本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

高知大学/2016年度/前期

高知大学 2016年 数学 第1問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

高知大学2016年度第1問

実数の定数 aa に対し,二つの関数 f(x)=x2−4ax+1f(x)=x^{2}-4ax+1 および g(x)=∣x∣−ag(x)=|x|-a を考える。このとき,次の問いに答えよ。

(1) a=1a=1 のとき,y=f(x)y=f(x) と y=g(x)y=g(x) のグラフを描け。

(2) f(x)>0f(x)>0 が −4<x<4-4<x<4 をみたすすべての xx に対して成り立つような aa の範囲を求めよ。

(3) f(x)>0f(x)>0 または g(x)>0g(x)>0 が,−4<x<4-4<x<4 をみたすすべての xx に対して成り立つような aa の範囲を求めよ。

(100点)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) f(x)=(x−2)2−3f(x)=(x-2)^2-3 は頂点(2,−3)(2,-3)、x軸との交点 x=2±3x=2\pm\sqrt3、y切片(0,1)(0,1)の下に凸の放物線。g(x)=∣x∣−1g(x)=|x|-1 は頂点(0,−1)(0,-1)、x軸との交点 x=±1x=\pm1、傾き±1の折れ線(V字形)で、両者は x=5−172\displaystyle x=\frac{5-\sqrt{17}}2, 5+172\displaystyle \frac{5+\sqrt{17}}2 で交わる。
    (2) −12<a<12\displaystyle -\frac12<a<\frac12
    (3) a<33\displaystyle a<\frac{\sqrt3}{3}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

{ (1)}  a=1a=1 のとき f(x)=x2−4x+1=(x−2)2−3,g(x)=∣x∣−1f(x)=x^{2}-4x+1=(x-2)^{2}-3,\qquad g(x)=|x|-1 である。

y=f(x)y=f(x) は下に凸の放物線で、頂点は (2,−3)(2,-3)、軸は直線 x=2x=2、yy切片は f(0)=1f(0)=1 より (0,1)(0,1) である。xx軸との交点は f(x)=0f(x)=0 すなわち (x−2)2=3(x-2)^{2}=3 より x=2±3(2−3≓0.27, 2+3≓3.73)x=2\pm\sqrt3\quad(2-\sqrt3\risingdotseq0.27,\ 2+\sqrt3\risingdotseq3.73) である。

y=g(x)=∣x∣−1y=g(x)=|x|-1 は、x≧0x\ge0 で y=x−1y=x-1、x≦0x\le0 で y=−x−1y=-x-1 となる折れ線(V字形)で、頂点(折れ目)は (0,−1)(0,-1)、xx軸との交点は x=±1x=\pm1 である。

両者の交点は、f(x)=g(x)f(x)=g(x) を場合分けして解くと、x≧0x\ge0 では x2−4x+1=x−1 すなわち x2−5x+2=0 すなわち x=5±172\displaystyle x^{2}-4x+1=x-1\ \quad\text{すなわち}\quad\ x^{2}-5x+2=0\ \quad\text{すなわち}\quad\ x=\frac{5\pm\sqrt{17}}{2} でともに x≧0x\ge0 を満たすので適し、x<0x<0 では x2−4x+1=−x−1 すなわち x2−3x+2=0 すなわち x=1,2x^{2}-4x+1=-x-1\ \quad\text{すなわち}\quad\ x^{2}-3x+2=0\ \quad\text{すなわち}\quad\ x=1,2 でいずれも x<0x<0 を満たさず不適である。よって二つのグラフは x=5−172 (≓0.44), 5+172 (≓4.56)\displaystyle x=\dfrac{5-\sqrt{17}}{2}\ (\risingdotseq0.44),\ \dfrac{5+\sqrt{17}}{2}\ (\risingdotseq4.56) の2点で交わる。

以上の頂点・軸・xx切片・yy切片・交点を目安に、同一の座標平面上に下に凸の放物線 y=f(x)y=f(x) とV字形の折れ線 y=g(x)y=g(x) を描けばよい。

