本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

旭川医科大学/2019年度

旭川医科大学 2019年 数学 第3問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

旭川医科大学2019年度第3問

α\alpha を, 虚部が0でない複素数とする. 複素数平面上で3点0, α\alpha, α2\alpha^{2} を通る円を CC とし, CC の中心の複素数を β\beta とする. このとき, 次の各問いに答えよ.

問 1 β を α, α‾\overline{\alpha} を用いて表せ.

問 2 点 α3\alpha^{3} は C 上にないことを示せ.

問 3 α3β\displaystyle \frac{\alpha^{3}}{\beta} の実部が正となるとき, α\alpha の満たす条件を求めよ.

問 4 0 でないどんな実数 t に対しても点 tα3t\alpha^{3} が C 上にないとき,点 α\alpha 全体の集合を複素数平面上に図示せよ.

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1 β=α2(α‾−1)α‾−α\displaystyle \beta=\frac{\alpha^2(\overline\alpha-1)}{\overline\alpha-\alpha}。問2 α3∉C\alpha^3\notin C。問3 Re⁡α3β>0  ⟺  Re⁡α>12\displaystyle \operatorname{Re}\frac{\alpha^3}{\beta}>0\iff\operatorname{Re}\alpha>\frac12。問4 {12+iy∣y∈R, y≠0}\displaystyle \left\{\frac12+iy\mid y\in\mathbb R,\ y\ne0\right\}。図示は複素数平面上の Re⁡α=12\displaystyle \operatorname{Re}\alpha=\frac12 の直線で、α=12\displaystyle \alpha=\frac12 を白丸で除く。
  • 問1 β=α2(α‾−1)α‾−α\displaystyle \beta=\frac{\alpha^2(\overline\alpha-1)}{\overline\alpha-\alpha}..\quad問2 α3∉C\alpha^3\notin C..\quad問3 Re⁡α3β>0  ⟺  Re⁡α>12\displaystyle \operatorname{Re}\frac{\alpha^3}{\beta}>0\iff\operatorname{Re}\alpha>\frac12..\quad問4 {12+iy∣y∈R, y≠0}\displaystyle \{\frac12+iy\mid y\in\mathbb R,\ y\ne0\}(図は本文).

3解答

解答を見る途中式つきの解答

α=x+iy\alpha=x+iy(x,y は実数, y≠0x,y\text{ は実数},\ y\ne0)、q=∣α∣2=αα‾>0q=|\alpha|^2=\alpha\overline\alpha>0 とおく。中心が β\beta で原点を通る円 CC の方程式は G(z):=zz‾−β‾z−βz‾=0.G(z):=z\overline z-\overline\beta z-\beta\overline z=0. z=α,α2z=\alpha,\alpha^2 を代入すると αβ‾+α‾β=q,α2β‾+α‾2β=q2.\alpha\overline\beta+\overline\alpha\beta=q,\qquad \alpha^2\overline\beta+\overline\alpha^2\beta=q^2. 第2式から第1式の α\alpha 倍を引くと α‾(α‾−α)β=q(q−α).\overline\alpha(\overline\alpha-\alpha)\beta=q(q-\alpha). y≠0y\ne0 より α‾−α≠0\overline\alpha-\alpha\ne0、また α‾≠0\overline\alpha\ne0 だから、 β=α2(α‾−1)α‾−α.\displaystyle \beta=\frac{\alpha^2(\overline\alpha-1)}{\overline\alpha-\alpha}.

この式とその共役を用いると β‾α3+βα‾3=q2(2x−1),\overline\beta\alpha^3+\beta\overline\alpha^3=q^2(2x-1), したがって G(α3)=q3−q2(2x−1)=q2((x−1)2+y2)>0.G(\alpha^3)=q^3-q^2(2x-1) =q^2\bigl((x-1)^2+y^2\bigr)>0. よって 点 α3\alpha^3 は円 CC 上にない。

また、α≠0\alpha\ne0 かつ α‾≠1\overline\alpha\ne1(y≠0y\ne0)なので、先の式から β≠0\beta\ne0。 α3β=α(α‾−α)α‾−1=2y2−2ixy(x−1)−iy.\displaystyle \frac{\alpha^3}{\beta} =\frac{\alpha(\overline\alpha-\alpha)}{\overline\alpha-1} =\frac{2y^2-2ixy}{(x-1)-iy}. 分母の絶対値の2乗は (x−1)2+y2>0(x-1)^2+y^2>0 なので、有理化して Re⁡α3β=2y2(2x−1)(x−1)2+y2.\displaystyle \operatorname{Re}\frac{\alpha^3}{\beta} =\frac{2y^2(2x-1)}{(x-1)^2+y^2}. y≠0y\ne0 から、これが正となる条件は x>12\displaystyle x>\frac12。

最後に実数 tt に対して G(tα3)=t2q3−tq2(2x−1)=tq2(tq−(2x−1)).G(t\alpha^3)=t^2q^3-tq^2(2x-1) =tq^2\bigl(tq-(2x-1)\bigr). 非零の tt で G(tα3)=0G(t\alpha^3)=0 となるものが存在するのは 2x−1≠02x-1\ne0 のときで、その値は t=(2x−1)/qt=(2x-1)/q。よって、どの非零実数 tt に対しても 点 tα3t\alpha^3 が円 CC 上にない条件は x=12\displaystyle x=\frac12 である。もとの条件 y≠0y\ne0 を合わせると、求める集合は α=12+iy(y は 0 でない実数)で表される点全体,\displaystyle \alpha=\frac12+iy\qquad(y\text{ は }0\text{ でない実数})\quad\text{で表される点全体}, すなわち直線 Re⁡α=12\displaystyle \operatorname{Re}\alpha=\frac12 から実軸上の点 12\displaystyle \frac12 を除いた集合である。

小問(4)の集合を複素数平面に表すと、実部が 1/21/2 の縦直線で、実軸との交点 1/21/2 は除く。下図の白丸は集合に含まれない点を表す。

横軸Re α・縦軸Im αの複素数平面で、原点にOがある。実部が1/2の縦の直線Re α=1/2が上下両端に矢印を付けて描かれ、上部に「Re α=1/2」と記されている。直線と実軸の交点1/2は白丸で、右上に「α=1/2 は除く」、右下に目盛1/2がある。求める集合は、この直線から点1/2を除いたもの{1/2+iy | y≠0}である。

複素数平面の円の方程式へα, α²を代入して中心を決定する。得た中心を使ってα³および実数倍tα³の円上判定を行い、問3はα³/βの実部を整理する。

この問題で使う考え方

  • 複素数の共役計算
  • 円の方程式
  • 複素数商の実部
  • 実数パラメータの零点判定

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。