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山口大学/2026年度/前期

山口大学 2026年 数学 第1問解答・解説

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1問題

山口大学2026年度第1問配点 50点

次の問いに答えなさい。ただし、解答は答えのみを解答用紙の所定の解答欄に記入しなさい。   (1) 2つの複素数 w,zw,z が等式 z=3w+2w+4\displaystyle z=\frac{3w+2}{w+4} を満たす。複素数平面上で点 ww が ∣w−1∣=1|w-1|=1 で表される図形上を動くとする。   (i) ww を zz を用いて表しなさい。   (ii) 複素数平面上で点 zz がどのような図形を描くか、その概形をかきなさい。   (2) ある地域から選んだ NN 人の住民それぞれについて、1日当たりの平均運動時間が、ある基準以上の場合はグループ AA に、そうでない場合はグループ BB に分類したところ、グループ AA と BB の人数比は 3:23:2 であった。   また、その NN 人の住民それぞれに対し、得点が3、2、1いずれかである体力テストを実施したところ、次の結果を得た。   ・得点3の人数は、グループ A,BA,B 合わせて 310N\displaystyle \frac{3}{10}N 人であった。   ・グループ AA における得点2の人数の割合は、グループ AA 全体に対して 12\displaystyle \frac{1}{2} であった。   ・グループ BB における得点2、得点1の人数の割合は、グループ BB 全体に対して、それぞれ 12,38\displaystyle \frac{1}{2},\frac{3}{8} であった。   (i) グループ A,BA,B を合わせて考えた場合、得点の平均値と分散を求めなさい。ただし、小数を用いず、分数を用いて答えなさい。   (ii) 変量 xx を、グループ AA ならば x=1x=1、グループ BB ならば x=0x=0 として与える。変量 yy を体力テストの得点とするとき、xx と yy の相関係数を求めなさい。ただし、小数を用いず、分数や根号を用いて答えなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1)(i) 与えられた式を整理すると z(w+4)=3w+2,w(z−3)=2−4z.z(w+4)=3w+2,\qquad w(z-3)=2-4z. したがって w=2−4zz−3.\displaystyle \boxed{w=\frac{2-4z}{z-3}}. ここで z=3z=3 は元の式を満たす ww が存在しないため除く。

(1)(ii) w−1=2−4zz−3−1=5(1−z)z−3.\displaystyle w-1=\frac{2-4z}{z-3}-1=\frac{5(1-z)}{z-3}. よって ∣w−1∣=1|w-1|=1 は ∣z−3∣=5∣z−1∣|z-3|=5|z-1| と同値である。z=x+iyz=x+iy として両辺を二乗し整理すると 25((x−1)2+y2)=(x−3)2+y2,25\bigl((x-1)^2+y^2\bigr)=(x-3)^2+y^2, (x−1112)2+y2=(512)2.\displaystyle \left(x-\frac{11}{12}\right)^2+y^2=\left(\frac{5}{12}\right)^2. したがって、点 zz の軌跡は実軸上の 11/1211/12 を中心、半径 5/125/12 の円である。概形は実軸の正の側にあるこの円。

複素数平面の円の図。横軸はℜz、縦軸はℑzで、それぞれ右向き・上向きの矢印がある。円の中心は横軸上の黒丸で示され、その下に11/12と書かれている。

(2)(i) 人数の割合で考える。AA は 3/53/5、BB は 2/52/5 を占める。各群における得点の割合は次の通り。 123A  (全体に対する割合)1/203/101/4B  (全体に対する割合)3/201/51/20\begin{array}{c|ccc} & 1 & 2 & 3 \\ \hline A\;\text{(全体に対する割合)} & 1/20 & 3/10 & 1/4 \\ B\;\text{(全体に対する割合)} & 3/20 & 1/5 & 1/20 \end{array} 実際、BB の得点3の割合は 1−1/2−3/8=1/81-1/2-3/8=1/8 なので全体の 1/201/20。したがって AA の得点3は全体の 3/10−1/20=1/43/10-1/20=1/4 であり、AA の得点1は 3/5−3/10−1/4=1/203/5-3/10-1/4=1/20 となる。 全体では得点1,2,3の割合がそれぞれ 1/5,1/2,3/101/5,1/2,3/10 だから、平均値は E[Y]=1⋅15+2⋅12+3⋅310=2110.\displaystyle E[Y]=1\cdot\frac15+2\cdot\frac12+3\cdot\frac3{10}=\frac{21}{10}. 二乗の平均は E[Y2]=1/5+4⋅1/2+9⋅3/10=49/10E[Y^2]=1/5+4\cdot1/2+9\cdot3/10=49/10 であるから、分散は V[Y]=E[Y2]−E[Y]2=4910−(2110)2=49100.\displaystyle V[Y]=E[Y^2]-E[Y]^2=\frac{49}{10}-\left(\frac{21}{10}\right)^2=\frac{49}{100}.

(2)(ii) X=1X=1 となる割合は 3/53/5 なので E[X]=35,V[X]=35⋅25=625.\displaystyle E[X]=\frac35,\qquad V[X]=\frac35\cdot\frac25=\frac6{25}. X=1X=1 のときの得点の寄与から E[XY]=1⋅120+2⋅310+3⋅14=75.\displaystyle E[XY]=1\cdot\frac1{20}+2\cdot\frac3{10}+3\cdot\frac14=\frac75. よって Cov⁡(X,Y)=E[XY]−E[X]E[Y]=75−35⋅2110=750.\displaystyle \operatorname{Cov}(X,Y)=E[XY]-E[X]E[Y] =\frac75-\frac35\cdot\frac{21}{10}=\frac7{50}. 従って相関係数は ρX,Y=Cov⁡(X,Y)V[X]V[Y]=7/50(6/25)(49/100)=16.\displaystyle \rho_{X,Y}=\frac{\operatorname{Cov}(X,Y)}{\sqrt{V[X]V[Y]}} =\frac{7/50}{\sqrt{(6/25)(49/100)}}=\boxed{\frac1{\sqrt6}}.

この問題で使う考え方

  • 一次分数変換の逆算
  • 絶対値の二乗と平方完成
  • 度数割合表の作成
  • 期待値・分散・共分散の計算

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