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横浜市立大学/2015年度/前期

横浜市立大学 2015年 数学 第II問解答・解説

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1問題

横浜市立大学2015年度第II問

以下の問いに答えよ。

(1) 平面上に相異なる3点がある。この3点が同一直線上にないとき,この3点を通る円は必ず存在し,かつ,一つだけしかないことを証明せよ。

(2) 平面上に相異なる3点 A,B,CA,B,C があり,A,BA,B 間の距離は,他の2点間の距離より短いとする。このとき,線分 ABAB を直径とする円は,内部に点 CC を含まないことを証明せよ。

(3) 平面上に相異なる4点がある。この4点が同一円周上になく,かつ,どの3点も同一直線上にないとする。このとき,うまく3点を選ぶと,その3点を通る円は,残りの点を内部に含まないようにできることを証明せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 同一直線上にない相異なる3点を通る円は存在し,一意である。 / (2) 点Cは,線分ABを直径とする円の内部にない。 / (3) 3点の選び方を適切に選べば,残る点はその3点を通る円の内部にない。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 3点を A,B,CA,B,C とする。ABAB と ACAC の垂直二等分線をそれぞれ ℓ,m\ell,m とする。3点は同一直線上にないから,直線 ABAB と ACAC は平行でなく,したがって ℓ,m\ell,m も平行でない。よって ℓ,m\ell,m はただ1点 OO で交わる。垂直二等分線の性質より OA=OBOA=OB かつ OA=OCOA=OC であるから,中心 OO,半径 OAOA の円は A,B,CA,B,C を通る。

この3点を通る円の中心を O′O' とすると,O′A=O′BO'A=O'B および O′A=O′CO'A=O'C より,O′O' は ℓ,m\ell,m の両方の上にある。したがって O′=OO'=O であり,半径も OAOA に定まる。この円は一意である。

(2) MM を線分 ABAB の中点とし,AB=dAB=d とおく。点 CC が線分 ABAB を直径とする円の内部にあると仮定すると,MC<d/2MC<d/2 である。三角不等式から AC≦AM+MC<d2+d2=d=AB\displaystyle AC\le AM+MC<\frac d2+\frac d2=d=AB となるが,仮定 AB<ACAB<AC に反する。よって CC はこの円の内部にない。

(3) 4点間の距離のうち最小のものを AB=dAB=d とし,r=d/2r=d/2 とおく。座標を平行移動・回転して A=(−r,0),B=(r,0)A=(-r,0), B=(r,0) とする。残る2点を C=(xC,yC),D=(xD,yD)C=(x_C,y_C),D=(x_D,y_D) とおく。どの3点も一直線上にないので yC,yD≠0y_C,y_D\ne0 である。また AC,BC≧dAC,BC\ge d だから AC2+BC2=2(xC2+yC2+r2)≧2d2=8r2,AC^2+BC^2=2(x_C^2+y_C^2+r^2)\ge 2d^2=8r^2, 従って xC2+yC2≧3r2>r2x_C^2+y_C^2\ge3r^2>r^2 となる。同様に xD2+yD2>r2x_D^2+y_D^2>r^2 である。

まず A,B,CA,B,C を通る円を ΓC\Gamma_C とする。その中心は A,BA,B から等距離なので yy 軸上にあり,OC=(0,tC)O_C=(0,t_C) と書ける。半径の2乗は r2+tC2r^2+t_C^2 であり,CC が円周上にあることから 2tCyC=xC2+yC2−r2>0.2t_Cy_C=x_C^2+y_C^2-r^2>0. 従って tCt_C と yCy_C は同符号である。もし yDy_D と yCy_C の符号が異なれば, DOC2−(r2+tC2)=xD2+yD2−r2−2tCyD>0D O_C^2-(r^2+t_C^2)=x_D^2+y_D^2-r^2-2t_Cy_D>0 となるので,DD は ΓC\Gamma_C の外部にある。よってこの場合は円 ΓC\Gamma_C を選べばよい。

次に yC,yDy_C,y_D が同符号の場合, kC=xC2+yC2−r2∣yC∣,kD=xD2+yD2−r2∣yD∣\displaystyle k_C=\frac{x_C^2+y_C^2-r^2}{|y_C|},\qquad k_D=\frac{x_D^2+y_D^2-r^2}{|y_D|} とおく。いずれも正である。ΓC\Gamma_C の方程式は x2+y2−r2−2tCy=0x^2+y^2-r^2-2t_Cy=0 であり,2tCyD=kC∣yD∣2t_Cy_D=k_C|y_D| だから,DD が ΓC\Gamma_C の内部にあることは kD<kCk_D<k_C と同値である。同様に,A,B,DA,B,D を通る円 ΓD\Gamma_D について,CC がその内部にあることは kC<kDk_C<k_D と同値である。これら二つの不等式は同時には成り立たない。さらに kC=kDk_C=k_D なら DD は ΓC\Gamma_C 上にあり4点が同一円周上にあるが,これは仮定に反する。従って kC>kDk_C>k_D または kD>kCk_D>k_C のいずれかであり,前者なら ΓD\Gamma_D は CC を内部に含まず,後者なら ΓC\Gamma_C は DD を内部に含まない。よって適切な3点を選べる。

この問題で使う考え方

  • 垂直二等分線
  • 背理法
  • 円の内外

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