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山口大学/2026年度/前期

山口大学 2026年 数学 第4問解答・解説

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1問題

山口大学2026年度第4問配点 50点

関数 f(x),g(x)f(x),g(x) をそれぞれ f(x)=e−xsin⁡x,g(x)=e−xcos⁡xf(x)=e^{-x}\sin x,\quad g(x)=e^{-x}\cos x と定め、 F(x)=∫34πxf(t) dt\displaystyle F(x)=\int_{\frac{3}{4}\pi}^{x}f(t)\,dt とする。このとき、次の問いに答えなさい。

(1) f(x)+g(x)f(x)+g(x) を微分しなさい。また、F(x)F(x) を求めなさい。

(2) aa を定数とする。このとき、点 (a,0)(a,0) から曲線 y=F(x)y=F(x) (0<x<π)(0<x<\pi) に引ける接線の本数を求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)(f(x)+g(x))′=−2e−xsin⁡x,F(x)=−12e−x(sin⁡x+cos⁡x)\displaystyle (1) (f(x)+g(x))'=-2e^{-x}\sin x, F(x)=-\frac12e^{-x}(\sin x+\cos x)。 (2)L=1+π4,U=3π4\displaystyle (2) L=1+\frac{\pi}{4}, U=\frac{3\pi}{4} とおくと、接線の本数は a<La<L または a>Ua>U のとき1本、a=La=L または a=Ua=U のとき2本、L<a<UL<a<U のとき3本。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

f(x)+g(x)=e−x(sin⁡x+cos⁡x),(f(x)+g(x))′=−e−x(sin⁡x+cos⁡x)+e−x(cos⁡x−sin⁡x)=−2e−xsin⁡x.\begin{aligned} f(x)+g(x)&=e^{-x}(\sin x+\cos x),\\ (f(x)+g(x))'&=-e^{-x}(\sin x+\cos x)+e^{-x}(\cos x-\sin x)\\ &=-2e^{-x}\sin x. \end{aligned} したがって、(−12(f(x)+g(x)))′=f(x)\displaystyle \left(-\frac12(f(x)+g(x))\right)'=f(x) である。また、sin⁡3π4+cos⁡3π4=0\displaystyle \sin\frac{3\pi}{4}+\cos\frac{3\pi}{4}=0 より F(x)=−12(f(x)+g(x))=−12e−x(sin⁡x+cos⁡x).\displaystyle F(x)=-\frac12(f(x)+g(x))=-\frac12e^{-x}(\sin x+\cos x).

0<t<π0<t<\pi では f(t)>0f(t)>0 である。曲線上の点 (t,F(t))(t,F(t)) における接線は y=F(t)+f(t)(x−t)y=F(t)+f(t)(x-t) だから、これが (a,0)(a,0) を通る条件は F(t)+f(t)(a−t)=0であるための必要十分条件はa=t+f(t)+g(t)2f(t)=t+12(1+cos⁡tsin⁡t)=:H(t).\displaystyle F(t)+f(t)(a-t)=0 \text{であるための必要十分条件は} a=t+\frac{f(t)+g(t)}{2f(t)} =t+\frac12\left(1+\frac{\cos t}{\sin t}\right)=:H(t). よって接点の個数は H(t)=aH(t)=a の解の個数である。微分すると H′(t)=1−12sin⁡2t.\displaystyle H'(t)=1-\frac{1}{2\sin^2t}. これは 0<t<π4\displaystyle 0<t<\frac{\pi}{4} または 3π4<t<π\displaystyle \frac{3\pi}{4}<t<\pi のとき負、π4<t<3π4\displaystyle \frac{\pi}{4}<t<\frac{3\pi}{4} のとき正であり、 lim⁡t→0+H(t)=+∞,H(π4)=1+π4,H(3π4)=3π4,lim⁡t→π−H(t)=−∞.\displaystyle \lim\limits _{t\to0+}H(t)=+\infty,\quad H\left(\frac{\pi}{4}\right)=1+\frac{\pi}{4},\quad H\left(\frac{3\pi}{4}\right)=\frac{3\pi}{4},\quad \lim\limits _{t\to\pi-}H(t)=-\infty. ここで 1+π4<3π4\displaystyle 1+\frac{\pi}{4}<\frac{3\pi}{4} である。したがって、aa が 1+π4\displaystyle 1+\frac{\pi}{4} より小さいとき、または 3π4\displaystyle \frac{3\pi}{4} より大きいときは解が1個、a=1+π4\displaystyle a=1+\frac{\pi}{4} または a=3π4\displaystyle a=\frac{3\pi}{4} のときは解がそれぞれ2個、1+π4<a<3π4\displaystyle 1+\frac{\pi}{4}<a<\frac{3\pi}{4} のときは解が3個である(隣り合う区間の端の解は同じ接点として数える)。

なお、異なる接点が同じ接線を与えることはない。実際、f′(x)=e−x(cos⁡x−sin⁡x)f'(x)=e^{-x}(\cos x-\sin x) より、f(x)f(x) は 0<x<π4\displaystyle 0<x<\frac{\pi}{4} で増加し、π4<x<π\displaystyle \frac{\pi}{4}<x<\pi で減少する。もし t1<t2t_1<t_2 における接線が同一なら、その傾き m=f(t1)=f(t2)m=f(t_1)=f(t_2) は等しく、増減から t1<π4<t2\displaystyle t_1<\frac{\pi}{4}<t_2 かつ f(t)>m (t1<t<t2)f(t)>m\ (t_1<t<t_2) となる。一方、D(t)=F(t)−m(t−a)D(t)=F(t)-m(t-a) とおけば D′(t)=f(t)−m>0D'(t)=f(t)-m>0 なので D(t2)>D(t1)D(t_2)>D(t_1) となり、両点で同じ接線上にあることに矛盾する。したがって、上の接点数がそのまま接線の本数である。

f+gを微分すると−2fとなり、積分定数は基準点3π/4でf+g=0となることからF=−(f+g)/2。接線が(a,0)を通る条件を接点tで表すとa=H(t)=t+1+cot⁡t2\displaystyle a=H(t)=t+\frac{1+\cot t}{2}となる。Hの増減と臨界点での値から解数を数え、同じ直線が二つの接点で重複しないことはfの単峰性で確認する。

この問題で使う考え方

  • 積の微分
  • 三角関数の微分
  • 接点のx切片関数の増減
  • 接線の重複判定

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