{ (2)}  f(x)=x2−4ax+1f(x)=x^{2}-4ax+1 を平方完成すると f(x)=(x−2a)2+1−4a2f(x)=(x-2a)^{2}+1-4a^{2} であり、ff は下に凸で頂点は x=2ax=2a、頂点での値は 1−4a21-4a^{2} である。「−4<x<4-4<x<4 を満たすすべての xx に対して f(x)>0f(x)>0」となる条件を、頂点 x=2ax=2a が−4<x<4-4<x<4 の範囲に入るかどうかで場合分けして調べる。

(i) −2<a<2-2<a<2(頂点の xx 座標が −4<2a<4-4<2a<4 を満たすとき):区間内で ff の最小値は頂点での値 f(2a)=1−4a2f(2a)=1-4a^{2} であり、これが実際に区間内で達成される。よって条件は 1−4a2>0 すなわち −12<a<12\displaystyle 1-4a^{2}>0\ \quad\text{すなわち}\quad\ -\frac12<a<\frac12 であり、これは −2<a<2-2<a<2 を満たすので、この場合の条件は −12<a<12\displaystyle -\dfrac12<a<\dfrac12 である。

(ii) a≦−2a\le-2(頂点 2a≦−42a\le-4 が区間の左外またはその境界にあるとき):このとき ff は x>2ax>2a で単調増加であるから、−4<x<4-4<x<4 の範囲でも単調増加であり、x→−4+0x\to-4+0 のとき f(x)→f(−4)=17+16af(x)\to f(-4)=17+16a に近づくが、この値自体は(x=−4x=-4 が区間に含まれないため)達成されない。区間内のすべての xx で f(x)>0f(x)>0 となるためには、この極限値が 00 以上であればよいから 17+16a≧0 すなわち a≧−1716\displaystyle 17+16a\ge0\ \quad\text{すなわち}\quad\ a\ge-\frac{17}{16} が必要十分であるが、これは a≦−2a\le-2 と両立しない(−1716>−2\displaystyle -\tfrac{17}{16}>-2)。よってこの場合に条件を満たす aa は存在しない。

(iii) a≧2a\ge2(頂点 2a≧42a\ge4 が区間の右外またはその境界にあるとき):このとき ff は x<2ax<2a で単調減少であるから、−4<x<4-4<x<4 の範囲でも単調減少であり、x→4−0x\to4-0 のとき f(x)→f(4)=17−16af(x)\to f(4)=17-16a に近づく(この値自体は達成されない)。よって条件は 17−16a≧0 すなわち a≦1716\displaystyle 17-16a\ge0\ \quad\text{すなわち}\quad\ a\le\frac{17}{16} であるが、これは a≧2a\ge2 と両立しない。よってこの場合も条件を満たす aa は存在しない。

以上(i)(ii)(iii)をあわせて、求める aa の範囲は −12<a<12\displaystyle -\frac12<a<\frac12 である。

(検算)a=0.4a=0.4 のとき頂点の xx 座標は 0.80.8 で、−4<0.8<4-4<0.8<4 を満たし、 f(0.8)=1−4(0.4)2=0.36>0f(0.8)=1-4(0.4)^{2}=0.36>0 となり適する。境界 a=12\displaystyle a=\tfrac12 では f(x)=(x−1)2f(x)=(x-1)^{2} となり、x=1x=1 は −4<x<4-4<x<4 を満たすが、 f(1)=0f(1)=0 となって不適であり、開区間で正しく除外される。)

{ (3)}  g(x)=∣x∣−a≦0g(x)=|x|-a\le0 となるのは ∣x∣≦a|x|\le a のときであり、これは a<0a<0 のときは解なし(g(x)>0g(x)>0 が常に成り立つ)、a≧0a\ge0 のときは −a≦x≦a-a\le x\le a である。

条件「−4<x<4-4<x<4 を満たすすべての xx に対して f(x)>0f(x)>0 または g(x)>0g(x)>0」は、対偶をとると「−4<x<4-4<x<4 かつ f(x)≦0f(x)\le0 かつ g(x)≦0g(x)\le0 となる xx が存在しない」ことと同値である。

