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旭川医科大学/2022年度

旭川医科大学 2022年 数学 第1問解答・解説

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1問題

旭川医科大学2022年度第1問

△OAB において, 3 辺の長さをそれぞれ OA=1, OB=2\sqrt{2}, AB=3\sqrt{3} とし, 辺 AB を AL:LB=1:2 と内分する点を L とする. 辺 OA 上に OP→=mOA→\overrightarrow{OP}=m\overrightarrow{OA} となる点 P, 辺 OB 上に OQ→=nOB→\overrightarrow{OQ}=n\overrightarrow{OB} となる点 Q をとる. P と Q は ∠PLQ=π2\displaystyle \angle PLQ=\frac{\pi}{2} を満たすように動き, AQ と BP との交点を R とする. このとき, 次の各問いに答えよ. ただし, 0<m<10<m<1, 0<n<10<n<1 とする.

問 1 m+nm+n の値は一定であることを示し, その値を求めよ.

問 2 OR→\overrightarrow{\mathrm{OR}} を OA→\overrightarrow{\mathrm{OA}}, OB→\overrightarrow{\mathrm{OB}} および mm を用いて表せ.

問 3 △PRQ の面積 S のとりうる値の範囲を求めよ.

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

三辺の長さからOA⊥OBを導き、位置ベクトルと内積で直角条件をm+n=1に帰着する。次にAQ・BPの媒介表示の係数比較でRを求め、直交する二方向での三角形の面積を足し引きする。最後にu=m(1-m)に置き換え、初等的な差の計算で単調性と端点の達成を示す。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1m+n=1.\quad m+n=1.\qquad 問2OR→=m2m2−m+1OA→+(1−m)2m2−m+1OB→.\displaystyle \quad \overrightarrow{OR}=\frac{m^2}{m^2-m+1}\overrightarrow{OA}+\frac{(1-m)^2}{m^2-m+1}\overrightarrow{OB}.\qquad 問30<S≦224.\displaystyle \quad 0<S\leq\frac{\sqrt2}{24}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

OA→=a\overrightarrow{OA}=\mathbf a, OB→=b\overrightarrow{OB}=\mathbf b とおく。辺の長さより ∣a∣=1,∣b∣=2,∣b−a∣=3.|\mathbf a|=1,\qquad |\mathbf b|=\sqrt2,\qquad |\mathbf b-\mathbf a|=\sqrt3. したがって ∣b−a∣2=∣a∣2+∣b∣2−2a⋅b|\mathbf b-\mathbf a|^2=|\mathbf a|^2+|\mathbf b|^2-2\mathbf a\cdot\mathbf b に代入すると 3=1+2−2a⋅b3=1+2-2\mathbf a\cdot\mathbf b だから a⋅b=0\mathbf a\cdot\mathbf b=0、すなわち OA⊥OBOA\perp OB である。また AL:LB=1:2AL:LB=1:2 より OL→=2a+b3.\displaystyle \overrightarrow{OL}=\frac{2\mathbf a+\mathbf b}{3}.

問1  LP→=(m−23)a−13b,LQ→=−23a+(n−13)b.\displaystyle \overrightarrow{LP}=\left(m-\frac23\right)\mathbf a-\frac13\mathbf b, \qquad \overrightarrow{LQ}=-\frac23\mathbf a+\left(n-\frac13\right)\mathbf b. ∠PLQ=π2\displaystyle \angle PLQ=\frac\pi2 なので LP→⋅LQ→=0\overrightarrow{LP}\cdot\overrightarrow{LQ}=0 である。a⋅b=0\mathbf a\cdot\mathbf b=0, ∣a∣2=1|\mathbf a|^2=1, ∣b∣2=2|\mathbf b|^2=2 を用いると 0=−23(m−23)−23(n−13)=−23(m+n)+23.\displaystyle 0=-\frac23\left(m-\frac23\right)-\frac23\left(n-\frac13\right) =-\frac23(m+n)+\frac23. よって m+n=1.\boxed{m+n=1}.

