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神戸大学/2016年度/前期

神戸大学 2016年 数学 第2問解答・解説

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1問題

神戸大学2016年度第2問

aa を正の定数とし,f(x)=∣x2+2ax+a∣f(x)=\left|x^2+2ax+a\right| とおく。以下の問に答えよ。(配点30点)

(1) y=f(x)y=f(x) のグラフの概形をかけ。

(2) a=2a=2 とする。すべての実数 xx に対して f(x)≧2x+bf(x)\geq 2x+b が成り立つような実数 bb の取りうる値の範囲を求めよ。

(3) 0<a≦32\displaystyle 0<a\leq\frac{3}{2} とする。すべての実数 xx に対して f(x)≧2x+bf(x)\geq 2x+b が成り立つような実数 bb の取りうる値の範囲を aa を用いて表せ。また,その条件をみたす点 (a,b)(a,b) の領域を abab 平面上に図示せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) q(x)=x2+2ax+a=(x+a)2+a−a2q(x)=x^2+2ax+a=(x+a)^2+a-a^2。0<a<10<a<1では常にq>0q>0なので頂点(−a,a−a2)(-a,a-a^2)の上に開く放物線。a=1a=1では y=(x+1)2y=(x+1)^2。a>1a>1では x=−a±a(a−1)x=-a\pm\sqrt{a(a-1)} が零点で、その間だけ y=−qy=-q、外側は y=qy=q。(2) b≦4−22b\leq4-2\sqrt2。(3) 0<a≦32\displaystyle 0<a\leq\frac32に対し b≦3a−a2−1b\leq3a-a^2-1。領域は 0<a≦32\displaystyle 0<a\leq\frac32 かつ b≦3a−a2−1b\leq3a-a^2-1。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答  q(x)=x2+2ax+a=(x+a)2+a−a2q(x)=x^2+2ax+a=(x+a)^2+a-a^2 とおく。  (1)  頂点は (−a,a−a2)(-a,a-a^2)。0<a<10<a<1 では q>0q>0 なので y=f(x)y=f(x) は頂点 (−a,a−a2)(-a,a-a^2) の上向き放物線。a=1a=1 では y=(x+1)2y=(x+1)^2。a>1a>1 では零点 x=−a±a(a−1)x=-a\pm\sqrt{a(a-1)} の間で q<0q<0 となるから、その区間だけ y=−q(x)y=-q(x)、外側は y=q(x)y=q(x) とする。  (2)  条件は、すべての実数 xx について b≦f(x)−2xb\le f(x)-2x が成り立つことである。a=2a=2 とし r±=−2±2r_\pm=-2\pm\sqrt2 とおく。外側では f(x)−2x=q(x)−2x=(x+1)2+1.f(x)-2x=q(x)-2x=(x+1)^2+1. 右側 x≧r+x\ge r_+ の最小値は端点で 4−224-2\sqrt2、左側の最小値は r−r_- で 4+224+2\sqrt2。内側では f(x)−2x=−q(x)−2x=7−(x+3)2,f(x)-2x=-q(x)-2x=7-(x+3)^2, 下向き放物線なので最小値は端点の小さい方、すなわち 4−224-2\sqrt2。従って b≦4−22.\boxed{b\le4-2\sqrt2}. (3)  h(x)=f(x)−2xh(x)=f(x)-2x とする。0<a≦10<a\le1 では q≧0q\ge0 だから h(x)=q(x)−2x=(x+a−1)2+3a−a2−1,h(x)=q(x)-2x=(x+a-1)^2+3a-a^2-1, よって下限は m=3a−a2−1m=3a-a^2-1。  1<a≦3/21<a\le3/2 では d=a(a−1)d=\sqrt{a(a-1)}、r±=−a±dr_\pm=-a\pm d とおく。外側の式は同じで、その頂点 1−a1-a は右側領域にある。実際、(1−a)−r+=1−d>0(1-a)-r_+=1-d>0 は d≦3/4<1d\le\sqrt{3/4}<1 から従うので、外側の最小値は mm。内側では h(x)=−q(x)−2x=−x2−2(a+1)x−ah(x)=-q(x)-2x=-x^2-2(a+1)x-a は下向き放物線であり、最小値は端点で生じる。端点値は 2a+2d2a+2d と 2a−2d2a-2d だから、その小さい方と mm の差は (2a−2d)−m=a2−a+1−2d=1+d2−2d=(1−d)2≧0.(2a-2d)-m=a^2-a+1-2d=1+d^2-2d=(1-d)^2\ge0. よって全体の下限は mm。従って求める範囲と領域は b≦3a−a2−1(0<a≦3/2),0<a≦3/2, b≦3a−a2−1.\boxed{b\le3a-a^2-1\quad(0<a\le3/2)},\qquad \boxed{0<a\le3/2,\ b\le3a-a^2-1}. 境界の放物線は含み、a=0a=0 は含まず a=3/2a=3/2 は含む。

横軸x(−5〜2)、縦軸f(x)(0〜5)の3つのグラフが左から並ぶ。左「0<a<1(例:a=1/2)」は頂点(−1/2, 1/4)がx軸より上にある上に開く放物線でf(0)=1/2、中央「a=1」は放物線y=(x+1)²でx=−1でx軸に接しf(0)=1である。右「a>1(例:a=2)」はx=−2±√2(約−3.41と−0.59)でx軸に触れて折れ、その間はx=−2で高さ2の山になり、f(0)=2である。
「0<a≤3/2, b≤3a−a²−1」と題した、横軸a・縦軸bの図。青い曲線の下側が水色で塗られ、a=0の左境界は赤い破線で(0,−1)に白丸、a=1.50の右境界は青い実線で上端に青い点がある。a軸の目盛は−0.25から1.75まで0.25刻み、b軸は−3から1まで1刻みである。

(1)の3図は分類ごとの代表的な概形であり、零点・頂点は本文の一般式に従う。(3)の水色部分が領域で、上側の放物線とa=3/2は含み、a=0は含まない。表示窓の下端は領域の境界ではない。

この問題で使う考え方

  • 平方完成
  • 場合分け
  • 区間上の最小値

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