(I) a<0a<0 のとき:g(x)=∣x∣−a=∣x∣+∣a∣≧∣a∣>0g(x)=|x|-a=|x|+|a|\ge|a|>0 がすべての実数 xx で成り立つので、g(x)≦0g(x)\le0 となる xx はそもそも存在しない。よって条件は自動的に成り立つ。したがって a<0a<0 はすべて条件を満たす。

(II) a≧0a\ge0 のとき:g(x)≦0すなわち−a≦x≦ag(x)\le0\quad\text{すなわち}\quad-a\le x\le a であるから、条件は「−4<x<4-4<x<4 かつ −a≦x≦a-a\le x\le a を満たすすべての xx に対して f(x)>0f(x)>0」と言い換えられる。

(II-i) a≧4a\ge4 のとき:−a≦−4<4≦a-a\le-4<4\le a より −4<x<4-4<x<4 なら −a≦x≦a-a\le x\le a であるから、上の条件は −4<x<4-4<x<4 の範囲内のすべての xx で f(x)>0f(x)>0 となることと同じであり、これは(2)で調べた条件そのものなので −12<a<12\displaystyle -\dfrac12<a<\dfrac12 が必要となるが、これは a≧4a\ge4 と両立しない。よってこの場合は条件を満たす aa は存在しない。

(II-ii) 0≦a<40\le a<4 のとき:−4<−a≦a<4-4<-a\le a<4 であるから、二つの範囲の共通部分は −a≦x≦a-a\le x\le a となり、条件は「−a≦x≦a-a\le x\le a の範囲のすべての xx に対して f(x)>0f(x)>0」と同値である。

ff の頂点は x=2ax=2a であり、a≧0a\ge0 より 2a≧a2a\ge a(等号は a=0a=0 のときのみ)が成り立つので、頂点は−a≦x≦a-a\le x\le a の範囲の右端 x=ax=a 以上の位置にある。よって ff は−a≦x≦a-a\le x\le a の範囲で単調減少(a=0a=0 の場合は区間が1点 {0}\{0\} に退化)であり、区間内での最小値は右端の値 f(a)=a2−4a⋅a+1=1−3a2f(a)=a^{2}-4a\cdot a+1=1-3a^{2} である(a=0a=0 のときも f(0)=1=1−3⋅02f(0)=1=1-3\cdot0^{2} で一致する)。したがって条件は 1−3a2>0 すなわち a2<13 すなわち −13<a<13\displaystyle 1-3a^{2}>0\ \quad\text{すなわち}\quad\ a^{2}<\frac13\ \quad\text{すなわち}\quad\ -\frac{1}{\sqrt3}<a<\frac{1}{\sqrt3} であり、これと 0≦a<40\le a<4 をあわせて 0≦a<13=33\displaystyle 0\le a<\frac{1}{\sqrt3}=\frac{\sqrt3}{3} を得る。

以上(I)(II-i)(II-ii)をあわせると、求める aa の範囲は a<0または0≦a<33\displaystyle a<0\quad\text{または}\quad0\le a<\frac{\sqrt3}{3} すなわち a<33\displaystyle a<\frac{\sqrt3}{3} である。

(検算)境界 a=33\displaystyle a=\dfrac{\sqrt3}{3} では、x=ax=a において g(a)=a−a=0g(a)=a-a=0(>0>0 でない)かつ f(a)=1−3a2=1−3⋅13=0\displaystyle f(a)=1-3a^{2}=1-3\cdot\tfrac13=0(>0>0 でない)となり、x=ax=a は −4<x<4-4<x<4 を満たすが、どちらの不等式も成り立たないので条件が破れる。よって境界は正しく除外される。また a=0.5<33≓0.577\displaystyle a=0.5<\tfrac{\sqrt3}{3}\risingdotseq0.577 では f(0.5)=1−3(0.25)=0.25>0f(0.5)=1-3(0.25)=0.25>0 で適し、a=0.6>33\displaystyle a=0.6>\tfrac{\sqrt3}{3} では f(0.6)=1−3(0.36)=−0.08<0f(0.6)=1-3(0.36)=-0.08<0 かつ g(0.6)=0g(0.6)=0 で不適となり、判定の境目が一致することを確認できる。)

この問題で使う考え方

  • 平方完成
  • 条件の否定
  • 区間最小値

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。