問2  D=1−mnD=1-mn とおく。0<m,n<10<m,n<1 だから D>0D>0 である。RR は直線 AQAQ 上にあるので、ある実数 tt を用いて OR→=(1−t)a+tnb\overrightarrow{OR}=(1-t)\mathbf a+tn\mathbf b と表せる。また RR は直線 BPBP 上にもあるので、ある実数 ss を用いて OR→=sma+(1−s)b\overrightarrow{OR}=sm\mathbf a+(1-s)\mathbf b とも表せる。a,b\mathbf a,\mathbf b は垂直な零でないベクトルだから係数を比較でき、 1−t=sm,tn=1−s.1-t=sm,\qquad tn=1-s. 第2式から s=1−tns=1-tn を第1式に代入して 1−m=t(1−mn),t=1−m1−mn=nD,\displaystyle 1-m=t(1-mn),\qquad t=\frac{1-m}{1-mn}=\frac{n}{D}, ただし m+n=1m+n=1 を用いた。したがって 1−t=D−nD=m2D,tn=n2D.\displaystyle 1-t=\frac{D-n}{D}=\frac{m^2}{D},\qquad tn=\frac{n^2}{D}. ゆえに OR→=m2m2−m+1OA→+(1−m)2m2−m+1OB→,(n=1−m).\displaystyle \boxed{\overrightarrow{OR}=\frac{m^2}{m^2-m+1}\overrightarrow{OA} +\frac{(1-m)^2}{m^2-m+1}\overrightarrow{OB}}, \qquad (n=1-m).

問3  問2より、a,b\mathbf a,\mathbf b に関する RR の係数を x=m2D,y=n2D\displaystyle x=\frac{m^2}{D},\qquad y=\frac{n^2}{D} とおくと OR→=xa+yb\overrightarrow{OR}=x\mathbf a+y\mathbf b である。m,n>0m,n>0 なので x,y>0x,y>0 であり、 xm+yn=m+nD=11−mn>1.\displaystyle \frac{x}{m}+\frac{y}{n}=\frac{m+n}{D}=\frac1{1-mn}>1. 直線 PQPQ 上の点の係数 (X,Y)(X,Y) は X/m+Y/n=1X/m+Y/n=1 を満たすため、RR は直線 PQPQ のうち OO と反対側にある。従って、四角形 OPRQOPRQ の面積から直角三角形 OPQOPQ の面積を引けば △PRQ\triangle PRQ の面積になる。

OA⊥OBOA\perp OB であることから、各三角形の面積は底辺と高さを使って [OPR]=22my,[ORQ]=22nx,[OPQ]=22mn\displaystyle [OPR]=\frac{\sqrt2}{2}my,\qquad [ORQ]=\frac{\sqrt2}{2}nx,\qquad [OPQ]=\frac{\sqrt2}{2}mn となる。よって S=[OPR]+[ORQ]−[OPQ]=22(my+nx−mn).\displaystyle S=[OPR]+[ORQ]-[OPQ] =\frac{\sqrt2}{2}(my+nx-mn). ここで m+n=1m+n=1, D=1−mnD=1-mn より my+nx=mn2+nm2D=mn(m+n)D=mnD,\displaystyle my+nx=\frac{mn^2+nm^2}{D}=\frac{mn(m+n)}D=\frac{mn}{D}, したがって S=22 m2n21−mn.\displaystyle S=\frac{\sqrt2}{2}\,\frac{m^2n^2}{1-mn}. u=mn=m(1−m)u=mn=m(1-m) とおくと、0<m<10<m<1 より 0<u≦14\displaystyle 0<u\le\frac14 であり、等号は m=n=12\displaystyle m=n=\frac12 のときに成り立つ。さらに 0<u<v≦14\displaystyle 0<u<v\le\frac14 なら v21−v−u21−u=(v−u)(u+v−uv)(1−u)(1−v)>0\displaystyle \frac{v^2}{1-v}-\frac{u^2}{1-u} =\frac{(v-u)(u+v-uv)}{(1-u)(1-v)}>0 であるから u2/(1−u)u^2/(1-u) はこの範囲で増加する。uu は 00 に限りなく近づけるが 00 にはならず、最大値 1/41/4 は実際にとるので lim⁡u→0+S=0,Smax⁡=22⋅(1/4)21−1/4=224.\displaystyle \lim\limits _{u\to0+}S=0,\qquad S_{\max}=\frac{\sqrt2}{2}\cdot\frac{(1/4)^2}{1-1/4} =\frac{\sqrt2}{24}. 従って求める範囲は 0<S≦224.\displaystyle \boxed{0<S\le\frac{\sqrt2}{24}}.

この問題で使う考え方

  • ベクトルの和・差・実数倍
  • 位置ベクトル
  • ベクトルの成分表示
  • ベクトルの内積
  • ベクトルによる図形の考察
  • 三角比による面積

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