本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

北海道大学/2003年度

北海道大学 2003年 数学 第1問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

北海道大学2003年度第1問

xy 平面上の放物線 A:y=x2A: y = x^{2} , B:y=−(x−a)2+bB: y = -(x - a)^{2} + b は異なる 2 点

P(x1,y1),Q(x2,y2)(x1>x2)P(x_{1}, y_{1}), Q(x_{2}, y_{2}) (x_{1} > x_{2}) で交わるとする。

(1) x1−x2=2x_{1}-x_{2}=2 が成り立つとき, b を a で表せ。

(2) x1−x2=2x_{1}-x_{2}=2 を満たしながら a, b が変化するとき, 直線 PQ の通過する領域を求め, 図示せよ。

(3) ∣PQ→∣=2\left|\overrightarrow{PQ}\right|=2 を満たしながら a, b が変化するとき, 線分 PQ の中点の y 座標の最小値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

【出典範囲の留保】保存されたPDFは問題ページから始まり、医学部の表紙・選択指定を含みません。取得記録による出典同定と、PDF印字上の医学部選択範囲の確認は区別され、後者の留保を保持します。

共通の交点表示 二放物線A:y=x2A:y=x^2、B:y=−(x−a)2+bB:y=-(x-a)^2+bの交点では 2x2−2ax+a2−b=0.2x^2-2ax+a^2-b=0. 異なる2交点を持つことから2b−a2>02b-a^2>0であり、d=x1−x2>0d=x_1-x_2>0とおくと x1,2=a±2b−a22,d=2b−a2,x1+x2=a.\displaystyle x_{1,2}=\frac{a\pm\sqrt{2b-a^2}}2,\qquad d=\sqrt{2b-a^2},\qquad x_1+x_2=a. すなわちx1=a/2+d/2x_1=a/2+d/2、x2=a/2−d/2x_2=a/2-d/2、yi=xi2y_i=x_i^2である。

(1) xx座標差が2の条件 d=2d=2だから2b−a2=42b-a^2=4であり、 b=a22+2.\displaystyle \boxed{b=\frac{a^2}{2}+2}. このbbなら2b−a2=4>02b-a^2=4>0なので、異なる2交点という元の条件も満たす。

(2) 直線PQPQの通過領域と図示 d=2d=2ではx1=a/2+1x_1=a/2+1、x2=a/2−1x_2=a/2-1である。放物線y=x2y=x^2の二点を結ぶ直線の傾きは x12−x22x1−x2=x1+x2=a.\displaystyle \frac{x_1^2-x_2^2}{x_1-x_2}=x_1+x_2=a. x1x2=a2/4−1x_1x_2=a^2/4-1だから切片は−x1x2=1−a2/4-x_1x_2=1-a^2/4であり、直線族は ℓa:y=ax+1−a24(a は実数).\displaystyle \ell_a:\quad y=ax+1-\frac{a^2}{4}\qquad(a\text{ は実数}). 固定したxxに対して平方完成すると y=1+x2−(a−2x)24≦x2+1.\displaystyle y=1+x^2-\frac{(a-2x)^2}{4}\le x^2+1. 逆に任意のy≦x2+1y\le x^2+1に対し1+x2−y≧01+x^2-y\ge0なので、 a=2x±21+x2−ya=2x\pm2\sqrt{1+x^2-y} を取ればその点(x,y)(x,y)を通る直線ℓa\ell_aが存在する。従って通過領域は境界も含む y≦x2+1.\boxed{y\le x^2+1}. 図の淡色部分全体が求める領域で、実線の境界y=x2+1y=x^2+1も含む。

右向きのx軸と上向きのy軸の座標平面に、青い太線の放物線 y=x²+1 が描かれ、その頂点 (0, 1) に黒点がある。放物線より下側の部分全体が薄紫色に塗られており、左下に「y≦x²+1」、右下に「境界を含む」と記されている。原点にはOと記されている。

(3) ∣PQ→∣=2|\overrightarrow{PQ}|=2での中点の高さ この設問はd=2d=2ではなく、線分の長さを2とする。y1−y2=x12−x22=(x1−x2)(x1+x2)=ady_1-y_2=x_1^2-x_2^2=(x_1-x_2)(x_1+x_2)=adより ∣PQ→∣2=d2+(ad)2=d2(1+a2)=4.|\overrightarrow{PQ}|^2=d^2+(ad)^2=d^2(1+a^2)=4. 従ってd=2/1+a2>0d=2/\sqrt{1+a^2}>0であり、b=(a2+d2)/2=a2/2+2/(1+a2)b=(a^2+d^2)/2=a^2/2+2/(1+a^2)を選べば常に実現する。中点のyy座標をYYとすると Y=x12+x222=a24+d24=a24+11+a2.\displaystyle Y=\frac{x_1^2+x_2^2}{2} =\frac{a^2}{4}+\frac{d^2}{4} =\frac{a^2}{4}+\frac1{1+a^2}. z=1+a2≧1z=1+a^2\ge1とおき、正数の相加相乗平均を用いると Y=z4+1z−14≧2z41z−14=34.\displaystyle Y=\frac z4+\frac1z-\frac14 \ge2\sqrt{\frac z4\frac1z}-\frac14 =\frac34. 等号条件はz/4=1/zz/4=1/z、すなわちz=2z=2、a=±1a=\pm1である。そのときb=3/2b=3/2、d=2>0d=\sqrt2>0で2交点を保つ。よって 中点のy座標の最小値=34\displaystyle \boxed{\text{中点の}y\text{座標の最小値}=\frac34} を実際に達成する。

単元・方法・テーマ・使用範囲 単元:(1)は数学I「二次関数・二次方程式」、(2)は数学II「図形と方程式・軌跡と領域」、(3)は数学II「座標と距離」および数学I「相加相乗平均」である。

方法:二放物線の交点の解と判別式、弦の傾き、媒介変数の平方完成、通過領域の必要十分性、距離公式と中点公式、相加相乗平均の等号条件を用いる。

テーマ:交点条件が変化する放物線の弦、直線族の包絡境界、弦長固定時の中点の最適化。使用する公式と論証は高校数学I・IIに限り、大学数学の定理を用いない。

この問題で使う考え方

  • 二次方程式の根
  • 弦の傾き
  • 平方完成
  • 必要十分性と図示
  • 距離公式
  • 中点公式
  • 相加相乗平均の等号条件

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。