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旭川医科大学/2020年度

旭川医科大学 2020年 数学 第4問解答・解説

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1問題

旭川医科大学2020年度第4問

p は 2p=32^{p}=3 を満たす実数とする.このとき,次の各問いに答えよ.

問 1 p は無理数であり, 32<p<85\displaystyle \frac{3}{2} < p < \frac{8}{5} であることを示せ.

問 2 次の 2 式を満たす x, y を p を用いて表せ.

2x+y−2=9y−1,22x−1=33x−y+12 ^ {x + y - 2} = 9 ^ {y - 1}, \quad 2 ^ {2 x - 1} = 3 ^ {3 x - y + 1}

問 3 a, b を有理数とする.次の 2 式を満たす有理数 x,y が存在するように a, b を求めよ.

2x+y−2=9y−a,22x−b=33x−y+12 ^ {x + y - 2} = 9 ^ {y - a}, \quad 2 ^ {2 x - b} = 3 ^ {3 x - y + 1}

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1: ppは無理数で、32<p<85\displaystyle \frac32<p<\frac85。問2: x=−12(p−1), y=2p−32(p−1)\displaystyle x=-\frac{1}{2(p-1)},\ y=\frac{2p-3}{2(p-1)}。問3: a=74, b=12\displaystyle a=\frac74,\ b=\frac12(x=14, y=74\displaystyle x=\frac14,\ y=\frac74)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

問1 2p=3>1=202^p=3>1=2^0 と関数 2t2^t の単調増加性から p>0p>0 である。仮に p=mn\displaystyle p=\frac{m}{n}(m,nm,n は互いに素な正の整数)とすると、両辺を nn 乗して 2m=3n2^m=3^n を得る。左辺は偶数、右辺は奇数なので矛盾し、pp は無理数である。 また、23/2=8<3=2p2^{3/2}=\sqrt{8}<3=2^p(8<98<9)より、単調性から 32<p\displaystyle \frac{3}{2}<p。さらに 35=243<256=283^5=243<256=2^8 なので 3<28/53<2^{8/5}。よって 2p=3<28/52^p=3<2^{8/5} から p<85\displaystyle p<\frac{8}{5}。

問2 9=22p9=2^{2p}、3=2p3=2^p と 2t2^t は異なる tt の値に対して同じ値をとらないことを使うと、二式は x+(1−2p)y=2−2p,(2−3p)x+py=1+px+(1-2p)y=2-2p,\qquad (2-3p)x+py=1+p となる。第1式に pp、第2式に 1−2p1-2p を掛け、後者を前者から引くと [p−(1−2p)(2−3p)]x=3p−1,p−(1−2p)(2−3p)=−2(3p−1)(p−1).\bigl[p-(1-2p)(2-3p)\bigr]x=3p-1,\qquad p-(1-2p)(2-3p)=-2(3p-1)(p-1). p>32\displaystyle p>\frac{3}{2} より 3p−1≠03p-1\ne0、p−1≠0p-1\ne0 だから x=−12(p−1).\displaystyle x=-\frac{1}{2(p-1)}. これを第1式に代入すると (1−2p)y=2−2p+12(p−1)=−(2p−3)(2p−1)2(p−1).\displaystyle (1-2p)y=2-2p+\frac{1}{2(p-1)}=-\frac{(2p-3)(2p-1)}{2(p-1)}. 1−2p=−(2p−1)≠01-2p=-(2p-1)\ne0 なので y=2p−32(p−1).\displaystyle y=\frac{2p-3}{2(p-1)}.

問3 指数を比較すると x+y−2=2p(y−a),2x−b=p(3x−y+1).x+y-2=2p(y-a),\qquad 2x-b=p(3x-y+1). x,y,a,bx,y,a,b は有理数、pp は無理数 である。したがって、有理数 r,sr,s が r=psr=ps を満たすときは r=s=0r=s=0 であることから x+y−2=0,y−a=0,2x−b=0,3x−y+1=0.x+y-2=0,\quad y-a=0,\quad 2x-b=0,\quad 3x-y+1=0. y=3x+1y=3x+1 を x+y=2x+y=2 に代入すると 4x=14x=1、よって x=14\displaystyle x=\frac{1}{4}、y=74\displaystyle y=\frac{7}{4}。従って a=y=74\displaystyle a=y=\frac{7}{4}、b=2x=12\displaystyle b=2x=\frac{1}{2}。この値では二つの等式の左右の指数がそれぞれ 00 となり、実際に条件を満たす。

問1は指数関数の増加性と整数べきの偶奇で処理する。問2は指数を比較して得た連立一次方程式を消去法で解く。問3はpの無理性により、有理数部分とpの係数をそれぞれ0とする。最終値を元の指数に代入し、存在を確かめる。

この問題で使う考え方

  • 指数関数の単調性・単射性
  • 整数べきの偶奇による無理数証明
  • 連立一次方程式の消去法
  • 無理数係数の等式で有理部分と係数を分離

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