辺 AB 方向と辺 AO 方向をそれぞれ1単位とする格子座標 (i,j) をとると、三角形 OAB 内の格子点は i≧0,j≧0,i+j≦n で表される。一辺が k の上向きの正三角形は頂点を (i,j),(i+k,j),(i,j+k) と表せるため、内包条件は i+j+k≦n。したがって個数は i=0∑n−k(n−k−i+1)=2(n−k+1)(n−k+2). 下向きの正三角形は頂点を (i,j+k),(i+k,j+k),(i+k,j) と表せる。内包条件は i+j+2k≦n なので、1≦k≦⌊n/2⌋ のとき個数は i=0∑n−2k(n−2k−i+1)=2(n−2k+1)(n−2k+2).
(1)n=3 では、上向き三角形は一辺1,2,3についてそれぞれ6,3,1個、下向きは一辺1について3個である。よって t3=6+3+1+3=13.
(2)辺 AB 上に一辺をもつのは、上向き三角形で j=0 のものに限る。一辺 k ごとに辺上の位置は n−k+1 通りだから、個数は k=1∑n(n−k+1)=2n(n+1).
(3)辺 AB とちょうど1点を共有するのは、下向き三角形で j=0 の場合である。一辺 k ごとに条件 i+2k≦n を満たす i は 0,1,…,n−2k の n−2k+1 個。したがって総数は k=1∑⌊n/2⌋(n−2k+1). n=2m ならこの和は k=1∑m(2m−2k+1)=m2=n2/4。n=2m+1 なら k=1∑m2(m+1−k)=m(m+1)=(n2−1)/4。
(4)一辺 N の三角形に含まれる上向き三角形の総数は k=1∑N2(N−k+1)(N−k+2)=(3N+2). 下向きの総数は k=1∑⌊N/2⌋(2N−2k+2). un+1−un=t2n+1−t2n−1 を求めるため N=2n+1 と N=2n−1 を比べる。上向きの差は (32n+3)−(32n+1)=(22n+2)+(22n+1). 下向きの総和では、展開した和の余分な項が (22n+1) であるから、その差は (22n+1)。したがって un+1−un=(22n+2)+2(22n+1)=(2n+1)(3n+1).
(5)u1=t1=1 より ur=1+j=1∑r−1(2j+1)(3j+1)=1+j=1∑r−1(6j2+5j+1)=2r(4r2−r−1). 奇数 n に対し n=2r−1、すなわち r=(n+1)/2 だから tn=ur=8(n+1)(2n2+3n−1).
三角格子を座標(i,j)で表し、上向き・下向きの一辺kの個数を別々に数える。これを使ってABとの共有点数、奇数辺数の総数差を求める。最後に差を初期値u_1=1から総和して奇数nの公式を得る。