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秋田大学/2002年度

秋田大学 2002年 数学 第3問解答・解説

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1問題

秋田大学2002年度第3問

次の問いに答えよ。

(i) f(x)=5πx(1−x)f(x)=5\pi x(1-x) とおく。関数 y=tan⁡(f(x))y=\tan(f(x)) の極値を求めよ。さらに,曲線 y=tan⁡(f(x))y=\tan(f(x)) と直線 y=12\displaystyle y=\frac{1}{2} との,0<x<1 における交点の個数を求めよ。

(ii) g(x)=a(x3−3x)+bg(x)=a(x^{3}-3x)+b とおく。ただし, a, b は a>0, 0<b≦π0<b\leq\pi をみたす定数である。関数 y=tan⁡(g(x))y=\tan(g(x)) は極大値 -1 と極小値 1 をもち, さらにそのグラフと x 軸との, −3<x<3-\sqrt{3}<x<\sqrt{3} における交点の個数が 4 個であるとする。このとき, 定数 a, b の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (i) 極大値は 11(x=12\displaystyle x=\frac12)、極小値はない。直線 y=12\displaystyle y=\frac12 との交点は 44 個。(ii) a=5π8, b=π2\displaystyle a=\frac{5\pi}{8},\ b=\frac\pi2。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(i) f(x)=5πx(1−x)f(x)=5\pi x(1-x) とすると ddxtan⁡f(x)=f′(x)1cos⁡2f(x)=5π(1−2x)1cos⁡2f(x)\displaystyle \frac{d}{dx}\tan f(x)=f'(x)\frac1{\cos^2 f(x)}=5\pi(1-2x)\frac1{\cos^2 f(x)} である(ただし f(x)=π2+nπ\displaystyle f(x)=\frac{\pi}{2}+n\pi では関数は定義されない)。1cos⁡2f(x)>0\displaystyle \frac1{\cos^2 f(x)}>0 なので停留点は x=12\displaystyle x=\frac12 のみであり、その近傍では導関数の符号が正から負へ変わる。f(12)=5π4\displaystyle f(\frac12)=\frac{5\pi}{4} より tan⁡f(12)=1\displaystyle \tan f(\frac12)=1。したがって極大値は 11(x=12\displaystyle x=\frac12)、極小値はない。

0<x<10<x<1 では 0<f(x)≦5π4\displaystyle 0<f(x)\leq\frac{5\pi}{4}。0<α<π/4, tan⁡α=1/20<\alpha<\pi/4,\ \tan\alpha=1/2 とすると 0<α<π4\displaystyle 0<\alpha<\frac{\pi}{4} であり、tan⁡f(x)=12\displaystyle \tan f(x)=\frac12 はこの範囲で f(x)=α, π+αf(x)=\alpha,\ \pi+\alpha の2水準に限る。どちらも 0<f<5π4\displaystyle 0<f<\frac{5\pi}{4} なので、二次関数 ff は各水準を2回とる。よって交点は 2+2=42+2=4 個。

(ii) g′(x)=3a(x2−1)g'(x)=3a(x^2-1) であり、x=−1x=-1 で gg は極大、x=1x=1 で極小となる。tan⁡\tan は定義される各区間で増加し、条件の値は有限なので tan⁡(b+2a)=−1,tan⁡(b−2a)=1.\tan(b+2a)=-1,\qquad \tan(b-2a)=1. 従ってある整数 k,lk,l に対して b+2a=−π4+kπ,b−2a=π4+lπ.\displaystyle b+2a=-\frac{\pi}{4}+k\pi,\qquad b-2a=\frac{\pi}{4}+l\pi. s=k+l, d=k−ls=k+l,\ d=k-l と置けば b=sπ2,a=(2d−1)π8,d>0,d≡s(mod2).\displaystyle b=\frac{s\pi}{2},\qquad a=\frac{(2d-1)\pi}{8},\qquad d>0,\quad d\equiv s\pmod2. 0<b≦π0<b\leq\pi から s=1s=1 または 22 である。

−3<x<3-\sqrt3<x<\sqrt3 での g(x)g(x) の端での値はともに bb、内部の極大値・極小値はそれぞれ M=b+2aM=b+2a、m=b−2am=b-2a であり、値の推移は b→M→m→bb\to M\to m\to b である。tan⁡g(x)=0\tan g(x)=0 は g(x)=nπg(x)=n\pi(nn は整数) と同値である。

s=1s=1(b=π2\displaystyle b=\frac\pi2)なら d=1,3,5,…d=1,3,5,\ldots。d=1d=1 では m=π4\displaystyle m=\frac\pi4, M=3π4\displaystyle M=\frac{3\pi}4 なので m≦g(x)≦Mm\le g(x)\le M の範囲に整数倍の π\pi がなく、交点は0個。d=3d=3 では m=−3π4, M=7π4\displaystyle m=-\frac{3\pi}4,\ M=\frac{7\pi}4 であり、水準 00 と π\pi がそれぞれ2回ずつとられるため計4個。d≧5d\geq5 では少なくとも水準 −π,0,π,2π-\pi,0,\pi,2\pi が各2回とられるので、交点数は少なくとも8個。

s=2s=2(b=πb=\pi)なら d=2,4,6,…d=2,4,6,\ldots。d=2d=2 では端の水準 π\pi を除くと内部に水準 π\pi を1回とるだけで交点は1個。d=4d=4 では水準 0,2π0,2\pi が各2回、水準 π=b\pi=b が内部で1回とられ、計5個。d≧6d\geq6 では少なくとも水準 −π,0,2π,3π-\pi,0,2\pi,3\pi が各2回、さらに水準 π\pi が1回とられるため、少なくとも9個。従って交点数が4個となるのは s=1,d=3s=1,d=3 の場合に限る。

このとき k=(s+d)/2=2, l=(s−d)/2=−1k=(s+d)/2=2,\ l=(s-d)/2=-1 なので a=5π8,b=π2.\displaystyle a=\frac{5\pi}{8},\qquad b=\frac\pi2. 実際、M=7π4, m=−3π4\displaystyle M=\frac{7\pi}4,\ m=-\frac{3\pi}4 で条件の極値を満たし、水準 0,π0,\pi が各2回とられる。

この問題で使う考え方

  • 増減
  • 場合分け
  • 整数条件

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