山口大学2015年度第3問配点 50点

半径3 cmの半球形の容器の中に 8π cm38\pi\ \mathrm{cm}^{3} の水が入っている。この容器の水の中に半径 rr cmの鉄の球を静かに入れた。このとき下の断面図のように、鉄の球は水面と上端で接した。

半球形容器の断面を表す下に膨らんだ半円の底に円が接し、その円の上端に水平な水面の線が接している。水面より下で円の外側が点の網掛けで塗られ、下の左右向き寸法矢印に6 cm、右の上下向き寸法矢印に3 cmと記されている。両端から下へ縦の破線、右上端と底の高さから右へ横の破線が延びている。

rr の値を求めなさい。ただし、容器から水がこぼれることはないものとする。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

水面下の半球容器の体積を残った水と鉄球の体積の和に等置する。球冠体積は水平断面の面積を積分して導き、容器の深さによる半径の条件で根を選ぶ。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • r=1 cmr=1\,\mathrm{cm}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

鉄の球は容器の底に接し、水面は球の最上点に接している。したがって、水面の高さは底から 2r2r cm である。容器の深さは 33 cm で、水がこぼれないから 0<r≦3/20<r\le 3/2 である。  球冠体積の公式を高校数学の積分で導く。半径 RR の球について、最下点から上向きに uu cm の位置で水平に切った断面の円の半径を ρ\rho cm とすると、球の中心から断面までの距離は R−uR-u cm だから ρ2=R2−(R−u)2=2Ru−u2.\rho^2=R^2-(R-u)^2=2Ru-u^2. よって、底から高さ hh cm までの球冠の体積は、断面積を積分して V=∫0hπρ2 du=π∫0h(2Ru−u2) du=π[Ru2−u33]0h=πh2(R−h3).\displaystyle V=\int_0^h \pi\rho^2\,du=\pi\int_0^h(2Ru-u^2)\,du=\pi\left[Ru^2-\frac{u^3}{3}\right]_0^h=\pi h^2\left(R-\frac h3\right). ここで容器の半径 R=3R=3、水面の高さ h=2rh=2r である。水面より下の容器部分はこの球冠にあたり、その体積は残った水 8π8\pi と水面下にある鉄の球全体 43πr3\displaystyle \frac43\pi r^3 の体積の和に等しい。したがって 8π+43πr3=π(2r)2(3−2r3).\displaystyle 8\pi+\frac{4}{3}\pi r^3=\pi(2r)^2\left(3-\frac{2r}{3}\right). よって r3−3r2+2=0,(r−1)(r2−2r−2)=0.r^3-3r^2+2=0,\qquad (r-1)(r^2-2r-2)=0. 根は 1,1+3,1−31,1+\sqrt3,1-\sqrt3 である。条件 0<r≦3/20<r\le3/2 を満たすのは r=1r=1 だけである。

この問題で使う考え方

  • 空間図形の計量
  • 定積分による体積
  • 不定積分・定積分の性質

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