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高知大学/2016年度/前期

高知大学 2016年 数学 第2問解答・解説

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1問題

高知大学2016年度第2問

実数の定数 kk に対して,f(x)=∣5sin⁡(kx)−6cos⁡(x2)+7∣f(x)=|5\sin(kx)-6\cos(x^{2})+7| とおく。このとき,次の問いに答えよ。   (1) すべての xx に対して,f(x)≦18f(x)\leq18 であることを示せ。   (2) k=π2\displaystyle k=\frac{\sqrt{\pi}}{2} のとき,f(x)=18f(x)=18 となる xx の値の例を一つあげよ。   (3) k=π4\displaystyle k=\frac{\sqrt{\pi}}{4} のとき,f(x)=18f(x)=18 となる xx の値は存在しないことを示せ。   (4) f(x)=18f(x)=18 となる xx が存在するような kk の値をすべて求めよ。   (100点)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

以下、g(x)=5sin⁡(kx)−6cos⁡(x2)+7g(x)=5\sin(kx)-6\cos(x^2)+7 とおく。−1≦sin⁡(kx),cos⁡(x2)≦1-1\le\sin(kx),\cos(x^2)\le1 より −4≦g(x)≦18.-4\le g(x)\le18. したがって ∣g(x)∣≦18|g(x)|\le18 であり、(1) が成り立つ。

また、g(x)≧−4>−18g(x)\ge-4>-18 なので、∣g(x)∣=18|g(x)|=18 となるのは g(x)=18g(x)=18 の場合に限る。各項の上限から ∣g(x)∣=18 であるための必要十分条件は sin⁡(kx)=1かつcos⁡(x2)=−1 であること.|g(x)|=18\text{ であるための必要十分条件は }\sin(kx)=1\quad\text{かつ}\quad \cos(x^2)=-1\text{ であること}. 三角関数の一般角表示を使うと、これはある0以上の整数 mm、整数 nn、ε=1\varepsilon=1 または −1-1 に対し x=ε(2m+1)π,kx=(4n+1)π2(*)\displaystyle x=\varepsilon\sqrt{(2m+1)\pi},\qquad kx=\frac{(4n+1)\pi}{2} \tag{*} となることと同値である。

(2) k=π/2k=\sqrt{\pi}/2 のとき x=πx=\sqrt{\pi} とすれば、x2=πx^2=\pi、kx=π/2kx=\pi/2 だから cos⁡(x2)=−1\cos(x^2)=-1、sin⁡(kx)=1\sin(kx)=1。よって ∣g(x)∣=18|g(x)|=18 となる。

(3) k=π/4k=\sqrt{\pi}/4 とする。もし ∣g(x)∣=18|g(x)|=18 なら、(*)から x=2(4n+1)π,x2=(2m+1)π,x=2(4n+1)\sqrt{\pi},\qquad x^2=(2m+1)\pi, したがって 4(4n+1)2=2m+14(4n+1)^2=2m+1 となる。左辺は偶数、右辺は奇数なので不可能であり、そのような xx はない。

(4) k=0k=0 では sin⁡(kx)=0\sin(kx)=0 となるため等号は成立しない。k≠0k\ne0 とすると、(*)を連立して k2=(4n+1)24(2m+1) π.\displaystyle k^2=\frac{(4n+1)^2}{4(2m+1)}\,\pi. ここで ∣4n+1∣|4n+1| と 2m+12m+1 は、それぞれ独立に正の奇数全体を動く。よって必要条件は、正の奇数 p,qp,q を用いた k=±pπ2q\displaystyle k=\pm\frac{p\sqrt{\pi}}{2\sqrt q} である。

逆に、正の奇数 p,qp,q とこの形の kk をとる。符号 σ=1\sigma=1 または −1-1 を σp≡1(mod4)\sigma p\equiv1\pmod4 となるように選び、4n+1=σp4n+1=\sigma p、m=(q−1)/2m=(q-1)/2 とする。k=δpπ2q(δ=±1),x=δσqπ\displaystyle k=\frac{\delta p\sqrt\pi}{2\sqrt q}\quad(\delta=\pm1),\qquad x=\delta\sigma\sqrt{q\pi}とすれば (*) を満たす。したがってこの kk では実際に ∣g(x)∣=18|g(x)|=18 となる。求める値は k=±pπ2q(p,q は正の奇数).\displaystyle \boxed{k=\pm\frac{p\sqrt{\pi}}{2\sqrt q}\quad(p,q\text{ は正の奇数})}.

この問題で使う考え方

  • 三角関数の値域評価
  • 最大値の等号条件
  • 一般角表示
  • 偶奇による矛盾
  • 奇数の剰余類確認

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