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横浜市立大学/2015年度/前期

横浜市立大学 2015年 数学 第III問解答・解説

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1問題

横浜市立大学2015年度第III問

等式 5+23−5−23=1⋯⋯(∗)\sqrt[3]{\sqrt{5}+2}-\sqrt[3]{\sqrt{5}-2}=1\quad\cdots\cdots(*) が知られている。左辺を見て,右辺を想像することは一見難しい。これを証明するために,以下の問いに答えよ。

(1) (*) の左辺を変形し,近似式 (1+x)a≐1+ax+a(a−1)2x2+a(a−1)(a−2)6x3(∣x∣<1)\displaystyle (1+x)^a\doteq 1+ax+\frac{a(a-1)}{2}x^2+\frac{a(a-1)(a-2)}{6}x^3\quad(|x|<1) を用いて(aa は実数),その近似値を求めよ。ただし,簡単にするため 5−1/3≐0.65^{-1/3}\doteq 0.6 とする。

(2) 3次方程式 x3+3x−4=0x^3+3x-4=0 を用いて,上の等式 (*) を証明せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    約0.928(約0.93)
  • (2)
    5+23−5−23=1\sqrt[3]{\sqrt5+2}-\sqrt[3]{\sqrt5-2}=1

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 左辺を LL とし、u=2/5u=2/\sqrt5 とおくと L=51/6((1+u)1/3−(1−u)1/3).L=5^{1/6}\bigl((1+u)^{1/3}-(1-u)^{1/3}\bigr). 与えられた近似式に a=1/3a=1/3 を入れると (1+x)1/3≐1+x3−x29+5x381.\displaystyle (1+x)^{1/3}\doteq 1+\frac{x}{3}-\frac{x^2}{9}+\frac{5x^3}{81}. これを x=ux=u と x=−ux=-u に適用して差を取ると (1+u)1/3−(1−u)1/3≐2u3+10u381.\displaystyle (1+u)^{1/3}-(1-u)^{1/3}\doteq \frac{2u}{3}+\frac{10u^3}{81}. p=5−1/3≐0.6p=5^{-1/3}\doteq0.6 とすると u=2p3/2≐0.9295u=2p^{3/2}\doteq0.9295、51/6=p−1/2≐1.2915^{1/6}=p^{-1/2}\doteq1.291 である。よって L≐1.291(2(0.9295)3+10(0.9295)381)≐0.928(約 0.93).\displaystyle L\doteq1.291\left(\frac{2(0.9295)}{3}+\frac{10(0.9295)^3}{81}\right)\doteq0.928\quad(\text{約 }0.93).

(2) r=5+23r=\sqrt[3]{\sqrt5+2}、s=5−23s=\sqrt[3]{\sqrt5-2} とおくと rs=1rs=1。d=r−sd=r-s とおけば d3=r3−s3−3rs(r−s)=4−3d,d^3=r^3-s^3-3rs(r-s)=4-3d, すなわち d3+3d−4=0d^3+3d-4=0。因数分解すると (d−1)(d2+d+4)=0.(d-1)(d^2+d+4)=0. d2+d+4=(d+1/2)2+15/4>0d^2+d+4=(d+1/2)^2+15/4>0 より d=1d=1。これは求める等式である。

この問題で使う考え方

  • 二項近似
  • 差をとる
  • 因数分解
  • 平方完成

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